「いっちょかみ(一丁噛み)」とは?意味と語源!使い方や例
テレビのバラエティ番組などで「いっちょかみ(一丁噛み)」という言葉を聞いたことがある人もいるでしょう。
一体どの様な意味があるのか、例文や使い方について紹介します。
目次
- 「いっちょかみ(一丁噛み)」とは?
- 「いっちょかみ」のその他の使い方
- 「いっちょかみ(一丁噛み)」のついて詳しく
- 「いっちょかみ(一丁噛み)」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「いっちょかみ(一丁噛み)」の類語や類義語・言い換え
「いっちょかみ(一丁噛み)」とは?
「一丁噛み」の読み方や意味について紹介します。
- 「いっちょかみ(一丁噛み)」の読み方
- 「いっちょかみ」の意味
- 「いっちょかみ(一丁噛み)」の語源
「いっちょかみ(一丁噛み)」の読み方
「一丁噛み」は「いっちょかみ」と読みます。
方言ですので文字ではなく音として覚える様にしましょう。
「いっちょかみ」の意味
「いっちょかみ」の意味は「好奇心が旺盛で、なにごとにも首を突っ込んでくる人のこと」です。
元々は大阪弁として使われていて、ネット上で関東にも伝わりました。
色々なことに興味を持つのは良いことなのですが、ちょっとかじって知ったかぶりをしたり、何かあるとすぐに出しゃばってくる人がいます。
ものごとを余計にかき回した末にさっといなくなってしまう様な人のことを言います。
但し、本人に悪気はなく、人の輪の中に入りたくてあれこれとアプローチしてくるもので、決して性格が悪い訳ではありません。
相性的に合わずに敬遠する人も多いのですが、社交的で何となく憎めないとい思う人もいるのです。
「いっちょかみ(一丁噛み)」の語源
「いっちょかみ」の語源は「一枚噛む」から来ていると言われます。
「一丁」は「豆腐や刃物、面積などの単位」「料理の一人前」「ひと勝負」という意味の他に、「ものごとに取り掛かる時に気合いをいれる言葉、『ひとつ』」という意味があり、「一丁やるか」などに使われます。
「噛み」は「噛む」で、「物を歯で挟む」という意味の他に「ものごとに関係を持つ」という意味があり、「一丁噛み」の場合こちらの意味になります。
「一枚=一丁=一員」として使われる様になり「関係者として加わる」という意味で使われる様になりました。
ここから段々と「首を突っ込む」という意味に変化したのです。
「いっちょかみ」のその他の使い方
「いっちょかみ」の使い方について紹介します。
- 「いっちょかみ」ゴルフの場合
- 「いっちょかみ芸人」
「いっちょかみ」ゴルフの場合
ゴルフで「いっちょかみ」と言うと、ボールを打った時に放物線を描いてグリーンに直接達するのではなく、柵や土手など1度バウンドさせてからアプローチする方法です。
正に「一丁=ひとつ」「噛ませて」寄せる時の用語になります。
ボールの勢いを弱めることで足の速いグリーンに対して効果的なテクニックです。
「いっちょかみ」を成功させた有名なゴルフプレイヤーとして「タイガー・ウッズ」がいます。
まるでマンガの様なテクニックですが、ちゃんと実践する人もいて、英語では“bounce and run”と言われます。
「いっちょかみ芸人」
「いっちょかみ芸人」は、「マルチタレント」のことで、ブログや小説、俳優としてなど幅ひろい方面で活動する芸人のことを言います。
最近ではお笑い芸人も学歴があったり特別な才能がある人が多く、多方面で活躍を見せています。
「面白そうならば取りあえずやってみる人」という意味ですが、こちらは「軽薄な芸人」という意味が込められていて、あまり良いイメージはありません。
「いっちょかみ(一丁噛み)」のついて詳しく
「いっちょかみ」について更に詳しく紹介します。
- 「いっちょかみ(一丁噛み)」は方言?
- 「いっちょかみ(一丁噛み)」する心理とは?
「いっちょかみ(一丁噛み)」は方言?
「いっちょかみ」は関西弁で、主に大阪の人がよく使います。
関東の人は大人になってから知ったという人が多いでしょう。
「いっちょかみ(一丁噛み)」する心理とは?
「いっちょかみ」をする心理で最も多いのが「寂しがり屋」という点です。
他の人達が集まって何か話していると、自分だけ仲間外れにされた様で寂しくて仕方がないのです。
何とかして話に加わり自分も仲間として認めて欲しいと思い、出しゃばってしまうのです。
「いっちょかみ(一丁噛み)」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「いっちょかみ」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「いっちょかみ(一丁噛み)」を使った例文1
- 「いっちょかみ(一丁噛み)」を使った例文2
- 「いっちょかみ(一丁噛み)」を使った例文3
「いっちょかみ(一丁噛み)」を使った例文1
「彼女は知らない人に対してもいっちょかみをするので大したもんだ」
本来「いっちょかみ」は知っている人達に対してするものですが、誰に対してもものおじをせずに出しゃばってしまう人がいます。
いわゆる「おばはん」に近いのですが、空気を読まない分ストレスが溜まらないでしょう。
「いっちょかみ(一丁噛み)」を使った例文2
「いっちょかみと言われているから気を付けなよ」
会社などで友達に対して忠告する時の言葉です。
その人がいつもでしゃばることで悪い評判が立っているのでしょう。
皆に嫌われない様にと言ってくれているので、素直に耳を傾けましょう。
「いっちょかみ(一丁噛み)」を使った例文3
「またいっちょかみしよっとるわ、行こう」
何かの話に首を突っ込んできた人に対して嫌悪感を表している言葉です。
こんなふうに言われない様に注意したいものです。
「いっちょかみ(一丁噛み)」の類語や類義語・言い換え
「いっちょかみ」の類語を紹介します。
- 「出しゃばり」【でしゃばり】
- 「お節介」【おせっかい】
「出しゃばり」【でしゃばり】
関係ないことにすぐに口を挟んできくる人のことを言い、会社で最も嫌われるタイプです。
「お節介」【おせっかい】
余計な世話を焼き、返って迷惑になる人のことです。
「いっちょかみ」とおなじく悪気がない分厄介な人です。
「いっちょかみ」は関西の方言で「すぐに何でも首を突っ込んでくる人のこと」です。
良い意味ではありませんので、ビジネスでは使わない様にしましょう。