2019年「勤労感謝の日」とは?由来やイベント!振り替え休日になる?
社会人になると「勤労感謝の日」という祝日があることが有難く感じるものです。
一体いつなのか、そしてその意味や由来について紹介します。
目次
- 「勤労感謝の日」とは?
- 「勤労感謝の日」の由来
- 「勤労感謝の日」の英語
- 「勤労感謝の日」の日が土曜日の場合は月曜日が振り替え休日になる?
- 「勤労感謝の日」の定番のプレゼント
- 「勤労感謝の日」は学校や会社は休み?
「勤労感謝の日」とは?
「勤労感謝の日」の意味や日にちついて紹介します。
- 「勤労感謝の日」の意味
- 「勤労感謝の日」はなぜ11月23日なのか
「勤労感謝の日」の意味
「勤労感謝の日」は11月23日で、日本国憲法の中の「祝日法」によって制定されている祝日です。
その意味は「勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」とされています。
つまり、勤労する人を敬い、その為に生産させるものをめでたいと思い、お互いに感謝し合うという意味で制定された日なのです。
単に毎日働いている人に感謝するだけではなく、仕事により産出されるものや周囲の環境に対して感謝をするという広い意味が含まれているのです。
「勤労感謝の日」はなぜ11月23日なのか
「勤労感謝の日」は元々「新嘗祭(にいなめさい)」という皇室行事が行われる日で、旧暦の11月、第2「卯の日」にとり行われていました。
暦の上ではそれぞれの日に十二支が割り振られていて、11月で2回目に「卯」が回ってくる日のことです。
ところが明治時代になり、太陰暦が使用される様になると、旧暦で11月の第2「卯の日」は新暦では翌年の1月にずれてしまったのです。
これでは行事を行う意味がないので、新暦で11月第2「卯の日」に当てはめて行うことになり、それが11月23日だったのです。
以来「新嘗祭」は11月23日に行われる様になり、「勤労感謝の日」に移行された今でも続いています。
「勤労感謝の日」の由来
「勤労感謝の日」は既に紹介した通り「新嘗祭」が行われていた日です。
日本は古代から農業が盛んで、農作物が実った時期に神に感謝するお祭りが行われていました。
それが皇室行事になり、歴代の天皇が行っていたのです。
この様な祭典の日は祭日とされ、国民にとっては休日とされました。
ところが日本は太平洋戦争に負けた時に、GHQにより皇室行事を休日とする制度は廃止されたのです。
そこで「祝日法」が制定された時に、11月23日は祭日で休日であったことから改めて「勤労感謝の日」という名称で国民の祝日として制定されたのです。
「勤労感謝の日」のイベント
「勤労感謝の日」は全国で豊穣に感謝するイベントが行われています。
- 「新嘗祭」【にいなめさい】
- 「献穀祭」【けんこくさい】
- 「奉幣の儀」【ほうへいのぎ】
「新嘗祭」【にいなめさい】
「新嘗祭」は上記で既に紹介しましたが、「勤労感謝の日」の元となった祭日です。
「嘗(なめ)」には「新しく収穫された穀物を神に捧げる」という意味があります。
新しく収穫された穀物を神に捧げて感謝する儀式なのです。
特に新米は神に供えてからでないと人は口にできませんでした。
この「新嘗祭」は代々皇室行事として天皇が執り行っています。
「献穀祭」【けんこくさい】
島根県の出雲大社で行われているお祭りで、豊作を祝い、米や野菜などの品評会が催されています。
「奉幣の儀」【ほうへいのぎ】
三重県の伊勢神宮で行われているお祭りで、皇室から勅使が参加して豊作と平和を祈るお祭りです。
「勤労感謝の日」の英語
海外でも「勤労感謝の日」と同じ様な祝日があります。
- “Labor Day”
- “Thanksgiving Day”
“Labor Day”
「Labor Day」はアメリカの「労働者の日」で、毎年9月の第1月曜日に制定されています。
労働者がストライキで団結して要求を勝ち取った記念日に由来しています。
“Thanksgiving Day”
「Thanksgiving Day」は「感謝祭」と呼ばれ、11月の第4木曜日に制定されています。
七面鳥を食べる風習があり、日本でも知られている祝日です。
「勤労感謝の日」の日が土曜日の場合は月曜日が振り替え休日になる?
日本では「祝日法」により振替休日となる条件が決められています。
それによると「祝日が日曜日と重なった場合、月曜日が振替休日となる」と定められています。
しかし、土曜日は対象となりませんので、祝日が重なっても振替休日にならないのです。
最近では「ハッピーマンデー制度」が導入されていて、国民の祝日を固定日ではなく日を変えて、月曜日に移動させて連休にすることもあります。
但し、祭日で昔からその日に行事が行われてきた場合、行事の意味を尊重して移動はできません。
「勤労感謝の日」には「新嘗祭」が行われ、その日でないと意味がなくなることから、ハッピーマンデーにはできないのです。
その他にも「昭和の日」「天皇誕生日」「文化の日」「子供の日」などは、行事が行われる祭日であることから移動できないのです。
「勤労感謝の日」の定番のプレゼント
「勤労感謝の日」の定番プレゼンとは以下の通りです。
- 財布や小銭入れなどの小物
- 一緒に食事
- 女性の場合は花束
財布や小銭入れなどの小物
社会人となれば、財布や小銭入れは毎日と言っていいほど使うものです。
新しくプレゼントされると明日から使うのが嬉しくなることでしょう。
一緒に食事
ものをあげるのではなく、疲れている人にゆっくりと美味しい食事をして貰うのも良いでしょう。
女性の場合は花束
月並みですが、お花は見ているだけで気持ちが癒されるものです。
忙しい人にはフラワーアレンジメントがおすすめです。
「勤労感謝の日」は学校や会社は休み?
「勤労感謝の日」は、一般的に学校や会社は休みとなります。
しかし当然ながら祝祭日でも電車やバスは動いていたり、レストランは営業しているものです。
サービス業や公共交通機関に勤めている場合、「勤労感謝の日」に必ず休めるとは限らないのです。
最も確実に休める職業は公務員ですが、こちらも絶対ではありまん。
休日でも営業していないと一般の人達が困る職業は、休みの対象外となります。
「勤労感謝の日」は、「働くことや周囲の人達に感謝をする日」で、元は皇室行事が執り行われてきた日でした。
この日に自分が働いている意味や目的を考えてみるのも良いでしょう。