「熾火」とは?意味と使い方!例文!類語や英語と敬語を紹介!
「熾火」とは、「火勢が強くて赤く熱した炭火」です。
「熾火」の「意味・読み方・使い方・例文と解釈・類語(シソーラス)や言い換え・英語と解釈・熾火と炭火の違い」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「熾火」の意味とは?
- 「熾火」の読み方
- 「熾火」の言葉の使い方
- 「熾火」を使った言葉と意味を解釈
- 「熾火」を使った例文や短文・言い換えなど(意味を解釈)
- 「熾火」の類語や言い換え(シソーラス)
- 「熾火」と「炭火」の違い
- 「熾火」の英語(解釈)・例文など
「熾火」の意味とは?
「熾火」の言葉には、以下のような意味があります。
- 「熾火」の意味1:赤く熱した炭火・燃え尽きた薪
- 「熾火」の意味2:激しくはないが継続する感情・愛情
「熾火」の意味1:赤く熱した炭火・燃え尽きた薪
「熾火」の意味は、「火の勢いが強くて赤く熱した状態にある炭火」になります。
また、「熾火」には「燃え尽きてしまった後の薪(たきぎ・まき)」という意味もあります。
キャンプやアウトドアをする時、竈(かまど)・七輪で炭火を起こして肉・魚・野菜を焼いたりしますが、その時に赤くなって燃えている炭火のことを「熾火」というのです。
あるいは、燃えている炭火の火勢が弱まって燃え尽きた後の薪のことを「熾火」ということもあります。
「熾火」の意味2:激しくはないが継続する感情・愛情
「熾火」の比喩的(メタファー的)な意味として、「激しくはないけれど、ゆるやかに続く感情・愛情」があります。
「熾火」を比喩的に使用する場合には、「熾火のような愛情」や「熾火のような優しく温かい心」のように、基本的に「途切れずにやんわりと続く感情・関係」といった肯定的な意味合いで使われます。
「熾火」の読み方
「熾火」の読み方は、「おきび」になります。
「熾火」の言葉の使い方
「熾火」の言葉の使い方は、「火勢が強くて赤く熱した炭火」や「炭火が燃え尽きた後の薪(たきぎ)」を指し示して使うという使い方になります。
例えば、「かまどで熾火を起こして、バーベキューを楽しみました」や「熾火の火勢を適度に調整してください」などの文章で、「熾火」の言葉を正しく使えます。
また「熾火」はトロトロと燃える炭火のイメージから、「激しくはないがやんわりと続く愛情・感情・優しさ」などを意味する比喩的な表現(メタファー)としても使用できます。
「いつも見守ってくれる熾火のような愛情の素晴らしさを知りました」などの文章で使えます。
「熾火」を使った言葉と意味を解釈
「熾火」を使った言葉とその意味を解釈していきます。
- 「熾火のように」の意味
- 「くすぶる熾火」の意味
- 「心の熾火」の意味
「熾火のように」の意味
「熾火のように」の意味は、「激しく燃え盛るのではなく、適度な火勢で燃えている炭火のように」ということから、「短期的な激しさはないけれど、途切れずに意思・感情・愛情などが続くように」という意味になります。
「適度な強さの程良い感情・状態がやんわり続く」ことの比喩的表現なのです。
例えば、「熾火のように優しい心で子供達に接してくれました」などの文章で使えます。
「くすぶる熾火」の意味
「くすぶる熾火」の意味は、「薪(炭火)が今にも燃え上がりそうにくすぶっているさま」になります。
その直接的な意味から転じて、「過去の記憶・体験と関係している感情(愛情)がもう一度燃え上がりそうなさま」といったメタファーとしての意味合いもあります。
例えば、「彼女に対するくすぶる熾火のような感情が胸の内にありました」などの文章で使用できます。
「心の熾火」の意味
「心の熾火」の意味は、「心の中にある自分にとって大切な思い出と結びついている情熱・意欲(モチベーション)の源」になります。
「心の熾火」という言葉は、「心の中で何かきっかけがあれば再び燃え上がることのできる原体験・興味関心・きっかけ」を比喩的(メタファー的)に意味しているのです。
例えば、「医療現場を見学したことで、私の心の熾火が再び燃え上がりました」や「心の熾火のおかげで私のモチベーションは維持されているのです」などの文章で使えます。
「熾火」を使った例文や短文・言い換えなど(意味を解釈)
「熾火」を使った例文や短文を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「熾火」を使った例文1
- 「熾火」を使った例文2
「熾火」を使った例文1
「バーベキューやアウトドアでグリル台(七輪)を使って調理する時には、消えない熾火を起こすのに工夫が要ります」
この「熾火」を使った例文は、「バーベキューやアウトドアでグリル台(七輪)を使って調理する時は、一定の火勢を持って赤くなっている炭火(赤く燃えていて簡単には消えない炭火)を起こすのに工夫が要る」ということを意味しています。
「熾火」を使った例文2
「夫が存命だった頃は、夫の熾火のような愛情にいつも守られていたのだと改めて実感しています」
この「熾火」を使った例文は、「夫が存命だった頃は、激しさはないけれどやんわりと途切れずに続くような夫の愛情に、いつも守られていたのだと改めて実感している」ということを意味しています。
「熾火」の類語や言い換え(シソーラス)
「熾火」の類語や言い換え(シソーラス)について、分かりやすく解説していきます。
- 「炭火・燠火」
- 「おこし火」
- 「燃え尽きた薪」
「炭火・燠火」
「熾火」の類語(シソーラス)として、「炭火(すみび)・燠火(おきび)」があります。
「炭火」とは、「炭(木炭)を燃やしている時に出る火・燃えている炭」を意味する言葉です。
「熾火」にはまったく同じ意味で、漢字だけが異なる「燠火」という言葉もあります。
火勢が強くて赤く熱した炭火を意味する「熾火」のシソーラスとして、「炭火・燠火」を指摘できます。
「おこし火」
「熾火」の類語(シソーラス)として、「おこし火」があります。
「熾火」というのは、「薪・木炭が赤くなって燃えている状態」を意味しています。
「おこし火」というのは、「薪・木炭に着火して起こした火」を意味する言葉です。
薪・木炭を燃やして赤く熱した状態を意味する「熾火」の類語として、「おこし火」を上げることができます。
「燃え尽きた薪」
「熾火」の類語・言い換えとして、「燃え尽きた薪(もえつきたたきぎ・まき)」があります。
「熾火」には、「薪に着火して燃やした後のできる燃えかす・燃え尽きたあと」の意味合いもあります。
その意味から、「熾火」という言葉は、そのまま「燃え尽きた薪」という言葉に言い換えることができるのです。
「熾火」と「炭火」の違い
「熾火」は「火勢が強くて赤く熱した状態の炭火」を意味していて、「炭火(すみび)」の言葉は「木炭・炭で起こした火」を意味しているので、基本的には同じ意味合いを持っています。
ただし、「熾火」という場合には「炭火」よりも「一定の火勢を維持していて、赤く熱した状態にあること」の意味合いが強調されています。
また「炭火」には「熾火」にある「激しくはないが柔らかく続く愛情・感情」といった比喩的な意味合いがないという違いもあります。
「熾火」の英語(解釈)・例文など
「熾火」の英語・例文とその意味の解釈は、以下のようになります。
- “Barbecue(BBQ) tips is to be keeping just glowing ember.”
- “His love as like live charcoal is necessary for me.”
“Barbecue(BBQ) tips is to be keeping just glowing ember.”
この「熾火」を使った英文は、「バーベキューのこつは、ちょうど良い熾火を保つことです」を意味しています。
「熾火」という言葉は、一般的に“glowing ember”(大きくなっている炭火)や“live charcoal”(燃えている炭)で表現することができます。
“His love as like live charcoal is necessary for me.”
この「熾火」を使った英文は、「彼の熾火のような愛情が、私には必要です」を意味しています。
「熾火のような」という慣用的な言葉は、“as like live charcoal”という英語で表現することが可能です。
「熾火」という言葉について徹底的に解説しましたが、熾火には「火の勢いが強くて赤く熱した炭火」などの意味があります。
「熾火」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「炭火・燠火」「おこし火」「燃え尽きた薪」などがあります。
「熾火」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。