「煩悶」意味とは？「煩悶」と「懊悩」の違い・対義語・読み方・英語・類語【使い方や例文】

「煩悶」の意味とは?

「煩悶」の意味は、「色々と思い煩うこと・色々と悩んで苦しむこと・悶え苦しむこと」になります。

「煩悶」というのは、「煩わしく感じて悶えること(もだえること)」が原義であり、「広義の悩んで苦しむこと(思い煩うこと)」を意味する言葉です。

「煩悶」の内容には、「身体的な苦痛+精神的な重圧+性的な身悶えする欲望」に関連する悩み・苦しみが含まれています。

例えば、「自分の人生の進路が定まらないことに煩悶していました」や「祖母の病状悪化を聞いて煩悶した」などの文章で、煩悶の意味を示すことができます。

「煩悶」の読み方

「煩悶」の読み方は、「はんもん」になります。

「煩悶」の英語(解釈)

「煩悶」の英語とその意味の解釈は、以下のようになります。

“be worried about(over)〜”(「〜について思い悩む・心配する」から、「〜に煩悶する」を意味しています。)

“He was worried about his future's anxiety. ”(彼は自分の将来の不安について煩悶していました。)

“be troubled about(over)〜”(「〜について悩まされる・困らせられる」から、「〜に煩悶する」を意味しています。)

“We were troubled over our company's management crisis”(私たちは自社の経営状況な悪化について煩悶しました。)

“anguish”、“agony”(「苦しみ悶えること・苦悶」から、「煩悶」を意味しています。)

“I teared their chest in anguish(agony). ”(私は、煩悶で胸をかきむしりました。)

“be worrying within oneself”(心の中で煩悶している。)

「煩悶」と「懊悩」の違い

「煩悶」と「懊悩(おうのう)」の違いは、「煩悶」は「思い悩んで苦しむこと」や「心身の苦痛で身悶えすること」を意味していますが、「懊悩」は「心の中(心の底)で悩んで悶えること」を意味しているという違いがあります。

特に、「懊悩」は「心の中で悩み苦しむ(心の内面で悩む)というニュアンス」が強くなっていて、「煩悶」のように「肉体的な苦痛あるいは性的な欲望の過剰で身悶えして苦しむという意味合い」がないという違いがあります。

「煩悶」の言葉の使い方

「煩悶」の言葉の使い方は、「色々なことで思い煩っている場合(色々なことで悩んで苦しんでいる場合)」や「心身の痛み(激しい欲望)で悶え苦しんでいる時」に使うという使い方になります。

例えば、「大切な人が苦しい状況にあることを知り、煩悶せざるを得ませんでした」や「突き上げる激しい彼女への欲望に煩悶して眠れませんでした」などの文章で、煩悶の言葉を正しく使用することができます。

「煩悶」を使った言葉・慣用句や熟語・サービスなど(意味を解釈)

「煩悶・懊悩」を使った言葉・慣用句や熟語・サービスなどを紹介して、その意味を解釈していきます。

• 「煩悶懊悩」
• 「懊悩焦慮」
• 「煩悶のドッペル」ゲーム

「煩悶懊悩」

「煩悶懊悩(はんもんおうのう)」の言葉の意味は、「悩みもだえて苦しむこと」になります。

「煩悶懊悩」という四字熟語は、「煩悶」で「思い悩むこと・思い煩うこと」を意味していて、「懊悩」で「内面的悩んで苦しむこと」を意味しているのです。

例えば、「煩悶懊悩の苦しい時期を乗り越えたことで、精神状態が安定しました」などの文章で使えます。

「懊悩焦慮」

「懊悩焦慮(おうのうしょうりょ)」という四字熟語の意味は、「悩みもだえて、気を揉んで苦しむこと」や「悩んで苦しみ、焦燥感(焦りの感情)に駆り立てられること」になります。

例えば、「ギャンブルで増えた借金が、私の懊悩焦慮の主な原因になっていました」などの文章において使うことができます。

「煩悶のドッペル」ゲーム

「煩悶のドッペル」というのは、スマートフォン用アプリのゲーム「マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝」に登場するキャラクターで、「ドッペルの一体の名前」を意味しています。

「煩悶のドッペル」のレア度は★5であり、元になっている魔法少女は「美国織莉子」です。

「煩悶のドッペル」は美国織莉子の下半身から具現化したもので、4対の脚が生えていてドレスを着ています。

「煩悶」を使った例文や短文など(意味を解釈)

「煩悶」を使った例文や短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。

• 「煩悶」を使った例文1
• 「煩悶」を使った例文2

「煩悶」を使った例文1

「付き合っている彼女との将来をどうするか決めきれずに、一晩中煩悶していました」

この「煩悶」を使った例文は、「付き合っている彼女との将来をどうするか決めきれずに、一晩中、思い悩み続けていたこと」を意味しています。

「煩悶」を使った例文2

「みんなの前で恥をかいた情けない出来事を思い出して、独り煩悶しました」

この「煩悶」を使った例文は、「みんなの前で恥をかいた情けない出来事を思い出して、自分独りでその心理的な苦しさ・恥ずかしさに身悶えしていたこと」を意味しています。

「煩悶」の類語や類義表現

「煩悶」の類語や類義表現には、どのようなものがあるのでしょうか?「煩悶」の類語・類義表現について、解説していきます。

• 「苦悶する・思い悩む・考え悩む」
• 「気持ちをかき乱される・胸をかきむしる・身悶えする」

「苦悶する・思い悩む・考え悩む」

「煩悶」の類語・類義表現として、「苦悶する・思い悩む・考え悩む」があります。

「煩悶」という言葉には、「色々な物事に思い悩むこと(考えて悩むこと)」や「思い悩んで身悶えすること」の意味合いがあります。

「苦悶する」とは、「苦しんで身悶えすること」を意味します。

これらの意味から、「煩悶」の類義表現として、「苦悶する・思い悩む・考え悩む」を指摘できます。

「気持ちをかき乱される・胸をかきむしる・身悶えする」

「煩悶」の類語・類義表現として、「気持ちをかき乱される・胸をかきむしる・身悶えする」があります。

「煩悶」というのは、「思い悩むことがあって気持ちをかき乱されて安定しないこと」や「苦しくて身悶えすること」を意味する言葉です。

苦しくてどうしようもなくて「胸をかきむしる思いがすること」も、「煩悶」の意味合いの一つになっています。

そのことから、思い煩って苦しむことを意味する「煩悶」の類語として、「気持ちをかき乱される・胸をかきむしる・身悶えする」を上げることができます。

「煩悶」と「屈託」の違い

「煩悶」と「屈託(くったく)」の違いは、「煩悶」は「色々なことを思い煩うこと(思い悩むこと)・悶え苦しむこと」を意味していますが、「屈託」の方は「ある一つの物事ばかりが気になって他のことが手につかず、くよくよすること」を意味しているという違いがあります。

「煩悶」というのは「色々なことを思い悩むこと・苦しみ(恥ずかしさ)や欲望で身悶えすること」を示していますが、「屈託」の方は「一つの物事に執着したりとらわれたりして苦しむこと」のニュアンスが強くなっているという違いがあります。