「○○っす」とは?「○○っす」を徹底解説!敬語で使える?
「○○っす」とは、「語尾につけることで中途半端な敬語感・親しみ・距離感を伝える若者言葉」です。
「○○っす」の「意味・○○っすを使った言葉の意味・○○っすは敬語で使えるのか?」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「○○っす」とは?
- 「○○っす」使った言葉や意味を解釈
- 「○○っす」は敬語で使える?
「○○っす」とは?
「○○っす」という言葉は、「語尾につけることで中途半端な敬意(尊敬)・親しみ・シャイな感じ(照れ)・距離感を伝える若者言葉」です。
「○○っす」の語尾につけられる言葉から解釈できる意味合い(ニュアンス)や気持ち(感情)には、以下のようなものがあります。
- 「○○っす」の言葉の意味1:敬意・照れかくし
- 「○○っす」の言葉の意味2:親近感・好意的感情
- 「○○っす」の言葉の意味3:距離感・線引き
「○○っす」の言葉の意味1:敬意・照れかくし
「○○っす」の言葉の意味は、先輩・上司・年上の相手などに対して「敬意」を示したいと思っていて、「正しい敬語」を使いすぎるのは恥ずかしいという「照れ」があることを意味しています。
あるいは、「正しい敬語」を上手く使いこなすだけの知識・経験がない若者が、できるだけ丁寧に自己流で敬意を込めて話そうとして、「そうっすよね」「分かったっす」「了解っす」といった言葉遣いになってしまうことがあります。
付き合いが浅くて年齢が近い相手だと、「敬語」で話すべきか「タメ口」で話すべきか判断しづらくて、「無難に失礼のない言い方(相手を不愉快にしない言い方)」をしようとして、「○○っす」という中途半端な敬意を込めた言葉になりやすいのです。
「○○っす」の言葉の意味2:親近感・好意的感情
「○○っす」の言葉の意味は、「敵意・嫌悪」などを持っておらず、「親近感・親しみ・近づきたい思い」を持っているということになります。
「○○っす」という語尾の言い回しは「正しい敬語」ではありませんが、その人が自分に悪意を持っていなくて、どちらかというと「近づきたい好意・仲良くしていきたい考え」を持っていることを意味しているのです。
どことなく遠慮した感じや恥ずかしそうな顔つきで、「よろしくっす」「そうっす」「久しぶりっす」などと声をかけてくる若者・新参者は、基本的に「親近感・一定の敬意・仲良くしたい意思」を持っていることが多いのです。
「○○っす」の言葉の意味3:距離感・線引き
「○○っす」の言葉には、自己流の丁寧な言葉遣いによって、「自分と相手が対等の立場ではないこと」や「一定の距離感を持っていること」を示すという意味もあります。
「○○っす」という中途半端な敬語のつもりの言葉を使用することによって、「そこまであなたに強い興味はありません・これくらいのちょうど良い距離感での付き合いをお願いします」といったメッセージを伝えているのです。
付き合いが悪い人、表情がなくてそっけない相手が、「いいっす」「そうっすか」「うっす」などの言葉を使っている時には、余り深く干渉することは控えた方がいいかもしれません。
「○○っす」使った言葉や意味を解釈
「○○っす」使った言葉やその意味を解釈していきます。
- 「行くっす」
- 「そうっす」
- 「無理っす」
- 「久しぶりっす」
- 「そうっすか?」
- 「いいっすよ」
- 「ホンマっす」
- 「うっす」
「行くっす」
「行くっす」の意味は、先輩・上司などから何かの仕事・イベント・集まり・遊びなどに誘われた時の肯定の返事で、「行きます」を意味しています。
正しい敬語であれば「伺います・参加致します」「ぜひ行かせて下さい」などが好ましいですが、照れもあって「行くっす」の言葉を使いやすいのです。
「そうっす」
「そうっす」は、相手からはいかいいえで答えられる何かの質問をされた時に、「そうです・その通りです」という意味で使われる言葉です。
「A君は学生時代、柔道をしてたの?」と聞かれた時などに、「そうっす」と答えたりしますが、「そうです・そうなんです」の方が正しい丁寧語になります。
「無理っす」
「無理っす」は、先輩・上司などから残業や何かの仕事・用事を頼まれた時に、「無理です・できません」の意味で使われる言葉です。
「Aさん、今日は残業をお願いできますか?」と聞かれた時などに、「無理っす」と返事をしたりしますが、より丁寧に言うなら「今日は難しいです・〜のため、残業はできません」の言葉遣いが望ましいでしょう。
「久しぶりっす」
「久しぶりっす」は、ある程度長い期間、会っていなかった相手に再会した時に言う言葉で、「久しぶりです」の意味になります。
親しみや好意を込めた言葉ですが、先輩・上司・目上の人に対しては「お久しぶりです・ご無沙汰しています」といったより正しい敬語を使うべきでしょう。
「そうっすか?」
「そうっすか?」という言葉は、相手からの問いかけや提案・意見などに納得(同意)できない時に使うことが多い言葉で、「そうですか?」を意味しています。
例えば、「この事業計画書はもっと具体的な内容がないとダメだよ」と上司に言われた時などに、「そうっすか?」と返事をして「自分はそうは思わないですけど」という軽い反論(納得いかない思い)を伝えるのです。
「いいっすよ」
「いいっすよ」は、相手から何か頼みごとをされた時などに、「いいですよ」と受諾する返事を意味しています。
あるいは、「B君も、何か飲み物いる?」と聞かれた時などに、「俺はいいっすよ」で「俺はいいですよ(飲み物はいらないですよ)」という意味を伝えることもあります。
「ホンマっす」
「ホンマっす」は、相手から自分の経験談や知識・情報などについて本当かどうか確認された時に、「本当です・嘘じゃありません」を意味する返事になります。
「ホンマ」は「本当・事実」を意味する関西弁であり、「ホンマっす」で「本当のことです・事実です」の意味を伝えられます。
「うっす」
「うっす」は、相手に対する「はい」の返事を意味する言葉で、若者が軽いノリで返事をする時などに使われることが多くなっています。
「B君、この仕事を頼んだよ」と言われた時などに、「うっす」と返事したりします。
あるいは、「どうも・よろしく・はじめまして」といったニュアンスで、初対面の相手などに対して「うっす」と声を掛けることもあります。
「○○っす」は敬語で使える?
「○○っす」は敬語で使えるかというと、「公式(フォーマル)な場面」や「目上の人とやり取りする場面」では、敬語としては使えないし敬語としても認めてもらえません。
「○○っす」は正しい敬語の使い方ではなく、「正しい敬語を使いたいけれど敬語の経験・知識が乏しい若者が敬語っぽい感じで使う言い回し」に過ぎないからです。
あるいは、「敬語かタメ口か迷うような場面」で、無難に丁寧さや敬意を示すために使う言葉として解釈されます。
ただ、会社でもそれほどかしこまった雰囲気のないフランクな職場・現場仕事だったり、上司・先輩が敬語にうるさくない社風・人間性だったりするのであれば、「○○っす」と言っていても厳しい注意・批判は受けないこともあります。
「○○っす」という言葉について徹底的に解説しましたが、「○○っす」には「語尾につけることで中途半端な敬語感・親しみ・距離感を伝える若者言葉」などの意味があります。
「○○っす」を使った言葉である「行くっす」「そうっす」「無理っす」「いいっすよ」などの意味についても説明しています。
「○○っす」という敬意と照れのこめられた若者言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。