「唐突」とは?意味・読み方・類語【使い方や例文】
「唐突」という言葉の意味や類語を紹介します。
さらに「唐突」の使い方や、「唐突」を使った例文を紹介していきます。
目次
- 「唐突」の意味とは?
- 「唐突」の使い方
- 「唐突」を使った言葉と意味を解釈
- 「唐突」を使った例文
- 「唐突」の類語や類義表現
「唐突」の意味とは?
「唐突」には、どのような意味があるでしょうか。
「唐突」には、「全く突然である事」という意味があります。
「突然」には、「物事が急に起こる事」という意味がありますが、「全く」が付くほど、「ものすごく急な出来事」を意味するのが「唐突」という言葉と言えるでしょう。
例えば、街中を歩いている時に、芸能事務所からスカウトされたとしたら、どう感じるでしょうか。
何度もスカウトをされている人なら、当たり前の事かもしれませんが、普通の人にとっては、「ものすごく急な出来事」、つまり「唐突」な出来事と言えるでしょう。
このように、事前にまるで予想ができないような、「全く突然な事」が起こる事を「唐突」と言います。
- 「唐突」の読み方
「唐突」の読み方
「唐突」は「とうとつ」と読みます。
それほど難しい漢字が使われていませんので、読み間違える事も少ないでしょう。
「からとつ」などと読み間違えないようにすれば大丈夫です。
「唐突」の使い方
「唐突」という言葉は、どのような場面で、どのように使えばいいでしょうか。
「唐突」には、「全く突然である事」という意味があります。
そこで、そのような出来事が起こった時に、「唐突」という言葉を使ってみましょう。
例えば若い女性なら、家族で食事をしている時に、父親から「彼氏はいるのか?」といきなり聞かれたら、「突然だな」と思うのではないでしょうか。
このような時に「唐突」という言葉を使ってみましょう。
「唐突にそんな事、聞かないでよ」と、返事をしてもいいかもしれません。
また、会社に遅刻しそうになって、駅まで走っている時に、知り合いが並走してきて「好きです」と言って来たら、やはり「全く突然だな」と思うでしょう。
このような時にも「唐突過ぎる!」と「唐突」を使って返事をする事ができます。
このように、想定外で、突然すぎる出来事が起こったら「唐突」という言葉を使ってみましょう。
「唐突」を使った言葉と意味を解釈
「唐突」を使った言葉と意味を解釈します。
「唐突」と言えばこれ、というような定型句が含まれていますので、覚えておくと使い勝手が良いでしょう。
- 「唐突に聞く」
- 「唐突に言う」
- 「唐突な自分語り」
「唐突に聞く」
「唐突に聞く」という言葉があります。
聞かれる側が予想していないタイミングで質問する時に、「唐突に聞く」という言葉を使います。
例えば、楽しい会話をしている途中で、相手の年収を聞きたくなった時、かなり突然すぎるタイミングですので、「唐突に聞きますが…」と前置きをすると良いでしょう。
また突然質問されて驚いた時も、「唐突に聞く」という言葉を使えます。
「年収って…『唐突に聞く』んだね?」などと返事をする事ができます。
「唐突に言う」
「唐突に言う」も、「唐突」を使った言葉として良く使う言葉です。
例えば、ある男性に、好きな女性がいるとします。
しかし「好き」と言うタイミングがどうしてもみつからず、時間だけが過ぎて行ったとします。
そして彼女が帰りの電車に乗るために改札を過ぎた時、「ここで言わないと一生告白できない」と男性が決意します。
このようなタイミングで告白をする時は、「ごめん、『唐突に言うけど』、君が好きだ」などと、「唐突に言う」と断ってから告白した方が良いでしょう。
言われた側も、「『唐突に言う』んだね…」などと返事をすると良いでしょう。
「唐突な自分語り」
「唐突な自分語り」は、言われた側が困ってしまうかもしれません。
合コンなどで会った初対面の人が、熱く自分の話をし出したら、突然すぎてびっくりしますし、少し迷惑かもしれません。
このような時は、参加者は内心「『唐突な自分語り』が始まった」と思うのではないでしょうか。
「唐突」を使った例文
「唐突」という言葉を使った例文を紹介します。
様々な場面における、「唐突」を使った文章を見て、この言葉の使い方を知りましょう。
- 例文1
- 例文2
例文1
ビジネスシーンにおける「唐突」を使った例文を紹介します。
「同期入社の社員A君が、『唐突』に会社を辞めた。後で話を聞くと、海外に移住すると言う。ずっと夢だったそうだが、私は初耳だったので、本当に驚いた」
この例文のように、本人は入念に準備をしていた事でも、その事を知らない人からすれば「唐突」と感じる事があります。
A君のような夢は、よほど親しい友達以外にはなかなか話す事がないため、いざ実現する時には「唐突」だと感じられてしまうかもしれません。
例文2
恋愛的な場面における「唐突」を使った例文を紹介します。
「いつものように会社帰りに、家の近くのコンビニに行った。するといつもの女の子がレジ係をしていたので、ビールとつまみを渡して会計を済ませようとした。すると彼女が会計後に『好きです。付き合ってください』と言ってきた。『唐突』に告白をされて、心臓が高鳴った」
この例文のように、突然の告白に驚いた経験がある人もいるでしょう。
全く予想していない相手から告白されると、嬉しいと思うよりも先に「唐突過ぎる」と感じ、驚きが先行してしまうのではないでしょうか。
できれば告白をする前に、それとなく「あなたの事が好きです」という事を、におわせておいた方が良さそうです。
「唐突」の類語や類義表現
「唐突」の類語や、似た意味を持つ言葉を紹介します。
「唐突」と似た意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「急に」【きゅうに】
- 「不意」【ふい】
- 「出し抜け」【だしぬけ】
- 「突然」【とつぜん】
「急に」【きゅうに】
「急に」という言葉は、みなさんも良く使う言葉だと思います。
「急に雨が降り出した」「急に泣き出した」などという使い方をします。
「急に」には、「前触れもなく」「突然」という意味があります。
例えば、片想いをしていた女性が、「前触れもなく」告白してきたら、「急だ」と感じるのでないでしょうか。
「急に」は、「唐突」と言い換えられるような言葉で、一般的に知られているメジャーな言葉です。
「不意」【ふい】
「不意」という言葉も、比較的よく使う言葉です。
「不意」には、「思いがけない事」「予想しない事」などの意味があります。
例えば、学生時代の友達が、思いかげないタイミングで訪ねてきた時に、「不意」という言葉を使う事ができます。
「学生時代の友達が、不意に訪ねてきた」という文章にする事ができます。
「不意」は、「唐突」ともよく似ていますので、言い換える事も可能です。
「出し抜け」【だしぬけ】
「出し抜け」という言葉も、「唐突」と似た意味を持つ言葉です。
「出し抜け」には、「思いもよらない時に、突如何かをする様子」という意味があります。
例えば、「子供が出し抜けに泣きだした」場合、それが電車の中など公共施設の中の場合、困ってしまうでしょう。
事前に予測できないタイミングで何かが起こった時、「出し抜け」という言葉を使って表現する事ができます。
「突然」【とつぜん】
「突然」も、「唐突」と似た意味を持ち、さらにとてもメジャーな言葉です。
「突然、恋に落ちた」など、様々な場面において使う事ができる言葉です。
「突然」には、「物事が急に起こる様子」という意味があります。
「突然、雷が鳴った」「突然、大雨が降ってきた」など、自然現象などにも使う事が可能です。
「唐突」を誰にでも通じる言葉に変換したい時に、「突然」という言葉を選ぶといいかもしれません。
「唐突」という言葉の意味や使い方を見てきました。
最近、「唐突」だと感じた出来事が、思い出されたかもしれません。
「唐突」に良い事が起こった場合は、とても嬉しいサプライズとして思い出になりそうです。