「すっとぼけ」とは?意味と使い方!元ネタ!ネットスラングでの使い方
「すっとぼけ」という言葉を使ったことがある人は結構いるかと思いますが、この言葉は、昔から日常的な会話の中で出て来る言葉である一方で、ネットスラングでも出てきた言葉で、SNSなどでも使われています。
そのようなことから、今回はこの「すっとぼけ」について触れて行こうと思います。
目次
- 「すっとぼけ」とは?
- 「すっとぼけ」の元ネタ
- 「すっとぼけ」のネットスラングでの使い方
- 「すっとぼけ」の類語
- 「すっとぼけ」の使用例
- 「すっとぼける」の漢字での書き方
- 「すっとぼけ」の英語
「すっとぼけ」とは?
「すっとぼけ」という言葉は、「本当は知っているのに、全く素知らぬふりをすること」という意味がありますが、最近では、「知っていることをあたかも知らないように装う」時に使われるスラングでもあります。
文章の最後で「それは知らないなあ(すっとぼけ)」といったようなパターンで使われることが多い言葉です。
「すっとぼけ」の元ネタ
「すっとぼけ」は、昔からある言葉ですが、ネットスラングを元ネタして、この数年で多用されるようになっています。
元ネタは、ホモビデオに登場している人物のセリフで、明らかに嘘だと分かっているのに、すっとぼけることから、コメント欄に「○○(すっとぼけ)」といったように書き込まれています。
「すっとぼけ」のネットスラングでの使い方
ネットスラングとして、多くの若い人が使うようになったのですが、現在では元ネタから離れて、何か自分が知らないふりをして、完全にすっとぼけて文章の最後に書くのです。
このようなユーザーが増えて、今ではこの書き方が掲示板などでも利用されるようになっています。
「すっとぼけ」の類語
「本当な知っていることでも、知らぬ存ぜず」というスタンスで使われる「すっとぼけ」は、他の言葉で言い換えるとすると、次のような言葉もあり、置き換えの表現として使うことができます。
- 「しらじらしい」
- 「とぼける」
「しらじらしい」
「しらじらしい」という言葉ですが、「本心から出ていないことが見えすいている」という意味があったり、「見えすいているのに平気でしらばくれる」というニュアンスもあります。
「あいつの態度はしらじらしくて、本心が見え見えだ」というようなことで使われます。
誰が見ても見え透いた嘘だと分かっているのに、絶対に本当のことを言わない人も、ある意味、大したものかもしれません。
「とぼける」
「とぼける」という言葉もありますが、この言葉も「知っていながら、全く知らないふりをする」、あるいは「しらばくれる」という意味で使わています。
「なあ、とぼけったってだめだぞ。
これはお前の仕業なんだよな」ときつく問い詰めても、「とぼける」ことで、しらを切っています。
また、「間の抜けた言動をする」という意味もありますが、わざと馬鹿な自分を演じて本質的な追及から逃れようとする人を指して言うこともあります。
「すっとぼけ」の使用例
では、ここで「すっとぼけ」がどのような場面で使われるかを見ていくことにしましょう。
- 「すっとぼけ」の使用例1
- 「すっとぼけ」の使用例2
「すっとぼけ」の使用例1
「LINEのメッセージで返ってきたのは、何ともすっとぼけた内容だった」このようなメッセージは、彼女と彼氏のLINEのメッセージでありがちな内容かもしれません。
彼氏が浮気をして追求する彼女への返事で、「すっとぼけ」の内容になっているのですが、彼女は彼氏の行動を見通しているはずです。
「すっとぼけ」の使用例2
「何をすっとぼけたことを言ってるんだよ、お前は今回のミスで何も感じてないのか?」仕事で大きな失敗をしたにも関わらず、平気な顔をしている後輩を見て、思わず大声で怒鳴っている先輩社員のセリフかもしれません。
今の若い世代の社員の中には、この手のタイプの人が増えているような感じがあり、とても不安になってきます。
上司や先輩社員は、部下の育成で必死になっているにも関わらず、本人は平気な顔をしてひょうひょうとしているのですから、堪ったものではないでしょう。
しかし、あまり強い口調で部下を叱ると、パワハラで訴えられる可能性もあるので、やりづらい時代です。
「すっとぼける」の漢字での書き方
「すっとぼける」を漢字で書くと、「素っ惚ける」という書き方になりますが、普段は漢字で書く機会はあまりないでしょう。
ここでは、このような書き方になることを認識しているだけでもいいかもしれません。
「すっとぼけ」の英語
「すっとぼけ」を英語で訳すと、“to play dumb”や“to pretend I don't know”というイディオムで表現することができます。
「すっとぼけ」という言葉は、以前から日常的に使われていた言葉と説明をしてきましたが、その一方で何気ないことをきっかけに、ネットスラングとして活用されるとは、時代の流れがインターネット中心であることを思い知らされます。
しかし、この言葉の使い方は、今も昔も全く変わっていないことも分かりました。
時代が移り変わっていっても、同じシチュエーションで使われる「すっとぼけ」は、これからも変わらない活用であり続けることだと思います。
それでも、「すっとぼけ」を演じ続けることができる人間は、度胸のある人物かもしれませんね。