「社会の窓」とは?由来・正式名称・死語
「社会の窓」という表現を聞いたことがあるでしょうか。
これは戦後、1948年から1960年にかけて放映された番組から生まれた表現です。
ここでは「社会の窓」という表現について紹介します。
目次
- 「社会の窓」とは?
- 「社会の窓」由来や語源
- 「社会の窓」正式名称
- 「社会の窓が開いています」の英語
- 「世界の窓」という地域もある?
「社会の窓」とは?
「社会の窓」というのは男性が履いているズボンの前にあるファスナーのことを指します。
一般的にズボンの前にはジッパーやチャックと言われるファスナーがありますが、男性のこれのことを「社会の窓」と呼びます。
「社会の窓」由来や語源
1948年から1960年にかけて、NHKにより「社会の窓」という番組が放送されました。
社会の内情を暴き出すというものであり、それによって大事なものが隠された場所=「社会の窓」という解釈がなされるようになったのです。
そこから転じて、男性の大切な部分が隠されているズボンの前ファスナーが「社会の窓」と呼ばれるようになりました。
誰かのファスナーが開いている場合、「ファスナーが開いていますよ」という言い方はあまりにも直接的であり、言いにくいということで、「社会の窓」と表現します。
「社会の窓」正式名称
「社会の窓」という表現自体が通じますが、この正式名称は「前開き」になります。
或いは「短冊門」と言われることもあります。
「社会の窓が開いています」の英語
「社会の窓が開いています」と英語で言いたいと思っても、それを直訳して“The window of society is open”と言ったら通じません。
その場合は“your fly is open.”、“Your zipper is undone.”と表現できます。
「世界の窓」という地域もある?
一般的には「社会の窓」と呼ばれる男性ズボンのファスナーですが、長崎だけはこのズボンのファスナーを「社会の窓」ではなく世界の窓と呼ぶ、と考えられています。
また、隣の福岡県でも中には世界の窓と表現する人がいると考えられています。
これは2010年、「ケンミンショー」でも紹介されました。
しかしやはり、全国的には「社会の窓」という言い方の方が主流だと言えます。
世界の窓と言っても通じない可能性が高いと考えられます。
「社会の窓」というのは昭和によく使われた表現ですので、若い人の中にはよくわからないという人もいるかもしれません。
誰か男性と話をする時、その人のファスナーが開いていたら気になりますよね。
場合によって指摘しない方が良いこともありますが、必要に応じて「社会の窓」、という表現も覚えておきたいものです。
また、世界の窓という表現も合わせて覚えておきましょう。
世界の窓という表現しか分からない場合は「社会の窓」という表現を知っておいた方が良いかもしれません。