「ラストスパート」とは?意味や使い方!
「ラストスパート」、という表現を知っているでしょうか。
受験をする時などは「ラストスパートをかける」という表現をしますよね。
それならば、実際に「ラストスパート」という表現にはどのような意味があるのでしょうか。
ここでは「ラストスパート」という言葉について紹介します。
目次
- 「ラストスパート」とは?
- 「ラストスパート」の正しい使い方
- 「ラストスパート」を使った言葉(表現)と意味を解釈
- 「ラストスパート」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「ラストスパート」の類語や類義語・言い換え
- 「ラストスパート」の英語と解釈
「ラストスパート」とは?
「ラストスパート」というのは競争の時、ゴール間近になってから力を尽くした走ること、最後の力走とも呼ばれています。
陸上競技や水泳などにおいて、ゴールが近づくと残った力を出し切ってスピードを上げることがありますよね。
それまでは体力を温存しなければなりませんし、最初から全ての力を尽くすわけにはいかない場合もあるでしょう。
持続力が必要なものにおいては、最後までその力を残すことも考えなければいけません。
しかし、ゴールが近くなれば残った力を全力で出し切るために努力をする、ということが可能になります。
物事がまさに終了しようとする間際に全力を尽くす、ということを「ラストスパート」というのです。
- 読み方
読み方
「ラストスパート」は「らすとすぱーと」読みます。
カタカナ用語ですから、特に漢字を気にする必要はありません。
「ラストスパート」の正しい使い方
「ラストスパート」は帳尻合わせではありません。
会社などで、「ラストスパート」をかけることによって今までの後れを取り戻す、などという使い方がなされる場合もありますが、後れを取り戻すための「ラストスパート」ではありません。
最後は体力の温存などを気にせず、全力を出し切るという意味になりますので、遅れてしまった分を取り戻すという使い方は誤用となります。
「ラストスパート」を使った言葉(表現)と意味を解釈
ここでは「ラストスパート」という表現を使った言い回しを紹介します。
- 「ラストスパートに入る」
- 「ラストスパートをかけて頑張る」
「ラストスパートに入る」
「ラストスパートに入る」というのはゴールを間近にしてスピードを上げるという意味で使われることが多いのではないでしょうか。
例えば水泳の競技で試合に出ている時、残りの50メートルや25メートルでは特に全力を出し切るという人が多いのではないでしょうか。
今までよりもスピードを上げて残った力を全て振り絞る時に「ラストスパートに入る」という表現が使われます。
また、受験などにおいても受験の日が近づくと寝る間を惜しんで最後の復習を始める場合もあります。
「ラストスパートをかけて頑張る」
「ラストスパートをかけて頑張る」というのは最後の力を振り絞り、全力で努力をするということになります。
頑張る、というのはこんなに耐えて努力する、あることを成し遂げようと努力する、という意味を持ち、例えば大学受験をする場合などは今まで1年以上、受験勉強をしてきましたよね。
最後は「ラストスパート」をかけ、寝る時間を最小限に削って努力する、今まで勉強してきた事を最終確認する、などという人も多いのではないでしょうか。
スポーツなどでもゴールが近づいてきたら「ラストスパートをかけて努力する」ということがあります。
このような状態を「ラストスパートをかけて頑張る」と呼びます。
「ラストスパート」を使った例文や短文など(意味を解釈)
ここでは例文を紹介します。
- 「ラストスパート」を使った例文1
- 「ラストスパート」を使った例文2
- 「ラストスパート」を使った例文2
「ラストスパート」を使った例文1
「駅伝で、ゴールが見えてきた時に彼はラストスパートをかけた」
年明けの箱根駅伝などに関心を持っている人も多いのではないでしょうか。
駅伝は大学対抗で行われますから、自分の出身校に誇りを持っているという人もいるかもしれません。
選手たちは次から次へとバトンを渡していきますが、長い道のりを走るのはなかなか大変です。
そんな時、次にバトンを渡す選手が見えてきたら「ラストスパートをかけて頑張る」という人も珍しくありません。
むしろ、次の選手が見えてきたら「ラストスパートをかけなければいけない」と言えるでしょう。
他の選手たちもスピードを上げる可能性がありますので、抜かれないように努力をしなければいけません。
「ラストスパート」を使った例文2
「娘は大学受験に向けてラストスパートをかけているけれど、体を壊さないかどうかが心配です」
大学受験はなかなか難しいものです。
志望校のレベルが高ければ高いほど、受験勉強に真剣に取り組まなければいけません。
センター試験が近づくと、センター試験で良い点数を取るために「ラストスパート」をかけ、ほとんど寝ずに勉強するという人もいるのではないでしょうか。
しかし、睡眠時間は大切です。
受験生にとっては睡眠時間を削って勉強することで頭に入る、と考えることもあるかもしれませんが、寝る時間がなくなってしまえば体が疲れてしまいますから、勉強も効率が悪くなってしまいます。
食事をとらなければ十分な栄養が取れませんので、勉強した内容も頭に定着しないでしょう。
そのため、いくら「ラストスパート」をかけたとしても規則正しい生活、適度な睡眠や食事が必要です。
「ラストスパート」を使った例文2
「彼はマラソンでラストスパートをかけたが、後ろにいた選手に抜かれてしまった」
どれだけ「ラストスパート」をかけたとしても、だからといってきちんとゴールができるというわけではありません。
「ラストスパート」をかける選手は1人ではなく、ほぼ全ての選手がそれなりに最後は全力を出します。
そのため、そこで抜かれてしまうということも考えられます。
「ラストスパート」をかけるときには抜かれないように、今の順位を維持することを意識しなければいけない場合もあります。
「ラストスパート」の類語や類義語・言い換え
ここでは「ラストスパート」という表現の類義語を紹介します。
- 「最後の粘り」
- 「追い込みに入る」
- 「ラッシュをかける」
「最後の粘り」
最後の粘りというのは物事の終盤に力を出し尽くすこと、最後の頑張り、という意味があります。
1番最後まで努力をするという意味を持ち、最後まであきらめないことを指しています。
例えばスポーツ競技などにおいて、最初から良い順位に入っていないとゴール直前で諦めてしまうこともあるかもしれません。
しかしそこで諦めずに最後の粘りを見せれば、もしかしたら少しでも順位を上げられる可能性があるのです。
「追い込みに入る」
追い込みに入る、あるいは追い込みにかかる、追い込みをかける、という表現は最後の段階で全力を出すことを指しています。
場合によっては仕事等が単に終わりに近づくことを表す場合もあります。
「ラッシュをかける」
ダッシュをかける、というのは物事に勢いを加える、勢いをつける、という意味になります。
勢いよく走る、急ぐ、などという意味もあります。
「ラストスパート」の英語と解釈
「ラストスパート」という表現を英語にすると“a last spurt”という表現は確かに存在しますが、これが使われる事は滅多にありません。
英語で自然に表現する場合は“wrap up”表現が良いでしょう。
これには仕上げる、まとめ上げる、という意味があり、「ラストスパート」をかけることで終わらせようとしているという意味があります。
そのため、「私はラストスパートをかけている」ということであれば、“I'm wrapping it up.”と表現できます。
“I'm making a final push.”でも良いでしょう。
「ラストスパート」をかける、という言い回しは日常的にも使えますし、ビジネスにおいてもよく使われます。
意味を正しく理解し、物事は最後まで努力しましょう。