「多岐に及ぶ」とは?意味や類語!例文や使い方!
ビジネスで「多岐に及ぶ」という言葉を聞くことがあります。
一体どの様な意味があるのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「多岐に及ぶ」とは?
- 「多岐に及ぶ」の類語や言い換え
- 「多岐に及ぶ」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「多岐に及ぶ」の敬語での使い方
「多岐に及ぶ」とは?
「多岐に及ぶ」の意味や使い方などについて紹介します。
- 「多岐に及ぶ」の意味
- 「多岐に及ぶ」の使い方
- 「多岐に及ぶ」の言葉の成り立ち
「多岐に及ぶ」の意味
「多岐に及ぶ」は「たきにおよぶ」と読みます。
意味は「ビジネスにおいて会社の事業内容が非常に広範囲に及んでいる時に、概略として言い表す言葉」です。
会社の事業というの複雑で、メーカーであっても不動産業を営んでいたり、食品を製造しているところもあります。
それぞれの事業が独立していてきちんと収支報告がされていて、その仕事に従事する部署や従業員がいる状態です。
本来のビジネス以外にも多くの事業を運営している場合に、初めてその内容を聞く人に分り易くする為に、まずは「多岐に及ぶ」と言っておき、必要があれば詳細を説明するのです。
「多岐に及ぶ」の使い方
「多岐に及ぶ」として良く使われるフレーズは以下の通りです。
「多岐にわたる活動」は、一つの組織や団体が、複数の活動を行っている時に使います。
会社の経営が分れているのではなく、専門の分野が多く部門が分れていたり、社外と関わる活動が多くある場合に使われます。
「多岐に及ぶ分野」は、もう少し狭い意味になります。
その団体や個人が活動する範囲が広く、さまざまなジャンルに分かれていることを表します。
「多岐に及ぶ」の言葉の成り立ち
「多岐に及ぶ」は「多岐+に(助詞)+及ぶ」から成り立っています。
「多岐」は「多い」と「岐=枝分かれすること」で、「ものごとが多方面に別れていること」です。
「及ぶ」は「ものごとが広がること」です。
これらの言葉が組み合さり「ものごとが多方面に別れて広がって行くこと」として使われる様になりました。
「多岐に及ぶ」の類語や言い換え
「多岐に及ぶ」の類語を紹介します。
- 「幅広い」【はばひろい】
- 「手広い」【てびろい】
- 「多角的」【たかくてき】
「幅広い」【はばひろい】
その団体や個人の活動の範囲が広く、複数のことを手掛けている様子を表します。
「手広い」【てびろい】
その団体や個人が担当しているエリアや関係する人達の範囲が広く、ビジネスに有利となっていることを言います。
「多角的」【たかくてき】
ものごとをあらゆる方面から分析したり検討したりして、まとめ上げていることです。
経営やものの考え方などについて使われます。
「多岐に及ぶ」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「多岐に及ぶ」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「多岐に及ぶ」を使った例文1
- 「多岐に及ぶ」を使った例文2
「多岐に及ぶ」を使った例文1
「彼は昔から器用で多岐に及ぶ才能があった」
昔から何をしても人並み以上の成績を収める人がいて、様々なことにチャレンジして一定のレベルに達していました。
勉強やスポーツ、芸術などのうち、複数の分野で成功している人に対して使われる言葉です。
「多岐に及ぶ」を使った例文2
「あの会社はメインのビジネスだけではなく多岐に及ぶ経営を行っている」
一つの会社がメインのビジネスだけではなく、様々な分野に進出していることを言います。
但し、昔からあまり多くの分野に手を出し過ぎる企業は失敗するとの見方も多く、この例文の場合はややネガティブな見方となります。
「多岐に及ぶ」の敬語での使い方
「多岐に及ぶ」を敬語で使う場合には「多岐に及んでご活躍されている」「多岐に及びご活躍していらっしゃる」などと使われます。
「ご活躍」は相手が様々な活動をしていることを表し、それがうまく行っていてもいかなくても敬語として使います。
また、「ご活躍されていらっしゃる」というのは「される」「いらっしゃる」の二重敬語となり、正しい使い方ではありません。
「多岐に及ぶ」は「ビジネスで事業内容が多方面に及んでいることを表す言葉」です。
ひとことで言うのが難しかったり、複雑だった時には取りあえずこの様に言い、後で補足すると良いでしょう。