「鳥頭」とは?意味と使い方や由来!類語や英語を紹介!
「鳥頭」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
「鳥頭って、頭が尖っている人のこと?」というように全くトンチンカンなことを言う人もいるかもしれませんね。
そこで、今回はこの「鳥頭」について見ていきたいと思います。
この言葉は、一体どのような言葉なのでしょうか?
目次
- 「鳥頭」の意味とは?
- 「鳥頭」の読み方
- 「鳥頭」の使い方
- 「鳥頭」を使った言葉と意味を解釈
- 「鳥頭」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「鳥頭」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
- 「鳥頭」の英語(解釈)など
- 「鳥頭」の由来
「鳥頭」の意味とは?
「鳥頭」とは「物忘れの激しいこと」、あるいは「物覚えが悪くて記憶力の弱いこと」という意味がある言葉です。
「三歩で忘れる鳥頭」や「鶏は三歩歩けば忘れる」ということわざがありますが、このことわざに深い由来があります。
「鳥頭」の読み方
この言葉を使うことはおろか、めったに聞くこともないかもしれませんが、「鳥頭」は「とりあたま」と読むので、決して深読みし過ぎて「ちょうとう」なども読まないようにしましょう。
素直に発音するだけで問題はありません。
「鳥頭」の使い方
「鳥頭」は、「記憶力のない人」を指して使うことがありますが、「頭が悪いヤツ」なんてことをストレートに言ってしまうと、すぐに文句を言われたり、訴えられる可能性があります。
「バカ」「あほ」という言葉を使うよりは、比喩的に「鳥頭」という言葉を使うと相手もはっきりと言葉の意味を理解するまでに時間がかかるかもしれませんし、言葉のニュアンスは辛辣でも、少しでも柔らかみのあるフレーズで聞こえるのでいいかもしれません。
もしかすると、「おまえは鳥頭だ」と言っても、結局どのような意味なのか理解できないままで終わってしまうことさえあるでしょう。
「鳥頭」を使った言葉と意味を解釈
では、「鳥頭」を使った言葉の意味を解釈してみることにします。
- 「鳥頭キャラ」
「鳥頭キャラ」
「鳥頭キャラ」という言葉がありますが、「おバカキャラ」と言うような意味で使われる表現でしょう。
「鳥頭キャラ」を自分に指して使うと、ちょっとした自虐キャラで通用するかもしれません。
自分のことを「ど忘れが激しいキャラ」、「すぐに忘れてしまうキャラ」として振る舞う場合には使えそうな言葉ですね。
朝起きて、朝食に何を食べたのか思い出せないことや、会社に出社しようと自宅を出たら、その日は土曜日で休日だったということがありませんか?
ある意味「おとぼけキャラ」と言い換えることができると思います。
「鳥頭」を使った例文や短文など(意味を解釈)
では、ここで「鳥頭」を使った例文を見ていくことにしましょう。
どのような場面で使えるのでしょうか?
- 「鳥頭」を使った例文1
- 「鳥頭」を使った例文2
「鳥頭」を使った例文1
「僕は学校では鳥頭キャラを演じて、周りの友人達の気持ちを和ましていますが、こんな役回りも、ちょっと疲れました」
この例文に出てくる「僕」は決して「鳥頭」ではありません。
おそらく殺伐としていたクラスの仲間達の気持ちを和らげるために、わざと自分を貶めて、「鳥頭キャラ」を演じていたのでしょう。
しかし、さすがに疲れたようですね。
「鳥頭」を使った例文2
「あいつは周りから鳥頭と言われているが、時々核心めいたことを言うので、本当は鋭いヤツかもしれない」
何時もバカなヤツと見下されている「ヤツ」は、時々、ドキッとするような発言をしますので、もしかすると本当はすごく頭の切れるタイプの人間なのかもしれません。
このようなタイプの人間があなたの身近な所にもいるのではないでしょうか?
「鳥頭」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
「鳥頭」は、同じ意味を持つ言葉があるでしょうが、具体的にはどんな言葉で言い換えることができるのでしょう?
ここで「鳥頭」の類義語を見ていくことにしましょう。
- 「物覚えが悪い」
- 「忘れん坊」
- 「アホ」
「物覚えが悪い」
「物覚えが悪い」という言葉が「鳥頭」の類義語として扱うことができるのでしょう。
何回説明しても全く理解することができない人や、先ほど教えたばかりなのに、もうすぐ忘れてしまうような人を指して言うことがあります。
「忘れん坊」
「忘れん坊」も「鳥頭」に近い意味を持つ言葉ですが、「すぐに物事を忘れてしまう人」という意味になります。
どんなに教えても覚えることができない人のことになりますが、記憶力がないことは、もしかすると、何かしらの病なのかもしれません。
「アホ」
「アホ」も「鳥頭」に近い意味がありますし、さらに身近な表現としてある言葉ですね。
しかし、あまり多用すると、相手との関係が悪化してしまうので、使い方には注意が必要です。
「アホ」と同じで「バカ」という言葉もありますが、人をけなすだけの言葉なので、多用して相手の気分を害することのないように心がけることが必要です。
それだけこの手の言葉は、人を傷付ける、のですから、使い方を注意しなくてはなりません。
「鳥頭」の英語(解釈)など
鳥頭を英語に訳すと、“being very forgetful”、“having a bad memory”などのイディオムで表現することができます。
「鳥頭」の由来
めったに出てくることのない「鳥頭」ですが、この言葉の由来を調べてみると、冒頭でも触れたように、「三歩で忘れる鳥頭」ということわざが関係していると考えられます。
鶏は記憶力がとても弱くて、たった三歩だけ歩くだけでも前のことはすっかり忘れてしまうという説があります。
そこから生まれなのが、「三歩で〜」ということわざなのですが、「鳥頭」とは、ここから来ており、それが転じて、「物忘れの多い人」を指して言う言葉になったわけです。
もし「鳥頭」という言葉を聞いて「三歩歩くと忘れてしまう鷄」という言葉を連係させて覚えておくと、意外に忘れないで済みそうです。
実際、鷄の記憶力がどれ程のものなのかは定かではありませんが、他の鳥や動物と比べてみると、あまり頭がいいとは、言えないようです。
やはり「鳥頭」が「記憶力が低い」という言われにつながることが分かりますね。
このように「鳥頭」という言葉が「記憶力の低い」や「物忘れがひどい」という忌みであることが分かりましたが、多くの人は、余程のことがない限り、極端に覚えが悪いということはないと思います。
普段からメモをこまめに取る人は、仕事でもしっかりとチェックをしながら、物事を進めているので、普段からそのような習慣を付けておくことが必要です。
そうすることで、大きなミスも防ぐことができます。