「脹脛」とは?意味と使い方!「抽斗」と「袖斗」の違い
「脹脛」とは、「人間の下腿 (かたい) の後面の膨らんだ部分」です。
「脹脛」の「意味・読み方・例文と解釈・脹脛は平仮名で書いた方が良い理由・英語と解釈」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「脹脛」の意味とは?
- 「脹脛」の読み方
- 「脹脛」を使った言葉と意味を解釈
- 「脹脛」を使った例文と意味を解釈
- 「脹脛」は漢字で書くより平仮名の方が無難
- 「脹脛」の英語や解釈
「脹脛」の意味とは?
「脹脛」という言葉は、「人間の下腿 (かたい) の後面の膨らんだ部分」や「人間の脛(すね)の後ろ側にある筋肉が膨らんだ部分」を意味しています。
「脹脛」の形態は、「下腿三頭筋(かたいさんとうきん)」と呼ばれる腓腹筋(ひふくきん)とヒラメ筋によって作られています。
「脹脛」と一般に呼ばれている部分は、深い所にある「ヒラメ筋」ではなく、目視できる浅い所にある「腓腹筋」なのです。
「脹脛(ふくらはぎ)」の「ふくら」とは「ふくらんでいること・ふっくらしていること」を意味していて、「はぎ」とは「脛(すね)」を意味しています。
そのことから、「脹脛」とは「ふくらんでいる脛」を意味しているのです。
「脹脛」は江戸時代に造られた比較的新しい言葉であり、古名は「腓(こむら・こぶら)」と呼ばれていて、現在でも「腓返り(こむらがえり)」という脹脛痛の呼び方にその名残が残っています。
「脹脛」の読み方
「脹脛」という漢字には、以下のような読み方があります。
- 「脹脛」の読み方1
- 「脹脛」の読み方2
「脹脛」の読み方1
「脹脛」の読み方は、「ふくらはぎ」になります。
「脹脛」の読み方2
「脹脛」の江戸時代における読み方は、促音化した「ふくらっぱぎ」になりますが、現在ではこの読み方は使われていません。
「脹脛」の古い呼び方として、「腓(こむら・こぶら)」もあります。
「脹脛」を使った言葉と意味を解釈
「脹脛」を使った言葉とその意味を解釈していきます。
- 「脹脛周り」
- 「脹脛痛」
「脹脛周り」
「脹脛周り(ふくらはぎまわり)」の言葉の意味は、「脹脛の周囲の長さ」になります。
脹脛の周囲の長さは「筋肉痛・浮腫(むくみ)」などによって短時間で太くなりやすいため、女性には美容的観点から脹脛周りをすっきり細くしたいというニーズも多くあります。
自分に合ったロングブーツを選ぶ場合などに、「脹脛周り」の長さをメジャーなどで測定することもあります。
競輪・スピードスケート・サッカーなどの選手は、脹脛周りが筋肉の発達で太くなりやすい傾向が見られます。
「脹脛痛」
「脹脛痛(ふくらはぎつう)」というのは、「脹脛を作っている腓腹筋が筋肉痛などで痛むこと」や「腓腹筋が収縮して強直性けいれんを起こした時の筋肉の痛み」を意味しています。
筋肉がギューッと収縮して起こる「脹脛痛」は、俗に「腓返り(こむらがえり)」と呼ばれています。
脹脛は普段歩いたり立ったりしている時に使用頻度の多い筋肉なので、けいれんしたり痛みが出たりしやすい特徴があります。
典型的な脹脛痛である「こむら返り」は、「長い立ち仕事・激しいスポーツなどによる筋肉疲労」や「ミネラル不足」などが原因になって、筋肉が急速に収縮して強い痛みの症状が出るものです。
「脹脛」を使った例文と意味を解釈
「脹脛」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「脹脛」を使った例文1
- 「脹脛」を使った例文2
「脹脛」を使った例文1
「寝不足で脹脛がむくんでしまうと、いつも履いているロングブーツが入らなくなってしまいます」
この「脹脛」を使った例文は、「寝不足で脛(すね)の後ろのふくらんだ部分がむくんでしまうと(太くなってしまうと)、いつも履いているロングブーツが入らなくなってしまう」ということを意味しています。
「脹脛」を使った例文2
「脹脛がけいれんするこむら返りを防ぐためには、適度な運動習慣とミネラルバランスの取れた食事が大切になります」
この「脹脛」を使った例文は、「脛(すね)の後ろにある筋肉がけいれんするこむら返りを防ぐためには、適度な運動習慣とミネラルバランスの取れた食事が大切になる」ということを意味しています。
「脹脛」は漢字で書くより平仮名の方が無難
「脹脛」は漢字で書くより平仮名で書く方が無難ですが、その理由は「ふくらはぎ」という言葉が極めて日常的な身体の一部を表現する言葉なのに、「脹脛」という漢字が多くの人が読めない難読漢字になっているからです。
「脹脛=ふくらはぎ」という読み方を知っていなければ、「脹脛」という漢字を見ただけでは、どうやっても「ふくらはぎ」という読み方が出てこない当て字の特殊な読み方になっているので読みにくいのです。
また「脹脛」の「脹」も「脛」も常用漢字表に含まれていない「非常用漢字」であり、義務教育で習うことのない漢字なので、一般的に漢字で「脹脛」と書くよりも平仮名で「ふくらはぎ」と書いた方が、読み間違い(誤認)の可能性を減らせるのです。
「脹脛」の英語や解釈
「脹脛」という言葉は、“calf”や“calves”(calfの複数形)、“sura”(ラテン語由来の言葉)といった英語で表すことができます。
- “My calves got sore muscles because I played soccer for a long time.”
- “It is an only dissatisfaction that my calf is thick.”
“My calves got sore muscles because I played soccer for a long time.”
この「脹脛」を使った英語の例文は、「長時間にわたってサッカーをしたので、私の脹脛は筋肉痛になりました」ということを意味しています。
「脹脛が筋肉痛」になるの言葉は、“get sore muscles”で表現できます。
“It is an only dissatisfaction that my calf is thick.”
この「脹脛」を使った英語の例文は、「脹脛が太いことだけが、私の不満なところです」ということを意味しています。
「脹脛」という言葉について徹底的に解説しましたが、脹脛には「人間の脛 (すね) の後面の膨らんだ部分」などの意味があります。
「脹脛」という言葉は「難読漢字+非常用漢字」であるため、一般的に漢字で書くよりも平仮名で書く方が分かりやすくて無難でしょう。
「脹脛」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。