「突然」の意味とは?「突然」と「忽然」の違い・読み方・英語・対義語・類語
「突然」という言葉の意味や使い方を紹介します。
さらに「突然」の英語や、対義語・類語、「突然」を使った言葉や例文を紹介して行きます。
目次
- 「突然」の意味とは?
- 「突然」の読み方?
- 「突然」の英語
- 「突然」の対義語
- 「突然」の言葉の使い方
- 「突然」を使った言葉・慣用句や熟語・関連
- 「突然」を使った例文や短文など
- 「突然」の類語や類義表現
- 「突然」と「忽然」の違い
「突然」の意味とは?
「突然」という言葉は、日常生活でもたびたび登場する言葉です。
みなさんも毎日のように「突然」という言葉を使っているのではないでしょうか。
一方で、「突然」という言葉の意味をよく知らないという人もいるでしょう。
「突然」には、「物事が急に起こる様子」という意味があります。
例えば、夜遅くに友達が急に家に遊びにきたら、「突然、どうしたの?」と言ってしまうのではないでしょうか。
このように「突然」には、「物事が急に起こる様子」という意味があります。
「突然」の読み方?
「突然」という言葉を、どのように読めばいいでしょうか。
「突然」は「とつぜん」と読みます。
他の読み方を想像しにくいため、読み間違えをする事もないでしょう。
これを機会に、あらためて「突然」は「とつぜん」と読む事を知っておきましょう。
「突然」の英語
「突然」という言葉を、英語にしたいと思う事があるかもしれません。
海外に住む外国人の友達にメッセージを送りたい時に、「突然」の英語を知っていると便利でしょう。
「突然」は英語で、“suddenly”(サドンリー)になります。
以前、サッカーのゴールデンゴールの事を「サドンデス」と言いましたが、「サドンデス」の「サドン」にも「突然」という意味があります。
このように「突然」は“suddenly”という英語にする事ができます。
「突然」の対義語
「突然」の対義語にあたる言葉はどのような言葉でしょうか。
「突然」には「物事が急に起こる様子」という意味があるため、徐々に物事が進んでいくような言葉が対義語と言えそうです。
- 「段々」【だんだん】
- 「次第に」【しだいに】
「段々」【だんだん】
「段々」には、「ゆっくりと確実に」という意味があります。
例えば、書道の腕がゆっくりと確実に上達して行く時、「『段々』と書道の腕が上達する」と言えます。
住宅地がゆっくり確実に発展して行く時、「街が『段々』発展する」と言います。
「次第に」【しだいに】
「次第に」には、「少しずつ推移する様子」という意味があります。
時間を掛けて少しずつお腹がすいてくる様子を「『次第に』お腹がすく」などと言います。
「『突然』お腹がすく」とは、かなり違う意味になるでしょう。
「突然」の言葉の使い方
「突然」という言葉を、どのように使えばいいでしょうか。
「突然」には、物事が急に起こる様子という意味があるため、そのように感じた時に使ってみましょう。
ビジネスシーンでは、急に仕事が舞い込んできた時に、「『突然』、仕事が来る」などと言います。
恋愛の場面で、急に誰かの事が好きになった時、「『突然』好きになる」などと言います。
このように、急に物事が起こった時に、「突然」という言葉を使ってみましょう。
「突然」を使った言葉・慣用句や熟語・関連
続いて「突然」を使った言葉や慣用句を見て行きましょう。
「突然」という言葉を使いやすくする、使い勝手の良い言葉が登場します。
- 「突然の腹痛」【とつぜんのふくつう】
- 「突然死」【とつぜんし】
- 「突然の幸運」【とつぜんのこううん】
「突然の腹痛」【とつぜんのふくつう】
「突然の腹痛」に悩まされた経験があるかもしれません。
それまで、まるで痛くなったお腹が、急に痛くなる事を「突然の腹痛」と言います。
下痢になりやすいタイプの人がいますが、そのような人にとって「突然の腹痛」は身近な出来事かもしれません。
「突然死」【とつぜんし】
「突然死」は、誰かが急に亡くなってしまう事を言います。
それまでは元気に見えた人が、急に体調を崩し亡くなってしまう時、「突然死」と言われます。
「突然の幸運」【とつぜんのこううん】
「突然の幸運」は素敵な言い回しです。
予想もしないような幸運が、誰かの身に降り注ぐ時に、「突然の幸運」と言います。
みなさんも、これまでの人生で何度か「突然の幸運」に巡り合った経験があるかもしれません。
「突然」を使った例文や短文など
「突然」を使った例文や短文を見て行きましょう。
「突然」という言葉の使い方が、より具体的に理解できるかもしれません。
- 「突然」を使った例文1
- 「突然」を使った例文2
「突然」を使った例文1
「ある日、『突然』恋に落ちた」
恋愛の場面で「突然」は良く登場します。
誰かを好きになるのも嫌いになるのも、予告なしに急に起こる出来事のためです。
同級生の笑顔を見た瞬間、それまで何とも思っていなかったのに、急に好きになってしまう事があるでしょう。
そのような出来事を「突然、恋に落ちる」と言います。
「突然」を使った例文2
「『突然』転勤が決まり、困ってしまった」
この例文のように、急に転勤が決まって困った経験があるかもしれません。
一つの人事は他の人事に影響を与えるため、玉突き状態で急に転勤が決まる事があります。
このような時、「突然、転勤が決まる」と言います。
「突然」の類語や類義表現
「突然」の類語や類義表現を紹介します。
「突然」とよく似た言葉を知り、使える言葉を増やしていきましょう。
- 「突如」【とつじょ】
- 「唐突」【とうとつ】
「突如」【とつじょ】
「突如」には「予告なしに出し抜けに」という意味があります。
天気予報では雨が降る予定ではなかったのに、大雨が降ってきた時は、「『突如』大雨に降られる」などと言います。
「唐突」【とうとつ】
「唐突」には、「全く突然である事」という意味があります。
「突然」よりも、より予測がつかないような展開を「唐突」と呼びます。
本当に急な仕事を相手に頼むような時に、「『唐突』ではありますが」などと断りを入れて、仕事のお願いをするようにしましょう。
「突然」と「忽然」の違い
最後に、「突然」と「忽然」の違いに注目してみましょう。
「忽然」は「こつぜん」と読む、読み方が難しい言葉です。
「忽然」には、「現れたり消えたりするのが、突然な様子」という意味があります。
「忽然と姿を現す」「忽然と姿を消す」などが「忽然」を使った定型句になります。
「突然」は人が現れたり消えたりする以外の、様々な場面で使う事ができます。
使用範囲の違いが「突然」と「忽然」の違いと言えるでしょう。
「突然」という言葉についていろいろと見てきました。
今まで何となく使っていた「突然」という言葉の意味を、明確に知る事ができたでしょう。
次回以降は、さらに意識的に「突然」という言葉を使ってみましょう。