2019年の最新「文化の日」とは?由来やイベント!子どもに簡単に説明するには?
毎年11月3日は「文化の日」として親しまれていますね。
そのため、各地で様々なイベントが開催されており、特に2019年11月3日は日曜日のために11月4日の月曜日が振り替え休日となるため、楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。
ここではそんな「文化の日」について紹介します。
目次
- 「文化の日」とは?
- 「文化の日」の由来
- 「文化の日」のイベント
- 「文化の日」の英語
- 「文化の日」の由来を子どもに簡単に説明するには?
- 「文化の日」と同じ日の他の記念日
- 「文化の日」が日曜日の場合には月曜日が振り替え休日になる?
「文化の日」とは?
「文化の日」というのは国民の祝日の1日であり、自由と平和を愛して文化を進める事が目的とされています。
1946年、日本国憲法ができあがって祝日法が施行されたことにより、11月3日が「文化の日」となりました。
「文化の日」の由来
「文化の日」はもともと明治天皇の誕生日でした。
しかし明治維新など様々な偉業を成し遂げた明治天皇が崩御した後、人々が明治という名前をどうにかして残したい、と運動を起こしたのです。
そのため、明治天皇の誕生日であった11月3日が明治節として残されることになりました。
しかし第二次世界大戦が終わり、戦争に負けたことからGHQは明治節を廃止し、国民と天皇のつながりをなくそうと考えたのです。
その後、日本は11月3日を憲法記念日にしようと考えましたが、このままでは11月3日が明治天皇の誕生日と憲法ということでつながってしまうためGHQが躊躇し、「文化の日」という形で残されることになりました。
平成の今は12月23日が天皇誕生日であり、2007年以降は4月29日が昭和の日という形で昭和天皇の誕生日が残されています。
11月3日は「文化の日」という形で明治天皇の誕生日が残されているのです。
「文化の日」のイベント
「文化の日」には地方公共団体なども様々な取り組みをしていますが、最も有名なのは文化勲章じ授与式なのではないでしょうか。
- 「文化勲章の授与式開催」
「文化勲章の授与式開催」
文化勲章とは、科学技術や芸術など、文化の面において功績を持つ者に授与される日本の勲章です。
1937年、内閣総理大臣だった廣田弘毅の時代から始まり、勲章は4つの段階に分かれています。
受賞者たちは皇居宮殿の松の間で天皇から直接授与されます。
受賞者に関しては文化庁文化審議会が文化功労者選考分科会の意見を求め、文部科学大臣が推薦し、内閣府賞勲局で審査した上で閣議決定がなされます。
「文化の日」の英語
「文化の日」という表現を英語にするとCulture dayになります。
特に複雑なこともなく、わかりやすいのではないでしょうか。
- 「文化の日」の英文例
「文化の日」の英文例
“Culture day is a Japanese national holiday held on November3.”
これは「文化の日は日本の祝日であり、11月3日に定められています」という意味になります。
外国人が聞きたがるのは大体その日に何をするのか、という事ですから、例えば“On cultural day, there are a lot of art festivals are going on in the city.”と「文化の日には、町中で様々な芸術祭が開かれます」のように、文化の日には何が起こるということを説明しても良いかもしれませんね。
「文化の日」の由来を子どもに簡単に説明するには?
「文化の日」について子供に説明する時、ただ「11月3日が文化の日になった」という説明でも構いませんが、できるならば明治天皇の誕生日だった、というところまで説明したいと思う人も多いのではないでしょうか。
明治天皇と言えば庶民にとっても多くの変化が起こった時代です。
そのような流れから明治天皇の誕生日を残したいという国民の意識が働き、第二次世界大戦後は明治天皇の誕生日としての11月3日の意味が排除されたものの、日本国憲法が公布された日となったため、そして日本国憲法が平和と文化を重視しているという事から文化の日となったのです。
戦争の中では子供に説明しにくいですから、そこはあくまでもさらっと流し、戦後は平和と文化を重んじる時代になった、というところを強調してはいかがでしょうか。
「文化の日」と同じ日の他の記念日
「文化の日」は同じ日付の記念日がたくさんあります。
- 「まんがの日」
- 「レコードの日」
- 「文具の日」
「まんがの日」
日本漫画家協会や出版社が「漫画は文化だと認めてもらいたい」と望んだことから、まんが日になりました。
「レコードの日」
日本でレコード協会RIAJは、「レコードは文化財」と考えて設定しました。
「文具の日」
東京都文具事務用品商業組合が「文化と文化は歴史的に見て同じである」と述べたため、文具の日になったのです。
日本の文房具は世界的にも質が高く、多様性がありますので、高い評価を受けています。
「文化の日」が日曜日の場合には月曜日が振り替え休日になる?
「文化の日」は正式な祝日ですので、日曜日の場合はその次の月曜日が振り替え休日になります。
例えば、冒頭でも述べましたが2019年の11月3日は日曜日ですから、翌日の11月4日は振替日となります。
「文化の日」と言えばあくまでも文化に親しみを持つ日だと思っていた人も多いのではないでしょうか。
しかし、そんな「文化の日」は長い歴史を持ち、もともとは明治天皇の誕生日として愛されていたのです。
日本国憲法の経て名称が変わり、今は文化や平和を大切にする日となりました。