「仔細/子細」とは?意味と使い方!例文!類語や英語を紹介!
「仔細」という言葉を聞いたことがある人は、どのくらいいらっしゃるでしょうか?
この言葉は、日常生活の中ではあまり使うことがないのですが、ビジネスの分野では時折使われることがあります。
とは言うものの、この言葉の意味を正しく理解している人も意外と少ないかもしれませんので、今回はこの「仔細」について説明を進めて行くことします。
目次
- 「仔細」の意味とは?
- 「仔細」の読み方
- 「仔細」の言葉の使い方
- 「仔細」を使った言葉と意味を解釈
- 「仔細」を使った例文や短文・言い換えなど(意味を解釈)
- 「仔細」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
- 「仔細」と「子細」は同じ意味?
- 「仔細」の英語(解釈)・例文など
「仔細」の意味とは?
「仔細」とは、「物事の詳しい事情」や、「あれこれと言い立てるほどの内容」、「事細かであるような状況」と言った意味のある言葉です。
言い換えると、「一言では中々語り尽くせない特別な理由」や「かなり込み入った事情」という解釈でも理解することができるしょう。
「仔細」の読み方
「仔細」の読み方「しさい」となりますが、めったに使うことがない漢字があるので、ここで忘れないようにしておきたいものです。
「仔細」の言葉の使い方
「仔細」という言葉を使う場面は、中々、外部に漏らすことができない情報のことを指したり、あまりにも細かな条件で言葉で言い表すことが難しいような時に使われることがあります。
「仔細」を使った言葉と意味を解釈
では、ここから「仔細」を使った言葉をいくつか挙げてみますので、どのような意味があるのを説明していきます。
- 「仔細ない」の意味
- 「仔細承知」の意味
- 「仔細につき承知しました」の意味
- 「仔細に見る」の意味
「仔細ない」の意味
「仔細ない」とは、「差し支えない」、「一向に構わない」という場合に使われる表現で。
「断っても大きな問題にはなりそうもない」、「これといった問題もない」というニュアンスが含まれています。
「あのお客さんからの要望は断っても仔細ない」という言い回しがされます。
「仔細承知」の意味
「仔細承知」という表現も時々、仕事の中の会話で出て来ることがありますが、「詳しい事情も含めて全て明確に理解している」、「全てを承知している」という意味があります。
「昨日のことは仔細承知しているので、心配することはない。
気にするな」と仕事で大きなトラブルを招いた部下がいたとしても、状況の全てを把握している上司が言いそうなセリフでしょう。
「仔細につき承知しました」の意味
「仔細につき承知しました」とは、「詳細はよく分かりました」ということを丁寧な表現で言い換えた言葉です。
重要な取引先との商談で、先方からの要望を受けて、このような発言を会社の上層部が言うような印象があります。
詳しい内容を聞いたわけでもないのに、顧客の要望をしっかりと理解している中には、何か水面下で大きな動きが暗躍しているような感じがしないでしょうか?
「仔細に見る」の意味
「仔細に見る」とは、「細部まで注意して見ること」ということを言っていますが、このような表現は、契約を取り交わす前に、先方(取引先・顧客)から提示された要望内容の書面の一行一句を見逃すことなく、入念にチェックしているさまが伺えます。
まるで針の穴に糸を通すがごとくに、意識を集中している雰囲気が伝わってきそうです。
「仔細」を使った例文や短文・言い換えなど(意味を解釈)
では、ここで「仔細」を使った例文を見ていきましょう。
- 「仔細」を使った例文1
- 「仔細」を使った例文2
「仔細」を使った例文1
「数年の研究段階を終えて、具体的な製品作りのために仔細な検討に入ることにした」
このような動きは、メーカーであれば当然のステップと言えます。
長年の基礎研究から始まり、製品化できる技術力を蓄えることができたのですから、間違いなく売れる製品作りのために、「仔細な検討」に入る必要があります。
「仔細」を使った例文2
「大変申し訳ありませんが、仔細なことがあってお話しすることができないのです」
この例文で出て来る「仔細なこと」とは、「込み入った理由」ということになるでしょう。
誰でも他人に説明することができないような特別な事情というものがありますが、それは企業でも同じことです。
企業のトップシークレットと言える重要機密に触れることであるなら、なおさら得意先であっても、話をすることができないこともあります。
「仔細」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
「全てを承知している」、「語り尽くせない特別な理由」といった意味を持つ「仔細」の類義語としては、次のようなものがあります。
- 「内幕」
- 「内部情報」
- 「妨害」
「内幕」
「内幕」という言葉が「仔細」の類義語の1つとして挙げることができますが、「外からは見えない内部の事情」という意味がある言葉です。
「カーテンの裏側」が見えないことと同じように「厚いベールに覆われた事情」と言った意味合いがあります。
「内部情報」
「内部情報」という言葉もありますが、この言葉は「企業などの組織において情報源や情報収集する人間が内部におり、その人間によって組織の内部でしか把握することができない情報のこと」を言っています。
「内部情報」と言うとかなりダークな印象を覚えるのですが、企業では企業機密という他社には漏らすことのできない情報が数多く存在しているはずです。
「妨害」
「妨害」も類義語と扱うことができ、「誰かの邪魔をすること」という意味で、身近な場面でも出て来る言葉です。
「仔細」と「子細」は同じ意味?
「仔細」と似た書き方をする言葉に「子細」というものがありますが、この「子細」も「全てを承知」、「語り尽くせない理由」という意味があります。
したがって、この2つの言葉は、全く同じ意味の同義語として理解して問題はありません。
「仔細」という漢字を使う頻度が少ないために、「子細」が使われているのかもしれません。
「仔細」の英語(解釈)・例文など
「仔細」を英語で表現すると、次のような言葉で訳すことができます。
- “details”
- “reason”
“details”
“details”という単語が、「仔細」に該当する言葉ですが、「詳細」、「詳しい」という意味合いを持っています。
“reason”
“reason”も「仔細」の英訳として英訳で使われることがありますが、「理由」という意味です。
「仔細」は「込み入った事情」という意味合いがあるので、それを一言で“reason”に置き換えていることが伺えます。
「仔細」の意味を調べていくと、その意味合いから活用できる場面が、ビジネス上でかなりあることが分かると思います。
しかし、表現的には、結構硬いイメージがあるので、この言葉を使いこなすことができる人は、それなりに経験を持っている人に限られてくるように思われます。