「呑気」の意味とは・対義語・類語・英語【使い方や例文】
「呑気だね」と言われると、まず褒められているという意味は感じられません。
一体どういう意味なのか紹介しますので参考にして下さい。
目次
- 「呑気」の意味とは?
- 「呑気」の読み方?
- 「呑気」の英語(解釈)
- 「呑気」の対義語
- 「呑気」の言葉の使い方
- 「呑気」を使った言葉・慣用句や熟語・関連(意味・解釈)
- 「呑気」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「呑気」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
- 「呑気」「暢気」は当て字?違う書き方
「呑気」の意味とは?
「呑気」の意味と「怠惰」との違いについて紹介します。
- 「のんびりした性格」の意味
- 「悩みがなく気楽な性格」の意味
- 「気が長い性格」の意味
- 「怠惰」との違い
「のんびりした性格」の意味
常にゆったりとしていて、ものごとにあまりこだわらない性格のことです。
周囲の人が慌てていてもマイペースで行動します。
多くの人はなるべく早くやることをやってしまって時間に余裕を持たせようと思うのですが、呑気な人はそうは思わず最終的に帳尻が合えばいいやと思っています。
「悩みがなく気楽な性格」の意味
心配しておろおろしたり、苦労を感じたりしない性格のことです。
普通の人ならば不安を感じたりすることでも「まいっか」「なんとかなる」と思います。
やる前から「失敗したらどうしよう」と思ったり、やった後に「ああした方が良かったかな」などと思ったりしません。
悩みがないので常に明るく振る舞えるのです。
「気が長い性格」の意味
「のんびりした性格」に良く似ていますが、ものごとを待たされても苦になりません。
普通は締切り日になって必要なものが提出されないとイラッとして催促するのですが、呑気な人は「今日は12時まであるんだから」と思って待てるのです。
常にそのことが気になって他のことが手に付かないということもありません。
「怠惰」との違い
「呑気」と似た様な意味を持つ言葉に「怠惰」があります。
「呑気」は「のんびりとして悩みや苦労をしない性格のこと」です。
「怠惰」は「やるべきことをやらずにだらけている様子のこと」です。
「呑気」の場合、やるべきことはきちんとするのですが、何しろおっとりとしてペースが遅いのです。
この2つの言葉の違いは「性格」か「行動する様子か」という点です。
「呑気」の読み方?
「呑気」は「のんき」と読みます。
「どんき」や「のんけ」と読まない様に注意しましょう。
また「呑気」の他にも「暢気」「暖気」と表記することがあり、どれも読み方は「のんき」です。
これらの表記の違いについては最終章で紹介します。
「呑気」の英語(解釈)
「呑気」の英語訳には多くの表現があり、どの様な呑気なのかにより使い分けられています。
日本人に覚えやすい表現を以下に紹介します。
- “laid-back”
- “easy-going”
- “happy-go-lucky”
“laid-back”
“laid-back”は「大らか・細かいことにこだわらない」という意味です。
両手を枕代わりに頭の後ろに置き、草原にのんびりと寝っ転がる姿から来ています。
“My boss is kind of laid-back so I have to check his schedule everyday.”で「私の上司は呑気なので、毎日彼のスケジュールをチェックしなければならない」になります。
“easy-going”
“easy-going”は「気楽な・のんびりとした」という意味です。
「(ものごとを)簡単に進める」と考えると分り易いでしょう。
“He is an easygoing person so we usually should be patient.”で「彼は呑気な人なのでいつもこっちが忍耐強くなければなならない」になります。
“happy-go-lucky”
“happy-go-lucky”は「能天気な・運任せな」という意味です。
非常にシンプルな単語で覚え易く、「幸せに行き幸運になる」と意味も理解し易い言葉です。
“She is an happy-go-lucky, always has no plan.”で「彼女は呑気でいつも無計画だ」になります。
「呑気」の対義語
「呑気」の対義語は「気短」で、「きみじか」と読みます。
意味は文字通り「気が短くせっかちで怒りっぽいこと」です。
呑気とは真逆の性格で、「気短な人」を怒らせる原因となるのが「呑気な人」ということも多くあります。
「呑気」の言葉の使い方
「呑気」は名詞で、動詞形は「呑気だ」になります。
「呑気な〇〇」と修飾語になったり「呑気に〇〇する」と副詞になったりするのでとても使い易い言葉です。
人の性格を表す言葉ですが、「呑気=仕事が遅い」という意味になるので、オフィスで使う時には注意が必要です。
「呑気」を使った言葉・慣用句や熟語・関連(意味・解釈)
「呑気」を使った言葉と解釈を紹介します。
- 「呑気に構える」【のんきにかまえる】
- 「呑気に生きる」【のんきにいきる】
- 「呑気な人」【のんきなひと】
「呑気に構える」【のんきにかまえる】
ものごとが良い結果になると信じて、心配せずにのんびりと待っている様子のことです。
客観的に悪い状況に見えても焦ったりイライラしたりしません。
「呑気に生きる」【のんきにいきる】
毎日を悩んだり心配したりせずに、なるようになると思って生活する人のことです。
将来の目標をはっきりと持たなかったり、今自分がやるべきことは何かなどと考えません。
取りあえず毎日無事に過ごればいいと思って生きています。
「呑気な人」【のんきなひと】
集団の中にいて、明らかにスローペースだったり、マイペースで周囲の人に理解されない人ことをです。
他の人よりワンテンポ遅れてものごとに気付いたり、行動したりします。
「呑気」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「呑気」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「呑気」を使った例文1
- 「呑気」を使った例文2
「呑気」を使った例文1
「あまり呑気にしていると納期に間に合わなくなるぞ」
ビジネスでは納期に遅れるのは致命的です。
のんびりと仕事をしている人に対して上司や先輩が忠告している言葉です。
「呑気」を使った例文2
「彼女は呑気過ぎて片思いの人をライバルに取られてしまった」
片思いをしている人がいたのですが「もう少し経ってから告白しよう」と思っているうちにライバルに先を越されてしまいました。
「呑気」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
「呑気」の類語は以下の通りです。
- 「極楽トンボ」【ごくらくとんぼ】
- 「悠長」【ゆうちょう】
- 「能天気」【のうてんき】
「極楽トンボ」【ごくらくとんぼ】
のんびりしていて何も心配や不安を感じずに過ごしている人のことです。
極楽は静かで平和で気楽に飛んでいるトンボという意味が語源です。
「悠長」【ゆうちょう】
常に落ち着いていて急がない様子のことで、「のんびり」「呑気」の言い換えとして使われる言葉です。
「能天気」【のうてんき】
のんびりしていてしかも安易で軽薄な人のことで、「呑気」の更に軽い性格を表します。
「呑気」「暢気」は当て字?違う書き方
「呑気」は元々中国語で暖かい気候という意味の「暖気(だんき)」と表記されていました。
「暖」は唐時代には「のん」と発音されていて、それが日本に伝わり「呑気」「暢気」という当て字が使われる様になったのです。
「呑気」は「のんびりとして気楽な性格の人」という意味です。
あくせくせずにゆったりと構えている人に対して使われますが、逆に「のろま・遅い」という意味も含みますので、使い方には注意をしましょう。