「印象」の意味とは「印象」と「イメージ」の違い・類語・英語・対義語
「印象」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
初対面の人と出会った時、「第一印象」が悪かった、などと感じた経験を持つ人もいるかもしれませんね。
それならば、「印象」というのはどのような意味を持つ言葉なのでしょうか。
ここでは「印象」という表現について紹介します。
目次
- 「印象」の意味とは?
- 「印象」の読み方?
- 「印象」の英語(解釈)
- 「印象」の対義語
- 「印象」の言葉の使い方
- 「印象」を使った言葉・慣用句や熟語・関連(意味・解釈)
- 「印象」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「印象」の類語や類義表現(シソーラス)
- 「印象」と「イメージ」の違い
「印象」の意味とは?
「印象」というのは、人や物事に対して心に感じたことを指します。
心に与える直接的な感じ、という意味合いを持ち、それは「第一印象」に限りません。
「第一印象」というのはあくまでも初めて見た人や初めて見たものに対して最初に感じる「印象」であり、「印象」は変わっていくこともあります。
見たり聞いたりした時、対象物がどのように心に感じを与えるか、ということが「印象」にかかわります。
「印象」が良いこともあれば「印象」が悪いこともあるでしょう。
「印象」の読み方?
「印象」は「いんしょう」と読みます。
むしろこれ以外に読み方はありませんので、しっかりと読めるように、そしてしっかりと書けるようにしておきたいものです。
「印象」の英語(解釈)
「印象」という表現を英語にすると“Impression”と訳せます。
ぼんやりとした「印象」ということであれば“vague impression”と表現できますし、鮮やかな「印象」であれば“vivid impression”になります。
「印象」を与える、ということであれば“give impression”で良いでしょう。
例えば、「日本に対してどのような印象を持っていますか?」ということであれば“What's your impression of Japan?”と表現できます。
「第一印象」であれば“first impression”になります。
「印象」の対義語
「印象」という表現の対義語は表現になります。
これには、例えば原因と結果、のように明確な対義語は相談しません。
「印象」というのは対象物が心に与える感覚を指し、先ほども述べたように、英語ならば“impression”になります。
そのため、対義語は“expression”になり、表現という意味になるのです。
ただし、「印象」という表現には主観的、感覚的、という意味合いもありますから、そのように考えると客観的、理性的、などという表現が対義語として当てはまる場合もあります。
「印象」の言葉の使い方
「印象」という言葉はビジネスにおいてもとても大切です。
例えば、取引先等には良い「印象」を残しておかなければ、ビジネスパートナーとして選んでもらえない可能性もあります。
「印象」という言葉を使う使わないにしろ、良い「印象」を残すという努力は常にしていかなければいけません。
人間関係でも同様であり、いちど悪い「印象」を与えてしまうと、それが先入観や偏見になってしまい、その「印象」はなかなか良くはならないのです。
そのため、お互いのことをよく知り合うまではとにかく、良い「印象」を持ってもらえるように努力する必要があります。
「印象」を使った言葉・慣用句や熟語・関連(意味・解釈)
ここでは「印象」という言葉を使った言い回しを紹介します。
- 「印象に残る」
- 「印象的」
- 「印象が悪い」
「印象に残る」
「印象」に残るというのは記憶に残りやすい「印象」だった、ということになります。
例えば、学校の先生は毎年新しい生徒たちをたくさん目にしていきます。
初めて担任を持った時、入学式の時には30人近い生徒を目にし、彼らの名前や顔を覚えていかなければいけません。
新しい学年の授業担当になれば、学年全員の顔と名前を覚えなければいけないこともあります。
そのような中では、どうしても「印象」に残る生徒の顔や名前の方が先に覚えられる傾向があります。
よく発言をする、声が大きい、よくしゃべる、よく寝ている、など、他の生徒とは違った行動をする生徒の方が「印象」に残りやすいのです。
ただし、この「印象」は良い意味とは限りません。
「印象的」
「印象的」というのは最も強く残った「印象」、ということになります。
心に深く刻みつけられる様子、という意味を持ち、例えば「彼女はあの出っ歯が見える笑顔が印象的だった」などという表現ができます。
「あの赤ちゃんは笑い声が印象的だった」「彼はあの低い声が印象的だった」など、1番覚えているところが「印象的」だったと言われます。
「印象が悪い」
「印象」が悪いというのは、悪い「印象」を残してしまった、残した「印象」が悪かったということになります。
例えば学校の先生の前では、授業中によくしゃべっている、忘れ物が多い、授業中はよそ見ばかりしていて話を聞いていない、などという態度を取れば、「印象」が悪くなります。
もちろん、その分名前や顔は覚えてもらえるかもしれませんが、決して良いことにはつながらないでしょう。
もちろん、誰しも授業中に喋ってしまったり、眠くなってしまったり、忘れ物をしたり、という事はあり得る話です。
しかし、できる限りそのような態度をとらないようにすることも大切です。
「印象」を使った例文や短文など(意味を解釈)
ここでは例文をいくつか紹介します。
- 「印象」を使った例文1
- 「印象」を使った例文2
「印象」を使った例文1
「彼の第一印象は最悪で、あの頃、私は彼のことが大嫌いだった」
「第一印象」というものは実物よりも良い場合もありますが、悪い場合もあります。
例えば結婚している夫婦の中にも、「私の夫に対する第一印象は最悪だった」「妻に対する印象は悪かった」などという人も珍しくはありません。
しかし、「印象」は変えられます。
時間もかかるかもしれませんが、そこはじっくりと向き合っていかなければいけません。
人間関係は変化していくことがあるのです。
「印象」を使った例文2
「あの医者は人の話を聞かない印象がある」
何か体に不調を感じれば、病院に行きますよね。
しかしその一方で、医者がしっかり話を聞いてくれない、医者が推測で発言をする、などということがあれば、セカンドオピニオンを重視することもあるのではないでしょうか。
最近はセカンドオピニオンが重要だと言われつつあります。
1人の医者の意見に納得できなければ、他の医者の話を聞くことも大切です。
「印象」の類語や類義表現(シソーラス)
ここでは「印象」という表現の類義語を紹介します。
- 随想【ずいそう】
- 心証【しんしょう】
随想【ずいそう】
随想というのはあれこれと心に浮かぶままに思うこと、あるいはそれを書き留めた文章を指します。
例えば清少納言の枕草子は随筆として有名ですね。
このように、折に触れて思うこと、が随想になります。
心証【しんしょう】
心証とは心に受ける「印象」、という意味を持ちます。
法律用語としては裁判官が訴訟事件を審議する時、事実認定について得た確信や認識のことを指します。
心に受ける「印象」という意味になりますので、「印象」の類義語であることがわかります。
「印象」と「イメージ」の違い
「印象」という表現に似た言葉でイメージというものがありますが、「印象」とイメージは意味が少し異なります。
「印象」はその対象の人や物を見て自然に思い浮かぶアイディアを指しますが、イメージというのはその対象の人や物を見て、どのような人なのか、どのようなものなのか、考えて個人的に持つアイディアを指すのです。
「印象」という言葉は日常的にも使われますし、感覚の上でも「印象」を持つという事はよくある話です。
「印象」という言葉の正しい意味を理解し、適切な使い方ができるようにしておきましょう。