「襤褸」とは?意味と使い方!「襤褸を纏えど心は錦」の意味
「襤褸」とは、「ボロボロの衣服・布切れ」や「隠していた都合の悪いこと」を示す言葉です。
「襤褸」の「意味・読み方・語源や由来・例文と解釈・類語(シソーラス)や言い換え・英語と解釈」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「襤褸」の意味とは?
- 「襤褸」の読み方
- 「襤褸」の語源や由来
- 「襤褸」を使った言葉と意味を解釈
- 「襤褸」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「襤褸」の類語や言い換え
- 「襤褸」の英語や例文(解釈)など
- 「襤褸を纏えど心は錦」の意味
「襤褸」の意味とは?
「襤褸」には、以下のような意味があります。
- 「襤褸」の意味1:ボロ切れ・ボロボロの衣服
- 「襤褸」の意味2:隠していた欠点
- 「襤褸」の意味3:破れて壊れた物
「襤褸」の意味1:ボロ切れ・ボロボロの衣服
「襤褸」の意味は、「使い古した布・ボロ切れ」や「ボロボロの衣服・ツギハギのある破れた衣服」になります。
「襤褸」とはその漢字の意味からも、「ボロボロの使い古した布・着物」を意味する言葉なのです。
例えば、「襤褸をまとった僧侶にお布施をする」や「襤褸な服でも大事に着ています」などの文章で、その意味が伝わります。
「襤褸」の意味2:隠していた欠点
「襤褸」の意味は、「隠していた欠点・短所・失敗」や「人に知られたくない都合の悪いところ」になります。
「欠点や問題、知られたくないことが分かってしまうこと」を指して、「襤褸が出る」といいます。
「格好つけていても、ドジなのですぐ襤褸が出てしまいます」などの文章で、その意味を示せます。
「襤褸」の意味3:破れて壊れた物
「襤褸」の意味は、「破れて壊れている物」や「役に立たなくなってしまった物」になります。
「襤褸くず(ぼろくず)」や「襤褸車(ぼろぐるま)」「襤褸家(ぼろや)」などの言葉でよく使われます。
例えば、「襤褸家に住んでいるので人を呼びにくい」や「襤褸な傘から雨が漏れてきました」などの文章で、その意味を伝えられます。
「襤褸」の読み方
「襤褸」には、以下の読み方があります。
- 「襤褸」の読み方1
- 「襤褸」の読み方2
「襤褸」の読み方1
「襤褸」の読み方は、「ぼろ」になります。
「襤褸」の読み方2
「襤褸」の別の読み方は、「らんる」になります。
「襤褸」の語源や由来
「襤褸」の語源・由来について紹介します。
「襤褸」の言葉は、使い古した布の様子や疲れきった心身の状態を表す「ボロボロ」という擬態語に由来しているとされています。
また、古代中国の漢の揚雄(ようゆう)が各地の方言を集めた「揚方言」に、「襤褸(らんる)」という言葉の記載がある事に由来しています。
「襤褸」の語源は、「襤」の漢字が「破れてボロボロの着物・つづれ」を意味し、「褸」の漢字も「ボロ切れ・破れた衣服」を意味していることに由来します。
「襤褸」を使った言葉と意味を解釈
「襤褸」を使った言葉とその意味を解釈します。
- 「襤褸切れ」
- 「襤褸を出す」
「襤褸切れ」
「襤褸切れ(ぼろきれ)」の言葉の意味は、「ボロボロに使い古した布切れ」や「ボロボロになった汚い布の切れ端」になります。
「襤褸切れでも雑巾として使えます」や「襤褸切れを集めてパッチワークを作っています」などの文章で使えます。
「襤褸を出す」
「襤褸を出す」というのは、「隠していた欠点・失敗・問題などが知られてしまうこと」を意味しています。
「知られると都合の悪いことが明らかになってしまうこと」を指して、「襤褸を出す」というのです。
「プレゼンで襤褸を出してしまいました」や「あの人もその内に襤褸を出すだろう」などの文章で使用されます。
「襤褸」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「襤褸」を使った例文や短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「襤褸」を使った例文1
- 「襤褸」を使った例文2
「襤褸」を使った例文1
「昭和の時代には、衣服が高くて貧しい人も多かったため、ツギハギをした襤褸を着ている人も大勢いました」
この「襤褸」を使った例文は、「昭和の時代には、衣服が高くて貧しい人も多かったため、ツギハギをしたボロボロの古い衣服を着ている人も大勢いた」ということを意味しています。
この例文の「襤褸」は、「ボロボロの衣服」を意味しています。
「襤褸」を使った例文2
「親密な人間関係ではいくら表面的な言葉を取り繕っても、襤褸が出てしまいます」
この「襤褸」を使った例文は、「親しい人間関係ではいくら表面的な言葉を取り繕っても、隠していた不都合なこと(相手に知られたくなくて隠していた問題)はいずれ分かってしまう」ということを意味しています。
この例文の「襤褸」は、「不都合なこと・知られたくない問題や欠点」を意味しています。
「襤褸」の類語や言い換え
「襤褸」の類語・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。
- 「ボロボロ・よれよれ」
- 「欠点・失敗」
「ボロボロ・よれよれ」
「襤褸」の類語・言い換えとして、「ボロボロ・よれよれ」があります。
「ボロボロ」というのは、「物・布がひどく破れたり壊れたりしているさま」や「心身が疲れ切ったり、老いさらばえて弱っていたりするさま」を意味する形容動詞です。
「よれよれ」の意味は、「衣服・紙などが古くなって張りがなくなり、シワが寄ったり形状が崩れたりしているさま」になります。
ボロボロの衣服・ボロ切れを意味する「襤褸」の類語として、「ボロボロ・よれよれ」が上げられます。
「欠点・失敗」
「襤褸」の類語・言い換えとして、「欠点・失敗」があります。
「襤褸」の言葉には「隠していた欠点や都合の悪い失敗」という意味があります。
「襤褸(ぼろ)が出る」の慣用句は、「隠していたまずい部分や欠点が明らかになること」を意味しています。
その意味から、「襤褸」は「欠点(短所)・失敗」という言葉に言い換えることができるのです。
「欠点」とは「不十分で欠けているところ」、「短所」は「劣っているところ・不十分な欠点」を意味しています。
「失敗」の意味は、「実力不足や不適切な手段などの理由で、目的を達成できないこと」になります。
「襤褸」の英語や例文(解釈)など
「襤褸」という言葉は、“a rag”(ボロ切れ)や“rags”(ボロボロの衣服)、“fault”(欠点)、“defect”(失敗)、“disadvantages”(欠点)などの英語で表現することができます。
- “The old man was dressed in rags(wore a rag clothes).”
- “My defects(faults) have become known(open) in the office after all.”
“The old man was dressed in rags(wore a rag clothes).”
この「襤褸」を使った英語の例文は、「その老いた男は、襤褸を着ていました」ということを意味しています。
ボロボロの服の「襤褸」は、“rags,a rag clothes”で表せます。
“My defects(faults) have become known(open) in the office after all.”
この「襤褸」を使った英語の例文は、「ついに会社で、私の襤褸(失敗・欠点)が明るみに出ました」ということを意味しています。
「襤褸が出る」の言葉は、“defects(faults) become known(open)”の英語で表現できます。
「襤褸を纏えど心は錦」の意味
「襤褸を纏えど心は錦(ぼろをまとえどこころはにしき)」の意味は、「着ているものはボロボロな衣服でも、心は錦を着ているように気高くて豊かであること」になります。
「襤褸を纏えど心は錦」というのは、「外見が見すぼらしくてボロボロでも、自信・幸福感が保たれていて心は豊かである」ということを意味しています。
「襤褸を纏えど心は錦」は、「襤褸を着てても心は錦」と言われることもあります。
「襤褸」という言葉について徹底的に解説しましたが、「襤褸」には「ボロボロの衣服・ボロ切れ」や「隠していた欠点・短所・失敗」などの意味があります。
「襤褸」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「ボロボロ・よれよれ」「欠点・失敗」などがあります。
「襤褸」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。