「ミーハー」とは?意味や語源!対義語や英語
「ミーハー」という言葉を知っているでしょうか。
「ミーハー」とは一体どのような意味を持つのでしょうか。
ここでは「ミーハー」という言葉について紹介します。
目次
- 「ミーハー」とは?
- 「ミーハー」の語源
- 「ミーハー」と「にわか」の違い
- 「ミーハー」を使った例文と意味を解釈
- 「ミーハー」の類語や言い換え
- 「ミーハー」の英語や解釈
- 「ミーハー」のいい意味はある?基本的には悪い意味?
- 「ミーハー」の対義語
「ミーハー」とは?
「ミーハー」というのは、今まで興味がなかったにもかかわらず流行や話題となったスポーツや音楽などに熱中する人を指します。
流行に熱中しやすい人を指すことが多く、バブルの時代によく使われていました。
流行に左右されやすい、流行にすぐ飛びつく、新しいものに心惹かれる、などといった人々を指し、どちらかというとそのような人々を軽蔑する表現になります。
あるいはレベルが低いことに夢中になる人を指すこともあります。
「ミーハー」の語源
これは昭和初期に流行った「みいちゃんはあちゃん」という言葉が元になっています。
かつて女の子の名前は頭に「み」や「は」がつくことが多く、一般的な女の子の総称として「みいちゃんはあちゃん」という言葉が使われていました。
これが「ミーハー」になったと考えられます。
その一方で「ミーハー」という表現には様々な語源があり、これ以外には自分がミー、彼女をハー、と呼んだことから始まったのではないかという説もあります。
「ミーハー」と「にわか」の違い
「ミーハー」という表現をする場合もあれば、にわかという表現をすることもあります。
例えば、スポーツや音楽のファンの中には確かに「ミーハー」と呼ばれる人もいますが、にわかファン、と呼ばれる人もいます。
この場合のにわかというのは物事が急に起こる様子、一時的である様子、を意味しています。
それまで全く興味がなかったにもかかわらず何かをきっかけに突然ファンになる人をにわかファンと呼びます。
また、急に盛り上がり、すぐに覚める人をにわかファンと呼ぶ場合もあります。
つまり、「ミーハー」というのは流行に乗るというニュアンスを持ちます、にわかというのは熱しやすく冷めやすい、突然、というニュアンスを持つのです。
「ミーハー」を使った例文と意味を解釈
ここでは「ミーハー」という言葉を使った例文を紹介します。
- 「ミーハー」の例文1
- 「ミーハー」の例文2
「ミーハー」の例文1
「アイドルが好きな女性をミーハーと呼ぶことがあります」
ジャニーズなど、アイドル歌手を好んで友達同士で話をしている女性のことを「ミーハー」と呼ぶことがあります。
アイドルの追っかけをしている人を「ミーハー」と呼ぶ場合もあり、例えば30代を過ぎてアイドルに夢中になっていたり、何度もコンサートに出かけていったり、という女性をミーハーと呼ぶこともあります。
ただし、男性が女性アイドルに夢中になっていたとしても「ミーハー」は呼びません。
「ミーハー」という表現にはオタクの要素は含まれず、多く女性に対して使われる表現になります。
「ミーハー」の例文2
「彼女はミーハーで、頻繁にスポーツ観戦に出かけて行きます」
歌手などの芸能人のみならず、スポーツ観戦に夢中になる女性を「ミーハー」と呼ぶこともあります。
例えばオリンピックやウィンブルドン、ワールドカップなど、様々なスポーツ観戦を楽しむ、テレビに釘付けになる、ユニフォームを着て応援しに行く、などという場合、その女性はミーハーと呼んで良いでしょう。
スポーツを楽しむというより、流行に乗ってスポーツ観戦を楽しむ女性、ということになるでしょうか。
そのため、ワールドカップやオリンピックなど、話題になっているスポーツに夢中になることが多いと考えられます。
「ミーハー」の類語や言い換え
ここでは類義語をいくつか紹介します。
- 「流されやすい」
- 「俗っぽい」
- 「チープな」
「流されやすい」
流されやすいという表現は流行に乗りやすい、流行に飲まれやすいためということになります。
流行は現れて消えるものですが、その流行にいちいち影響される、という意味を持ちます。
何かファッションが流行った時、流行のファッションをつい購入してしまう、流行ったグッズを買わないではいられない、などという人はまさに流行に飲まれやすいと言えるでしょう。
自分の意思を持っている人は流行の影響を受けることがあまりないと考えられます。
「俗っぽい」
俗っぽいというのはいかにもありふれていて品位がない、通俗的、という意味になります。
図々しいなどという意味で使われることもあり、はしたない、下劣な、という意味も含まれています。
俗世間の「俗」から来ており俗人たちというのはありふれた価値観にまみれた不良がないとダメという意味になります。
そのため、俗っぽいというのはそのような人を指すこともあり、ネガティブなイメージで取られることがあります。
「チープな」
チープなというのは、水準が低い、出来が悪い、などという意味で使われます。
「ミーハー」という表現は低レベルなことに夢中になっている人、という意味がありますので、チープな、という表現は十分な類義語だと言えるでしょう。
高級感が感じられない、安っぽい、というときに使われます。
陳腐な、という表現で表される場合もあります。
「ミーハー」の英語や解釈
「ミーハー」という表現は“follower of each new fad”といいます。
“fad”は「枯れる」の“fade away”から来た表現であり、いつかは枯れ果てる流行、という意味で使われます。
“wannabe”や“groupie”などと言われることもあります。
“wannabe”は“want to be”を短縮した言葉で、何かに憧れてそれになりたがっている人、うわべだけなりきっていて本質を捉えてない人を指します。
「ミーハー」のいい意味はある?基本的には悪い意味?
「ミーハー」という表現は低俗なことに夢中になっている女性を嘲笑しているような意味合いを持ちます。
安っぽい話題ですぐに騒ぐ人、などという意味を持ち、自分で自分を「ミーハー」と呼ぶ場合は自嘲気味な意味合いを持ちます。
また、他人に対して「あの人はミーハーだから」という場合は馬鹿にしている意味合いがあり、もしも周りから「ミーハー」だと言われた時は褒められているわけではないと考えなければいけません。
そのため、基本的にはネガティブな意味合いを持つ言葉だと考えられます。
「ミーハー」の対義語
「ミーハー」の対義語はクールという言葉になります。
涼しくて爽やかな様子という意味を持ちますが、それ以外にも冷静という意味があります。
何か流行物を見たとしても自分の好みを曲げず、流行に流されない、ファッションなどにしても自分に似合うものをしっかりと理解している、という状態を表しています。
物事に感情が動かされないというニュアンスがあります。
「ミーハー」という表現は死語に近いと考えられますが、今でも使う人はいますので、意味合いはしっかりと覚えておきましょう。
基本的に悪い意味で使われることが多いですから、もしもこの言葉を使うときには注意が必要です。