「視野」の意味とは?「視野」と「視野」の違い・「視野が広い」「視野が狭い」英語・類語・対義語
「視野」という言葉の意味や使い方を紹介します。
さらに「視野」の英語や「視野」を使った言葉や例文を紹介して行きます。
目次
- 「視野」の意味とは?
- 「視野」の読み方
- 「視野」の英語
- 「視野」と「視界」の違い
- 「視野」の言葉の使い方
- 「視野」を使った言葉・慣用句や熟語・関連など
- 「視野」を使った例文や短文など
- 「視野が広い」の類語や類義表現
- 「視野が狭い」の類語や類義表現
「視野」の意味とは?
みなさんは「視野」という言葉を知っているでしょうか。
「視野が狭い」などと、職場の誰かに言われた経験もあるでしょう。
「視野」には、「目の届く範囲」という意味があります。
例えば正面を向いて、顔を動かさずに見られる範囲が「視野」という事になります。
一方で「視野」には比喩的な表現で使われる事が多くなっています。
その場合の「視野」には、「観察や思慮の及ぶ範囲」という意味が使われます。
このように「視野」には、「見える範囲」「観察や思慮の及ぶ範囲」という意味があります。
「視野」の読み方
「視野」と言う言葉をどう読めばいいでしょうか。
「視野」は「しや」と読み、「しの」などと読みませんので注意しましょう。
これを機会に「視野」は「しや」と読む事を覚えておきましょう。
「視野」の英語
「視野」という言葉を英語にする事はできるでしょうか。
「視野」は英語にすると“a field of vision”(アフィールドオブビジョン)になります。
“a field of vision”には「視野」という意味があります。
また“far‐sighted”(ファーサイテッド)には、「遠くまでよく見える」と言う意味があり、転じて「視野が広い」という意味があります。
このように「視野」は“a field of vision”、「視野が広い」は“far‐sighted”と英語で表現する事ができます。
「視野」と「視界」の違い
「視野」と似た言葉に「視界」があります。
この二つの言葉には、どのような違いがあるでしょうか。
「視界」には、「ある位置から見通せる範囲」という意味になります。
一方で「視野」には、「目が届く範囲」という意味があります。
例えば同じ人が、見とおせる範囲は、天気や周囲の状況などによって大きく変化します。
このように「視野」は基本的に変わらず、「視界」は状況によって大きく変化するものだと覚えておきましょう。
「視野」の言葉の使い方
「視野」と言う言葉をどのように使えばいいか、見て行きましょう。
「視野」には、「目の届く範囲」という意味があり、ストレートに視力的な意味で使う事もあります。
しかしほとんどの場合「観察や思慮の及ぶ範囲」という比喩的な意味で使います。
例えばビジネスシーンで、末端の社員の働きまで見えている上司や、細かいところまで考えが及ぶ人の事を「視野が広い」と言います。
このように、「よく見ている」「良く考えている」と思われる人に対して、「視野が広い」、逆な人に対して「視野が狭い」などと「視野」を使った評価をしてみましょう。
「視野」を使った言葉・慣用句や熟語・関連など
「視野」を使った言葉や慣用句を紹介して行きます。
「視野」という言葉を使う時に、知っておきたい言い回しが登場します。
- 「視野を広げる」【しやをひろげる】
- 「視野が狭い」【しやがせまい】
- 「視野が広い」【しやがひろい】
「視野を広げる」【しやをひろげる】
「視野を広げる」という言葉は、ビジネスシーンなどで良く使う言葉です。
同じ仕事を続けていると、仕事のパターンができてしまい、広い見方をする事ができなくなります。
そこで、他の業界やエリアに目を向けるなどして「視野を広げる」機会を作ります。
「視野が狭い」【しやがせまい】
「視野が狭い」という言葉も良く使われます。
物事の一面だけを見て物事を判断するような人は、「視野が狭い」人と言われます。
「視野が広い」【しやがひろい】
「視野が広い」という表現も良く使います。
本来なら気付けないような人の動きを察知する事ができたり、全く関係のない業界についても目を向けているような人は「視野が広い」と言われます。
「視野」を使った例文や短文など
「視野」を使った例文を紹介します。
「視野」を使ってどのような文章を作ればいいかなど、例文を見てコツを覚えましょう。
- 「視野」を使った例文1
- 「視野」を使った例文2
「視野」を使った例文1
「A課長は『視野』が広いため、斬新なアイデアが生まれやすい」
この例文のA課長のように、情報源が豊富で、深く考え事ができる人は、斬新なアイデアが生まれやすいでしょう。
逆に良いアイデアが生まれにくい人は、いつも同じような情報源を見て、浅い考えしかできていないのかもしれません。
「視野」を使った例文2
「お前は『視野』が狭いから、海外留学すべきだ」
この例文のように、「視野」を広げるために、海外に出掛けて行く人がいます。
日本では同じような考えをする人が多く、同じようなものしか目に入らないため、「視野」が狭くなってしまう事があるからです。
海外に行けば、考えが違う人に囲まれ、見る物すべてが新鮮なため、強制的に「視野」が広くなるでしょう。
「視野が広い」の類語や類義表現
「視野が広い」と似た意味を持つ言葉を紹介します。
「視野が広い」という言葉の仲間のような言葉が登場します。
- 「懐が深い」【ふところがふかい】
- 「間口が広い」【まぐちがひろい】
「懐が深い」【ふところがふかい】
「懐が深い」という言葉には、「受け入れる容量が大きい」という意味があります。
例えば上司なら、数人のお気に入りの部下だけを抱えるのではなく、多種多様な部下と上手に付き合える人を「懐が深い人」と言います。
「間口が広い」【まぐちがひろい】
「間口が広い」には、「接するための入り口が広い」という意味があります。
決まった手続きを踏んだり、あるルートからしか接近できないのではなく、とりあえず誰にでも接する事ができる、オープンな物事や人に対して使います。
「視野が狭い」の類語や類義表現
最後に「視野が狭い」の類語や類義表現を紹介します。
「視野が狭い」と似た意味の言葉を紹介します。
- 「浅はか」【あさはか】
- 「余裕がない」【よゆうがない】
「浅はか」【あさはか】
あまり物事を深く考える事ができない人の事を「浅はか」と言います。
物事を軽く見て、適当な答えを出してリスクのある行動を取る「浅はか」な様子は、「視野が狭い」人が取る行動とそっくりです。
「余裕がない」【よゆうがない】
心に余裕がない人は、「視野が狭く」なりがちです。
広い範囲で考える事ができず、自分が正しいと思う事だけで、物事を判断してしまいがちでしょう。
「視野」という言葉について、様々な角度から見てきました。
特に比喩的な意味の「視野」は良く使われていますので、意味や使い方を覚えておきましょう。
また「視野が広い」人になれるよう、様々な場所に出掛けたり、本や映画、イベントなどに出席してみてはいかがでしょうか。