「不甲斐なさ」とは？意味と類語！例文と使い方！

「不甲斐なさ」とは?意味

「不甲斐なさ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

今回初めて耳にしたという人もいるかもしれません。

そこで「不甲斐なさ」の読み方や意味などを紹介して行きます。

• 「不甲斐なさ」の読み方
• 「不甲斐なさ」の意味

「不甲斐なさ」の読み方

「不甲斐なさ」は「ふがいなさ」と読みます。

「不甲斐」は「ふがい」と読むことを覚えておきましょう。

また「不甲斐なさ」は「腑甲斐無さ」と、難しい漢字を当てて書くこともできます。

基本的に「不甲斐なさ」という漢字表記で覚えておき、難しい表現もあるということを知って置くようにしましょう。

「不甲斐なさ」の意味

「不甲斐なさ」には、どのような意味があるでしょうか。

「不甲斐なさ」には、「歯がゆいほど、意気地がない様子」という意味が合います。

ちなみに「意気地がない」という言葉には、「覇気や勇気、度胸などが無い様子」という意味があります。

そのため、「不甲斐なさ」には、歯がゆく思えてしまうほどに、覇気や勇気、度胸などがない様子という意味があります。

「不甲斐なさ」について詳しく

「不甲斐なさ」という言葉について、さらに詳しく見て行きましょう。

「不甲斐ない」を感じる時、また使い方はどのようにすればいいでしょうか。

• 「不甲斐ない」を感じる時
• 「不甲斐なさ」の使い方

「不甲斐ない」を感じる時

人が「不甲斐ない」と感じる時は、どのような時でしょうか。

例えば、勇気が足りない時ではないでしょうか。

好きな人がいるのに、勇気が足りなくて告白できない人がいます。

結果的に卒業の日を迎えてそのまま二度と会えなくなってしまった人もいるでしょう。

後に振り返って、その当時の自分を、歯がゆいほど勇気が足りないと感じるかもしれません。

このような時に、かつての自分を「不甲斐ない」と感じるのではないでしょうか。

また子育て中の親は、子供が他の子供に泣かされた時に、やり返さないことに対して「不甲斐ない」と感じるかもしれません。

「不甲斐なさ」の使い方

「不甲斐なさ」という言葉を、どのように使えばいいでしょうか。

「不甲斐なさ」には、「歯がゆいほど、意気地がない様子」という意味があるため、自分や誰かの言動に対して「歯がゆいほど、意気地がない様子」だと感じた時に使ってみましょう。

例えばビジネスシーンでは、営業に失敗して泣いている社員などを見ると「不甲斐なさ」を感じるかもしれません。

一度失敗したくらいであきらめずに、何度でも営業をかけるような覇気が必要だと歯がゆく思うためです。

このように、歯がゆい、意気地がない、勇気や覇気がないと感じる自分の言動や他人の言動に対して、「不甲斐なさ」という言葉を使ってみましょう。

「不甲斐なさ」を使った言葉と意味を解釈

次に「不甲斐なさ」を使った言葉を紹介し、その意味を解釈して行きます。

「不甲斐なさ」という言葉の意味や使い方が、具体的に見えてくるかもしれません。

• 「不甲斐なさでいっぱい」【ふがいなさでいっぱい】
• 「不甲斐なさを痛感する」【ふがいなさをつうかんする】
• 「不甲斐なさを反省」【ふがいなさをはんせい】
• 「自分の不甲斐なさに泣く」【じぶんのふがいなさになく】

「不甲斐なさでいっぱい」【ふがいなさでいっぱい】

「不甲斐なさでいっぱい」という言い回しがあります。

「不甲斐なさでいっぱい」には、「勇気や覇気がないことに対して、歯がゆい思いで胸がいっぱいな様子」という意味があります。

ただ「不甲斐ない」と感じるだけでなく、その気持ちで胸がいっぱいになる時に使います。

例えば、会社に出勤した次の日から、会社が嫌でずる休みを始めるような子供を見た親は、「不甲斐なさでいっぱい」になるのではないでしょうか。

このように、思いのすべてが「不甲斐なさ」に包まれる様な時に、この言葉を使ってみましょう。

「不甲斐なさを痛感する」【ふがいなさをつうかんする】

「不甲斐なさを痛感する」という言い回しも良く使います。

「不甲斐なさを痛感する」には、「不甲斐ないという思いを、痛いほど感じる」という意味があります。

情けないという思いを、痛いほど感じる時はどのような時でしょうか。

例えば飲食店で働いているのに、スピーディに動けずに、他の店員に迷惑を掛けてしまう時は「不甲斐なさを痛感する」かもしれません。

新しい職場で働く時は、技術も知識も足りないため、「不甲斐なさ」を強く感じることが多いでしょう。

「不甲斐なさを反省」【ふがいなさをはんせい】

「不甲斐なさを反省」という言葉を使うことがあります。

「不甲斐なさを反省」には、「自分の不甲斐なさを、反省する」という意味があります。

自分の勇気や覇気のなさを情けないと思い、このままではいけないと思う時に、このような言葉を使います。

職場の上司に、「不甲斐なさ」を指摘され、反省した気持ちを伝える時に、「不甲斐なさを反省し、今後は勇気を持って事にあたって行きたいと思います」などという声明を発表します。

「自分の不甲斐なさに泣く」【じぶんのふがいなさになく】

「自分の不甲斐なさに泣く」という表現もあります。

「自分の不甲斐なさに泣く」には、「自分に勇気や覇気がないことを、泣きたいくらい恥ずかしく思う」という意味があります。

好きな女性に告白できずに、卒業の日を迎えてしまう例のように、後に振り返って、自分の勇気のなさを痛切に恥じる機会があるかもしれません。

就活中、営業中にも、同様に「もう少し勇気があればうまくいったのに」という後悔を持っている人がいるかもしれません。

このような人が、一人になった時に、「自分の不甲斐なさに泣く」という表現をするかもしれません。

「不甲斐なさ」を使った例文や短文など

「不甲斐なさ」という言葉を使った例文や短文を紹介します。

「不甲斐なさ」を使った文章を見て、この言葉の使い方のコツを覚えましょう。

• 「不甲斐なさ」を使った例文1
• 「不甲斐なさ」を使った例文2

「不甲斐なさ」を使った例文1

「わが子の『不甲斐なさ』は、自分譲りだと思う」

この例文には、自分の短所を、自分の息子や娘が受け継いでしまったと悲しく思う親の気持ちが表現されています。

例えば子供が他の子供に泣かされて帰ってきたのを見て、「不甲斐ない」と思うと同時に、子供の頃の、自分の姿を重ねるかもしれません。

このように、遺伝子が似ている子供と親は、長所も短所も共通点が多いものです。

この例文のように感じる機会も、子育て中の人には多いかもしれません。

「不甲斐なさ」を使った例文2

「告白できずに卒業した、かつての自分の『不甲斐なさ』を恥じる」

この例文を見て、自分もそうだったと感じる男性は多いかもしれません。

「あの時、告白していたら」という思いに浸った経験がある人は、少なくないでしょう。

後に振りかえれば、中学生、高校生の自分が、同級生に振られたからといって、失うものはないように思えるかもしれませんが、当時の自分にはそのように思うことはできなかったはずです。

このようなほろ苦い思い出を「不甲斐なさ」という言葉と共に、思い出す人もいるかもしれません。

「不甲斐なさ」の類語や言い換え

続いて「不甲斐なさ」という言葉の類語や、似た意味の言葉を紹介します。

「不甲斐なさ」と似た意味の言葉には、どのような言葉があるでしょうか。

• 「意気地なし」【いくじなし】
• 「腰抜け」【こしぬけ】
• 「骨なし」【ほねなし】

「意気地なし」【いくじなし】

「意気地なし」は「意気地なし」と読みます。

広く知られている言葉ですが、読み方が難しい言葉でもあります。

「意気地なし」には、「覇気や度胸がない様子」という意味があり、「不甲斐なさ」と似た意味を持つ音場です。

「意気地なし」のさらに上を行くのが「不甲斐なさ」かもしれません。

「腰抜け」【こしぬけ】

「腰抜け」という言葉も「不甲斐なさ」とよく似た意味があります。

「腰抜け」には、臆病で意気地がないこと」という意味があります。

例えば喧嘩に行って、戦わずに逃げ帰った人は、周囲の人から「腰抜け」と言われるでしょう。

またバンジージャンプを飛ぶことを決めたのに、橋の上に立った途端、怖くなって飛ぶのをやめてしまった人も、「腰抜け」と呼ばれるかもしれません。

「骨なし」【ほねなし】

「骨なし」という表現も、「不甲斐なさ」と似た意味を持ちます。

「骨なし」には「気骨や信念がないこと」「節操がないこと」などの意味があります。

いつもふらふらしていて、辛くなるとすぐに逃げ出すような人は「骨なし」と呼ばれてしまうかもしれません。