「分水嶺」とは?意味と使い方!例文!類語や英語も紹介!
「分水嶺」という言葉の意味や読み方、使い方を紹介します。
また「分水嶺」を使った言葉や例文を紹介します。
さらに「分水嶺」の類語や英語・英文を紹介して行きます。
目次
- 「分水嶺」の意味とは?
- 「分水嶺」の読み方
- 「分水嶺」の言葉の使い方
- 「分水嶺」を使った言葉と意味を解釈
- 「分水嶺」を使った例文や短文・言い換えなど
- 「分水嶺」の類語や言い換え
- 「分水界」と「分水嶺」は同じ意味?
- 「分水嶺」の英語・例文など
「分水嶺」の意味とは?
「分水嶺」という言葉を知っているでしょうか。
「ここが分水嶺になる」という誰かの言葉を聞いた事があるかもしれません。
もちろん、今回初めて「分水嶺」という言葉を知る人もいるでしょう。
「分水嶺」には、雨水が異なる方向性に分かれる例えから「物事の方向性が決まる分かれ目」という意味があります。
そもそも「分水嶺」には「雨水が左右に分かれる境になっている場所」という意味があります。
「分水嶺」と呼ばれる山脈をはさんで、水系が別になるため、そこから転じて「運命が決まってくるような分かれ目」という意味があります。
「分水嶺」の読み方
「分水嶺」という言葉の読み方を知っているでしょうか。
「分水嶺」は「ぶんすいれい」と読みます。
「分水嶺」は「水系を分ける嶺」と書き、「嶺(れい)」には、高い峰という意味があります。
これを機会に「分水嶺」の言葉の成り立ちと読み方を覚えておきましょう。
「分水嶺」の言葉の使い方
「分水嶺」という言葉の使い方を紹介します。
「分水嶺」には、「物事の方向性が決まる分かれ目」という意味があるため、そのようなポイントとなる出来事や事件などに対して使ってみましょう。
例えば会社の業績を見た時に、ある時点を境に、成績が上昇したり、下がったりしているかもしれません。
そこには何かしらの原因となる出来事があり、その出来事は「分水嶺」と呼ぶ事ができます。
現在進行形の出来事に対して、運命の分かれ道かどうか判断するのは難しいですが、過去を振り返って、「分水嶺」を見つけ出すのはそれほど難しくないでしょう。
「分水嶺」を使った言葉と意味を解釈
「分水嶺」を使った言葉を紹介し、意味を解釈します。
「分水嶺」という言葉を使いやすくする、良く使われる言い回しが登場します。
- 「分水嶺を見極める」【ぶんすいれいをみきわめる】
- 「分水嶺を越える」【ぶんすいれいをこえる】
「分水嶺を見極める」【ぶんすいれいをみきわめる】
「分水嶺を見極める」という言い回しには、「事態の分かれ道になる点を見極める」という意味があります。
人生の岐路に立った時、選択によってその先の道が大きく変わってくるかもしれません。
そこで目に見えない「分水嶺」を見極めて、後悔のない選択をするために「分水嶺を見極める」という言葉を使います。
「分水嶺を越える」【ぶんすいれいをこえる】
「分水嶺を越える」という言葉があります。
運命が決まるような重要なポイントを通過した後は、運命の流れに身を任せるしかなくなります。
たとえ、後で良くない選択をしたと思っても、「すでに分水嶺を越えたのだ」と納得します。
「分水嶺」を使った例文や短文・言い換えなど
「分水嶺」という言葉を使った例文や短文を紹介します。
「分水嶺」をどのように文章に入れればいいか、そのコツが見えてくるかもしれません。
- 「分水嶺」を使った例文1
- 「分水嶺」を使った例文2
「分水嶺」を使った例文1
「生と死を分けるような『分水嶺』を越えた」
重い病気を患って緊急入院した人の家族に対して、「今夜が山です」などと医師が言うシーンをドラマや映画で見た事があるでしょう。
このような生と死を分けるような重要な分かれ目の事を「分水嶺」と呼びます。
命に危険が無くなった時などに、この例文のようなセリフを言います。
「分水嶺」を使った例文2
「目に見えぬ分水嶺を越えて、季節は秋から冬に変わった」
この例文のように、いつの間にか季節はめぐって行きます。
後に振りかえれば「あの日が秋と冬を隔てる日だった」と気付く事ができますが、現在進行形では分かりにくいものです。
このような場面で「目に見えぬ分水嶺」という言葉を使う事があります。
「分水嶺」の類語や言い換え
「分水嶺」の類語や言い換えを紹介します。
「分水嶺」と似た意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「山稜」【さんりょう】
- 「岐路」【きろ】
「山稜」【さんりょう】
「山稜」には、「尾根」という意味があります。
また「尾根」には、山頂と山頂を結ぶ峰という意味があります。
「分水嶺」と同じように、山の一部を紹介する言葉です。
山の一部を表現する言葉はたくさんあり、「高嶺の花」という言葉に使われる「高嶺」や、「氷山の一角」という言葉に使われる「氷山」など、山意外に使われている言葉は少なくありません。
「岐路」【きろ】
「岐路」には、「二股に分かれた道「分かれ道」」という意味があり、どちらに進むかで運命が変わるという意味が含まれています。
「分水嶺」と同じように、今後の人生の方向性を決める重要なポイントになります。
「分水界」と「分水嶺」は同じ意味?
「分水界」と「分水嶺」は同じ意味なのでしょうか。
「分水界」には、「雨が二つ以上の水系に分かれる時の、境界」という意味があります。
「分水界」はほとんどの場合、稜線に沿うため、「分水嶺」と呼ばれます。
ただし平野部にも「分水界」があり、その場合は稜線がはっきりしないため「分水嶺」とは呼ばれません。
このように二つの言葉には、「稜線を確かめられるかどうか」という違いがあります。
「分水嶺」の英語・例文など
「分水嶺」の英語や例文を見て行きましょう。
「分水嶺」という言葉を英語に直したい時の参考にしましょう。
- “Today is the turning point.”
- “That event was a turning point.”
“Today is the turning point.”
この例文には「今日が分水嶺になる」という意味があります。
“turning point”には「ターニングポイント」「分水嶺」という意味があります。
「ターニングポイント」は、カタカナ語として日常的に使われている言葉のため、「分水嶺」の英語として覚えやすいのではないでしょうか。
“That event was a turning point.”
この例文には、「あの出来事が分水嶺だった」という意味があります。
後で振り返って、あそこが運命の分かれだったと気付いた時の気持ちを英文にしたものです。
また他にも「分水嶺」という言葉は、“landmark”(ランドマーク)という英語に直す事もできます。
「ランドマーク」という言葉も、カタカナ語として知られているため、「分水嶺」を英語にする時に思い出しやすいのではないでしょうか。
「分水嶺」という言葉について見てきました。
みなさんも「これが人生を分ける運命のポイントだ」などと感じた事があるかもしれません。
また後に振りかえってそう感じる出来事などに対して、「分水嶺」という言葉で表現してみましょう。