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「被る」の意味とは「被る」と「重なる」の違い・類語・英語・対義語

「被る」という言葉の意味や使い方を紹介します。

また「被る」の英語や対義語、類語を紹介して行きます。

さらに「被る」を使った言葉や慣用句、例文を紹介して行きます。

被る

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「被る」の意味とは「被る」と「重なる」の違い・類語・英語・対義語>


目次

  • 「被る」の意味とは?
  • 「被る」の読み方?
  • 「被る」の英語
  • 「被る」の対義語
  • 「被る」の言葉の使い方
  • 「被る」を使った言葉・慣用句や熟語・関連
  • 「被る」を使った例文や短文など
  • 「被る」の類語や類義表現
  • 「被る」と「重なる」の違い


「被る」の意味とは?

「被る」の意味とは?

「被る」という言葉を聞いた事があるでしょうか。

単独ではぴんと来なくても、「○○を被る」などの言い回しを耳にした事はあるでしょう。

「被る」には「他から作用をかぶる事」「他から作用を身に受ける事」という意味があります。

例えば「損害を被る」という場合、誰かの攻撃や悪い影響などを身に受けて、被害を受けるという意味になります。

このように、「被る」には、他からの作用を受ける事という意味があります。



「被る」の読み方?

「被る」の読み方?

「被る」という言葉は、読み方が難しい言葉かもしれません。

「被る」「こうむる」と読みます。

初見で「被る」「こうむる」と正しく読むのは難しいでしょう。

これを機会に「被る」「こうむる」と読む事を覚えておきましょう。

「被る」の英語

「被る」の英語

「被る」という言葉を英語にしたい時に、どのような表現を選べばいいでしょうか。

「被る」を英語にすると、“put on”(プットオン)になります。

“put on”には「着る」「被る」という意味があります。

また“get into”(ゲットインツー)という英語でも「被る」という言葉を表現する事ができます。

例えば、“get into trouble”(ゲットインツートラブル)」という英語で、「トラブルに巻き込まれる」「損害を被る」を意味します。

このように「被る」はいくつかの英語にする事ができるため、英語を使う機会のために覚えておきましょう。



「被る」の対義語

「被る」の対義語

「被る」という言葉には、対義語があるでしょうか。

「被る」の反対の意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。

  • 「浴びせる」【あびせる】
  • 「与える」【あたえる】

「浴びせる」【あびせる】

「浴びせる」という言葉には、「被らせる」という意味があり、まさに「被る」の対義語になります。

他に作用を与えるという意味があります。

例えば誰かを強く非難する時に、「非難を浴びせる」という言い回しをします。

「与える」【あたえる】

「与える」には、「一方的に被らせる」という意味があります。

お互いが作用しあうのではなく、一方が相手に対して作用する時に、「与える」という言葉を使います。

「被害を与える」「損害を与える」などの言い回しをします。

「被る」の言葉の使い方

「被る」の言葉の使い方

「被る」という言葉をどのように使えばいいでしょうか。

「被る」は、誰かから何かをされた時に使うため、そのような場面で使ってみましょう。

例えば同じ職場の誰かが良い仕事をしたおかげで、職場全体のボーナスが上がった時、ポジティブな作用を受けた事になります。

このような時に、「被る」という言葉を使います。

逆に職場の誰かがミスをしたせいで、商品の信用がなくなり売り上げが悪くなった時は、ネガティブな作用を受けた事になります。

このような時も「被る」という言葉を使います。

他からの作用を身に受けた時に、「被る」という言葉を使ってみましょう。

「被る」を使った言葉・慣用句や熟語・関連

「被る」を使った言葉・慣用句や熟語・関連

続いて「被る」を使った言葉や慣用句を見てみましょう。

「被る」という言葉を使いやすくなるような言い回しが登場します。

  • 「損失を被る」【そんしつをこうむる】
  • 「恩恵を被る」【おんけいをこうむる】

「損失を被る」【そんしつをこうむる】

「損失を被る」という言い回しはビジネスシーンで良く使われます。

「損失」とは財産や利益を失う事という意味のため、「損失を被る」には、誰かの影響で財産や利益を失う事という意味があります。

職場の誰かのミス、関連会社の不祥事の影響などで損が出てしまう時などに、この言い回しを使います。

「恩恵を被る」【おんけいをこうむる】

「恩恵を被る」は、他からのポジティブな作用を受けた時に使う言葉です。

例えば世界経済が加速し、世界的な好景気を迎えた時、その影響が日本の企業にも作用します。

結果的に日本企業で働く人々の給料が上がった時、世界的な好景気の「恩恵を被る」と言えるでしょう。

「被る」を使った例文や短文など

「被る」を使った例文や短文など

「被る」という言葉を使った例文や短文を見て行きましょう。

「被る」の使い方のコツを、例文を見て覚えましょう。

  • 「被る」を使った例文1
  • 「被る」を使った例文2

「被る」を使った例文1

「近くにいた人から迷惑を『被る』」

このように、誰かから迷惑を受ける事も「被る」という言葉を使って表現できます。

例えば飲食店で食事中に、隣の人がスマホで大声で話していたら、かなり迷惑でしょう。

このような時に、「迷惑を被る」という言い回しを使います。

「被る」を使った例文2

「身近な人の幸運の、恩恵を『被る』」

この例文のように、家族やパートナーが幸運を得て、そのおこぼれのような幸運を得た人がいるかもしれません。

例えば彼氏が福引でペア旅行券を当てるという幸運を得たとします。

その時に、ペア旅行の相手に選ばれて、一緒に旅行する事ができた時、「恩恵を被る」という言い回しがぴったりになります。

「被る」の類語や類義表現

「被る」の類語や類義表現

「被る」の類語や類義表現を見て行きましょう。

「被る」と言い換えられる言葉を知り、語彙を豊富にしましょう。

  • 「食らう」【くらう】
  • 「受ける」【うける】

「食らう」【くらう】

「食らう」には、「乱暴な動作などをまともに受ける」という意味があります。

例えば格闘ゲームをしている時に、相手の繰り出す必殺技をまともに受けた時に、「必殺技を食らう」などと言います。

「受ける」【うける】

「受ける」には、「他から働きをしかけられる」という意味があります。

ポジティブな働き、ネガティブな働きをしかけられた時、「恩恵を受ける」「被害を受ける」などと言います。

「被る」と「重なる」の違い

「被る」と「重なる」の違い

「被る」「重なる」という言葉にはどのような違いがあるでしょうか。

「重なる」には、「物の上に、さらに物が乗る」「同じ事が続いて起こる」などの意味があります。

一方で「被る」には、他からの作用をかぶる、受けるという意味があるため、ふたつの言葉には意味の違いがあります。

一見、印象が似ているように見える言葉ですが、意味には違いがあるため、適切な場面で使うようにしましょう。

icon まとめ

「被る」という言葉の意味や使い方に注目してみました。

「被る」は良い作用、悪い作用のどちらを受けた時にも使える言葉です。

ただし実生活においては、できるだけ他から良い作用だけを受けたいものです。