「手広い」とは?意味や類語!例文と解釈
日常会話で「手広い」という言葉を見聞きすることがあります。
一体どの様な意味なのか、使い方や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「手広い」とは?
- 「手広い」の対義語
- 「手広い」の表現の使い方
- 「手広い」を使った例文と意味を解釈
- 「手広い」の類語や類義語
「手広い」とは?
「手広い」の概要について紹介します。
- 「手広い」の読み方
- 「家や土地などの場所が広いこと」の意味
- 「仕事や人間関係で影響している範囲が広いこと」の意味
- 「手広い」の成り立ち
「手広い」の読み方
「手広い」は「てびろい」と読みます。
「てひろい」ではありません。
また、書く時に「手拾い」と意味を間違わない様に注意しましょう。
「家や土地などの場所が広いこと」の意味
人の家を訪ねて行った時に、敷地や建物の所有面積が広いことを言います。
自分を基準にして広い範囲が確保されている時の表現です。
「仕事や人間関係で影響している範囲が広いこと」の意味
仕事で様々な部門を取り仕切っていたり、人間関係で複数の業界の人達と知り合いであることを表します。
関連性のある内容ではなく、一見つながりがない様な人やものごとまで関係を持っている時の表現です。
「手広い」の成り立ち
「手広い」は「手・広い」に分けて考えられます。
「手」の意味は、実は身体の一部である「手」や「やり方」という意味ではありません。
形容詞や形容動詞に付く接頭語で、意味を強める為に用いられているのです。
同じ様な使い方をする言葉に「手ぬるい」「手堅い」などがあります。
「広い」は「面積や幅が大きい」という意味の他に「大きな範囲に行きわたっている」という意味があり、「手広い」はこちらの意味で使われています。
「手広い」の意味は「手口が広い」のではなく「広範囲である」という意味なのです。
「手広い」の対義語
「手広い」の対義語を紹介します。
- 「手狭い」【てぜまい】
- 「狭小」【きょうしょう】
「手狭い」【てぜまい】
「家や部屋などの面積が小さいこと」「行動や状態が狭い範囲に限られていること」という意味です。
「狭小」【きょうしょう】
「狭くて小さいこと」という意味で、最近では「狭小住宅」という言葉がよく使われています。
「手広い」の表現の使い方
「手広い」の使い方を紹介します。
- 「手広い商売」
- 「手広く」としても使われる
- 良い意味で使われる
「手広い商売」
商売をするのに、一つのジャンルだけではなく多くのジャンルを手掛けることです。
不動産業をしながら車の販売をしたり、金融業も営んでいる様なことを言います。
「手広く」としても使われる
「手広い」は形容詞ですが、「手広く」と副詞にして「手広く行っている」などと使うこともあります。
どちらにしても「面積」と「商売に関係すること」と、使い方はほぼ限られています。
良い意味で使われる
人に対して「手広いですね」と言うのは「多才ですね」というニュアンスにないります。
ビジネスの才能があるという意味のほめ言葉として使えます。
「手広い」を使った例文と意味を解釈
「手広い」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「手広い」を使った例文1
- 「手広い」を使った例文2
「手広い」を使った例文1
「このマニュアルは複数のモデルの使い方を手広くカバーしている」
一つのマニュアルで、商品の複数のモデルの取り扱い方が分る様になっていることを表しています。
「手広い」を使った例文2
「彼の家にはやたらと手広い庭があった」
知人の家を訪ねて行ったところ、広大な敷地の庭があったことを表しています。
「手広い」の類語や類義語
「手広い」の類語を紹介します。
- 「多岐にわたる」【たきにわたる】
- 「多方面に及ぶ」【たほうめんいおよぶ】
「多岐にわたる」【たきにわたる】
「ものごとが全く違う複数のジャンルに渡っていること」という意味です。
「多方面に及ぶ」【たほうめんいおよぶ】
「ものごとが複数のジャンルや方向性に渡っていること」という意味です。
「手広く」は「家や土地などの場所が広いこと」「仕事や人間関係で影響している範囲が広いこと」という2つの意味があります。
ビジネスで上手に使いこなせる様になりましょう。