「くわっちーさびら(くゎっちーさびたん)」とは?意味や使い方!沖縄方言辞典
「くわっちーさびら」とは、「いただきます・ごちそうになります」のことを意味する沖縄方言です。
「くわっちーさびら」の「意味・分解しての意味の解釈・使い方や注意点」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「くわっちーさびら」とは?
- 「くわっちーさびら」の意味を分解して解釈
- 「くわっちーさびら(くわっちーさびたん)」を使い方や使うときの注意点
「くわっちーさびら」とは?
「くわっちーさびら」という沖縄方言(うちなーぐち)は、食事を食べる前に愛殺としていう「いただきます・ごちそうになります」を意味しています。
沖縄県内の飲食店で食事(ご飯)を食べようとする時、あるいは、沖縄県のおばー(おばちゃん・おばあちゃんの年代の女性)から食べ物を分けてもらった時などに、「くわっちーさびら」という沖縄方言を口にすると、礼儀正しい印象を与えることができます。
自分が食事を提供する立場で「めしあがれ」と言いたい時には、「うさがみそーれー」という沖縄方言が使えます。
- 「くわっちーさびたん」とは?
「くわっちーさびたん」とは?
「くわっちーさびたん」とは、「くわっちーさびら」の反対の意味を持っている対義語で、「ごちそうさまでした」という意味になります。
沖縄県内の飲食店や一般のお宅で食事を頂いた後には、「くわっちーさびたん(ごちそうさまでした)」と丁寧にあいさつをすると印象が良くなるでしょう。
「くわっちーさびら」の意味を分解して解釈
「くわっちーさびら」の沖縄方言を、「くわっちー」と「さびら(さびたん)」に分解して、それぞれの意味を解釈していきます。
- 「くわっちー」
- 「さびら(さびたん)」
「くわっちー」
「くわっちー」というのは、「ごちそう・ご馳走(美味しい食事・立派な食事)」を意味する沖縄方言です。
しかし、必ずしも高級料理・豪勢な料理のことを意味する言葉ではなく、「食べ物一般(食事一般)」のことを「ごちそう」と呼んでいます。
この「くわっちー」だけでも、「ごちそうになる・ごちそうを頂く(ごちそうを食べる)」の意味合いがあります。
「さびら(さびたん)」
「さびら」というのは、古語の「侍る」から生まれた丁寧な言い回しであり、沖縄方言の接尾語(接尾辞)として機能しています。
「さびら」は直訳すれば、「させて頂きます」といった意味合いを添える接尾辞になっています。
「さびたん」というのは「さびらの過去形」であり、「させて頂きました」の意味があります。
そのため、「くわっちーさびたん」は「ごちそうにならせて頂きました」から「ごちそうさまでした」を意味することになります。
「くわっちーさびら(くわっちーさびたん)」を使い方や使うときの注意点
「くわっちーさびら」は食事を食べる前に、感謝の気持ちをこめて「いただきます・ごちそうになります」という意味で使うという使い方になります。
「くわっちーさびたん」は食事を食べ終わった時に、再び感謝の気持ちを込めて「ごちそうさまでした」という意味で使う使い方になります。
「くわっちーさびら(くわっちーさびたん)」を使う場合の注意点としては、沖縄方言(うちなーぐち)に忠実に発音するのであれば、「クヮッチーサビラ(クヮッチーサビタン)」と「わ」を撥音便の感じで発音すると伝わりやすいということがあります。
最近の沖縄県の若い世代では「くわっちーさびら(くわっちーさびたん)」は以前ほど使われなくなってきているので、相手や世代によっては伝わりにくいこともあるかもしれません。
「くわっちーさびら」という沖縄方言(うちなーぐち)の言葉について徹底的に解説しましたが、「くわっちーさびら」には「いただきます・ごちそうになります」などの意味があります。
食事が終わって「ごちそうさまでした」と言いたい時には、「くわっちーさびたん」という沖縄方言が使えます。
「くわっちーさびら」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。