「意固地」の意味とは?「依怙地」との違い、使い方や類語、英語や例文を紹介!
「意固地」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
小さい時、大人から「意固地になるんじゃない」などと怒られた経験がある、という人もいるのではないでしょうか。
それならば「意固地」とはどのような意味を持つのでしょうか。
ここでは「意固地」という言葉について解説します。
目次
- 「意固地」の意味とは?
- 「意固地」の読み方
- 「意固地」の英語(解釈)・例文など
- 「意固地」と「依怙地」に違いはない?
- 「意固地」の言葉の使い方
- 「意固地」を使った言葉と意味を解釈
- 「意固地」を使ったビジネスでの例文や短文・言い換えなど(意味を解釈)
- 「意固地」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
「意固地」の意味とは?
「意固地」という言葉は意地を張ってつまらないことに頑ななこと、どうしようもないことに頑固なこと、という意味を持ちます。
強い態度に出て自分の考えを曲げないこと、あるいは曲げられないこと、という場合もあります。
強い態度に出てしまったから態度を変えられない、頑固になる、などという意味もあり、よく小さい子供がお母さんから「意固地にならないように」と言われます。
例えば、幼い子供は屁理屈を言い、大人の考えを受け入れないことがありますよね。
あまりにも屁理屈を言ってしまったため、お母さんのいうことが受け入れられない、素直に「ごめんなさい」と言えない、ということがあります。
このような状態を「意固地」といいます。
「意固地」の読み方
「意固地」という表現は「いこじ」と読みます。
「依怙地」と表記することもありますが、「意固地」
と書くことがほとんどです。
どちらも同じ読み方になりますのでしっかり読めるようにしておきましょう。
「意固地」の英語(解釈)・例文など
ここでは英語の例文をいくつか紹介します。
- 「意固地」の英文例1
- 「意固地」の英文例2
「意固地」の英文例1
“He is so stubborn that he can’t change his mind”
これは「彼はとても良意固地から意見を変える事は無い」という意味になります。
人間は何か考えたときなど、後から意見を変える場合がありますよね。
あるいは、人の意見に賛成できなかったとしても、他の人たちの意見を聞いているうちに「やはりそうなのかもしれない」「自分の考えが間違っているのかもしれない」と考えることもあります。
むしろ、大人であればそのような柔軟性が必要になります。
しかし、あまりにも「意固地」な人の場合、自分の意見が代えられず、周りから「説得するだけ無駄」と思われてしまうこともあるのではないでしょうか。
柔軟な考え方を持てる人間でいたいものです。
「意固地」の英文例2
“There is no persuading him because he will only stick to his own ideas”
これは「彼は自分の意見に対してとても意固地だ、説得は無理だよ」という意味になります。
何があっても絶対に意見を変えない、何があっても自分の意見に自信を持っている、あるいは自分の意見に頑である、という人に対しては、説得しようとするだけ時間の無駄だと考えてしまうこともあるのではないでしょうか。
そのような場合、新たな見解を得られません。
周りから「意固地」な人間である、柔軟性がない、などとは思われないようにありたいものです。
「意固地」と「依怙地」に違いはない?
先ほど、「意固地」という表現には「意固地」と「依怙地」があるという話をしました。
実はこの2つはどちらも同じ意味です。
最初は「依怙地」という表記が使われており、「えこじ」と言われていました。
しかしこれの音が変化し、「意固地」という表記が用いられるようになって「いこじ」になったと考えられています。
そのため、どちらも同じ意味を持ちます。
「意固地」の言葉の使い方
「意固地」という表現は日常的に使えることも多いですが、特にビジネスや育児の場で使われることが多いでしょう。
例えば「あの人は本当に意固地で、どれだけ話し合いをしても無駄だよ」「部長は意固地だ、最初から波風立てないように気をつけた方が良い」などと言われることもあります。
先ほども述べた通り、頑で自分の意見を変えないと思われてしまうと、周りから新しい見解を教えてもらえることがなくなります。
また、自分の上司が「意固地」な場合は最初から問題を起こさないように、工夫しなければいけません。
また、親が子供に対してこの言葉を使う時も多いと考えられます。
「意固地」を使った言葉と意味を解釈
ここでは「意固地」という表現を使った言い回しを紹介します。
- 「意固地になる」
- 「意固地な性格」
「意固地になる」
「意固地になる」、というのは周りからどれだけ説得されても自分の意見が曲げられない、という状態を指します。
あまりにも自分に自信を持ってしまったり、相手に対してライバル心を持っていたりすると、たとえ相手から説得されて「そうなのかもしれない」と思ったとしても、なかなかその意見に同意できません。
同意してしまうとなんだか負けた気になる、という人もいるのではないでしょうか。
そのような状態をまさに「意固地になる」というのです。
「意固地な性格」
「意固地の性格」、というのはその時の事情などではなく、そもそも頑固な性格をしていて自分の意見が曲げられない、という状態を指します。
相手が誰であろうが、どのような話題であろうが、関係ありません。
人の話に同意できない、自分の意見が1番大切、などという人によくある傾向です。
「意固地」を使ったビジネスでの例文や短文・言い換えなど(意味を解釈)
ここでは例文をいくつか紹介します。
- 「意固地」を使った例文1
- 「意固地」を使った例文2
「意固地」を使った例文1
「ビジネスの場においては、意固地になるのではなく、自分の意見を持つことが大切です」
自分の意見を持つという事は、「意固地」になるということではありません。
必要に応じて自分の意見を変える、人の話に同意する、というスキルも非常に大切です。
自分の意見を持ったとしてもその意見を曲げられない、相手の話の良さを認められない、自分の意見の問題点を認められない、という場合はそもそも柔軟ではありません。
「意固地」を使った例文2
「幼稚園に行き始めてから息子がとても意固地になってしまい、困っている」
小さい子供を育てると、悩みが尽きないですよね。
親元にいる時は柔軟であったとしても、幼稚園に行き始めて様々な経験をし、子供の世界は広がっていきます。
親に反抗したり、友達の意見が正しいと信じたり、ということが起こります。
それは成長期の1つですから、とても大切なことです。
「意固地」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
ここでは類義語を紹介します。
- 「頑固」【がんこ】
- 「意地っ張り」【いじっぱり】
- 「強情」【ごうじょう】
「頑固」【がんこ】
頑固というのは頑で自分の態度や考えを改めないこと、という意味を持ちます。
たとえ相手が正しいと思ったとしても、頑固な人は相手の良さが認められません。
昔話などにも「頑固なおじさん」などがよく登場しますね。
「意地っ張り」【いじっぱり】
意地っ張りというのは、頑固な人、という意味になります。
何事に対しても自分のこだわりが強い、自分の意見を常に主張する、という意味を持ち、周りから問題点などを指摘されても自分の意見を曲げない人を指します。
自分の意見が1番正しいと思っていることもありますし、場合によっては自分の意見を書いたら負け、と思い込んでいることもあります。
「強情」【ごうじょう】
強情というのは意地が強く、いちど「こうだ」と決めたらそれを守り通す態度やその要素を指します。
頑なに意地を張ること、という意味もあり、自分の考えを変えないこと、素直にならないこと、などという意味も持ちます。
強情な人には周りがあらゆる見解を教えてくれないこともありますし、損な性格だと思われます。
「意固地」というのは日常生活においても、ビジネスにおいても、得することはないでしょう。
子供であれば成長期の一環として問題ありませんが、大人としてあまりにも「意固地」すぎる場合、周りから信頼されなくなってしまうこともあります。
柔軟な考えの持ち主でありたいものです。