「ご懸念」とは?意味と類語!例文と使い方!
「ご懸念」という言葉の意味や読み方、使い方を紹介します。
また「ご懸念」を使った言葉や例文を紹介して行きます。
さらに「ご懸念」の類語や言い換えられる言葉などを紹介して行きます。
目次
- 「ご懸念」とは?
- 「ご懸念」の使い方
- 「ご懸念」を使った言葉と意味を解釈
- 「ご懸念」を使った例文や短文など
- 「ご懸念」の類語や言い換え
「ご懸念」とは?
みなさんは「ご懸念」という言葉を知っているでしょうか。
仕事をしている時、ビジネスメールを送る時に使っている人も多いでしょう。
一方で、「ご懸念」という言葉を、まるで知らないという人も多いかもしれません。
そこで「ご懸念」の意味や読み方を紹介して行きます。
- 「ご懸念」の読み方
- 「懸念」の意味
- 「ご懸念」の意味
「ご懸念」の読み方
「ご懸念」は「ごけねん」と読みます。
「懸念」は「けねん」と読みます。
「けんねん」などと読み間違えないように注意しましょう。
「懸念」の意味
「ご懸念」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「ご懸念」は「懸念」という言葉の敬語表現になります。
まずは「懸念」の意味を見て行きましょう。
「懸念」には「不安、心配、気がかり」という意味があります。
「懸念」の「懸」は「懸る」という言葉がもとになっていて、「気に懸る」などの意味があります。
「念」には、「心の中の思い」という意味があるため、「心の中に浮かんでいて、気に懸っている」という意味があります。
「ご懸念」の意味
「気になっていて、心を離れないこと」、または「心配事」という意味がある「懸念」を敬語表現にしたのが「ご懸念」です。
そのため「ご懸念」は、目上の人や、敬語を使わなければならないような立場の人に対して使います。
ビジネスシーンでは、「ご懸念」という言葉を使う機会が多く、仕事相手の心配事、仕事相手が気になっていることなどを「ご懸念」と呼びます。
「ご懸念」の使い方
次に「ご懸念」の使い方を紹介します。
ビジネスシーンでも使う機会が多い、「ご懸念」の使い方を見て行きましょう。
- ビジネスメールでの使い方
- あいさつでの使い方
ビジネスメールでの使い方
ビジネスシーンで「ご懸念」という言葉を使うことがあります。
例えば取引先が仕事の進行に対して、何か心配している点があるとします。
そのような心配事を文字に起こす時「ご懸念」という言葉を使います。
取引先が心配しているようなことはない、という意味の文章を作りたい時は、「ご懸念には及びません」「ご懸念なくいてください」などという文章を作りましょう。
あいさつでの使い方
取引先と仕事の打ち合わせをする時に、自分に遠慮して本音を言えないのではないかと心配になることがあります。
このような時に「ご懸念」という言葉を使って、「心配せずに、何でも話してください」と促せます。
例えば「ご懸念無く、言いたいことをおっしゃってください」などという言い回しをします。
また忘年会などに気を使ってこられない人がいたら、「ご懸念無く参加してください」などと言ってみましょう。
「ご懸念」を使った言葉と意味を解釈
続いて「ご懸念」を使った言葉と意味を解釈して行きます。
「ご懸念」という言葉が使いやすくなる言い回しを紹介します。
- 「ご懸念を抱かせる」【ごけねんをいだかせる】
- 「ご懸念の通り」【ごけねんのとおり】
- 「ご懸念には及びません」【ごけねんにはおよびません】
「ご懸念を抱かせる」【ごけねんをいだかせる】
「ご懸念を抱かせる」という言葉があります。
「ご懸念を抱かせる」は「心配させる」という意味がある言葉です。
例えば締め切り近くになっても、仕事をアップできない時、相手は「締め切りに間に合うだろうか」と心配するかもしれません。
このようないらない心配を掛けてしまったことを謝る時に、「ご懸念を抱かせる」「ご懸念を抱かせてしまい、申し訳ありません」などという言い回しをします。
「ご懸念の通り」【ごけねんのとおり】
「ご懸念の通り」という言い回しも良く使います。
「ご懸念の通り」には、「心配している通り」という意味があります。
例えば売り上げが下がってしまうのではないかと上司が心配している時、実際に本当に売り上げが下がってしまい、そのことを伝える必要が出るケースがあります。
このような時、「心配されていた通りに」という意味で、「ご懸念の通り、売り上げが下がってしまいました」などと言います。
「ご懸念には及びません」【ごけねんにはおよびません】
「ご懸念には及びません」という言葉も良く使います。
「ご懸念には及びません」には「心配することはありません」「心配無用です」などの意味があります。
仕事の先行きが不透明な時は、取引先の人、仕事に関わっている目上の人たちが何かと心配するでしょう。
そのような心配が必要ないと感じた時、「ご懸念には及びません」という言い回しをします。
「ご懸念」を使った例文や短文など
「ご懸念」という言葉を使った例文や短文を紹介します。
「ご懸念」の使い方を、例文を通じて覚えて行きましょう。
- 「ご懸念」を使った例文1
- 「ご懸念」を使った例文2
「ご懸念」を使った例文1
「『ご懸念』無く、料理を楽しんでください」
この例文は、取引先の相手を食事に招いた時に、使う言い回しです。
「遠慮せずに、料理を楽しんでください」という意味や、「この食事会は無礼講です」という意味があります。
仕事相手との飲み会や食事の席は、仕事の延長線上にありますが、そのようなことを気にせずに楽しんでほしいという気持ちを伝えたい時に、「ご懸念無く」と断るといいでしょう。
相手も遠慮せず、楽しめるようになるかもしれません。
「ご懸念」を使った例文2
「なぜそのような『ご懸念』をお持ちになったのでしょうか」
この例文は、仕事相手や上司が、進行中の仕事に対して何かしらの心配事を話したり、先行き不安だと感じさせる発言をしたのを、受けるような発言を文章にしたものです。
「どうして、そのような心配をするんですか」「なぜ、そのような不安を感じているのでしょうか」という意味があります。
心配するには何か知らの根拠があるはずです。
悪い噂を耳にした、先行きが不安だと感じさせる材料をみつけたなどの根拠があると考えるのが自然です。
そのため、この例文のような質問をして、確かめようとしています。
「ご懸念」の類語や言い換え
最後に「ご懸念」の類語や、言い換えられる似た意味の言葉を紹介します。
「ご懸念」とよく似た言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「憂慮」【ゆうりょ】
- 「気がかり」【きがかり】
- 「危惧」【きぐ】
「憂慮」【ゆうりょ】
「憂慮」には「心配すること」「思い煩うこと」などの意味があり、「懸念」という言葉とよく似ています。
「事態を心配する」という意味で「事態を憂慮する」という言い回しをすることがあります。
「気がかり」【きがかり】
「気がかり」という言葉も、「ご懸念」によく似ている言葉です。
「気がかり」には「気にかかり、心配をすること」という意味や、「引っ掛かりがあること」などの意味があります。
「懸念」の「懸」にも「かかる」という意味があるため、「気がかり」と「懸念」は言い換えられるような同じ意味を持つ言葉と言えます。
「危惧」【きぐ】
「危惧」という言葉には、「うまくいかないのではないかと心配すること」「危ぶんだり、恐れたりすること」という意味があります。
例えば「事態が悪化するのではないかと心配すること」を、「事態の悪化を危惧する」などと言います。
「懸念」と「危惧」は意味も似ていて、ビジネスシーンでも使える固いイメージも似ています。
「ご懸念」という言葉について見てきました。
「ご懸念」は「懸念」の尊敬表現で、ビジネスシーンで良く使われている言葉です。
仕事の場面で使うことが多い言葉のため、意味や使い方のコツを覚えておきましょう。