「ちゅらかーぎー」とは?反対の意味の方言も解釈!沖縄方言辞典
沖縄では、独特の言葉が多数使用されています。
この「ちゅらかーぎー」もその中の1つです。
目次
- 「ちゅらかーぎー」とは?
- 「ちゅらかーぎーやっさー」を分解して解釈
- 「ちゅらかーぎー」の使い方や使用例
- 「ちゅらかーぎー」の反対の意味の方言
「ちゅらかーぎー」とは?
ちゅらかーぎーは、沖縄で「美人」を表現する言葉です。
沖縄では、「美しい」ことを普通に「ちゅら」と表現しており、現在では沖縄だけの方言だと解釈していいでしょう。
元々は「清(きよら)か」という言葉で、それら「ちゅら」に変化したと考えられており、意味も転じて「美しい」という意味で使われるようになったという経緯があります。
古くは清少納言の「枕草子」の時代から使用されている言葉で、沖縄発祥の言葉という訳でもありません。
「ちゅらかーぎーやっさー」を分解して解釈
「ちゅらかーぎー」は、後ろに「やっさー」と付けた形で使われることが多いです。
この意味を詳しく解釈していきます。
- 「ちゅら」
- 「かーぎー」
- 「やっさー」
「ちゅら」
この「ちゅら」は、先のように「美しい」という意味で使います。
漢字で表記すると、「美ら」となり、「沖縄美ら海水族館」でも有名な表現です。
「かーぎー」
「かーぎー」は、沖縄の方言で「影」を表す言葉です。
その「影」の元となる「容貌」に対しても使える言葉で、これと合わせて「ちゅらかーぎー」は「美しい容貌(の人)」、つまり、「美人」のことを指す言葉となっています。
「やっさー」
沖縄では、この「やっさー」と語尾に付けている話し方がよく聞かれます。
「〜だ」、「〜に決まっている」と断定する時に使う表現で、「ちゅらかーぎーやっさー」とすると、「美人だ」、「美人に決まっている」という意味になります。
「ちゅらかーぎー」の使い方や使用例
「ちゅらかーぎー」の使用例です。
沖縄以外で使っている例も挙げてみます。
- 「ちゅらかーぎー」の使用例1
- 「ちゅらかーぎー」の使用例2
- 「ちゅらかーぎー」の使用例3
「ちゅらかーぎー」の使用例1
「あの娘、ちゅらかーぎーやいびん」
最後の「やいびん」は、沖縄で謙譲表現になる「〜ですね」という言葉です。
よって、「あの娘は美人ですね」という意味になり、目上の人などに使う表現です。
「ちゅらかーぎー」の使用例2
「ちゅらかーぎーねーねー」
これも沖縄独特の言い回しで、「ねーねー」は「お姉さん方」(つまり、複数の若い女性)のことです。
意味としては、「美人なお姉さん方」と言いたいと解釈していいでしょう。
「ちゅらかーぎー」の使用例3
「ちゅらかーぎーになったもんだ」
「美人になったもんだ」と言いたいのは分かりますが、一部だけ沖縄の方言を使っているという妙な言い回しです。
その為、沖縄ではおかしいと思われてしまうので、「ちゅらかーぎー」という意味が分からないだろうと冗談めかして、それ以外の地方で使っていると考えてください。
「ちゅらかーぎー」の反対の意味の方言
「ちゅらかーぎー」に対し、反対の意味の言葉は「やなかーぎー」になります。
「やな」は「嫌な」が変化したもので、「悪い」という意味で使います。
つまり、あまり美人とは言えないような女性を指して使う表現です。
端的に言ってしまえば、「ブス」に該当する言葉になります。
「ちゅらかーぎー」は、その前後にも沖縄の方言を使ってこその言葉です。
この言葉だけで使う場合には、その意味を当てさせようとするような使い方だけにしておきましょう。