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「弥縫」の意味とは?・読み方・対義語・英語【使い方や例文】

私達は毎日、生活したり仕事をする中では、色々なこと初めに予定して行動を起こすことが習慣になっていますが、忙しい日々をスムーズに送るためには、スケジュールを立てて計画的に動くことが大事だということではないかと思います。

しかし、世の中には、想定外のことが目の前で起きても不思議ではありません。

いわゆる「想定外」のことが自分の身に降りかかってくることも珍しいことではないでしょうが、このような時に、どのような言葉で表現することができるでしょうか?

「弥縫」という言葉があるのですが、このような時に、この言葉が当てはまることがあります。

でも、この「弥縫」という言葉は、普段の日常的な会話やビジネス用語でも使われることがないので、今回はこの言葉について見て行きたいと思います。

弥縫

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「弥縫」の意味とは?・読み方・対義語・英語【使い方や例文】>


目次

  • 「弥縫」の意味とは?
  • 「弥縫」の読み方
  • 「弥縫」の英語(解釈)
  • 「弥縫」の対義語
  • 「弥縫」の言葉の使い方
  • 「弥縫」を使った言葉と意味を解釈
  • 「弥縫」を使った例文や短文・意味を解釈
  • 「弥縫」の類語や類義表現


「弥縫」の意味とは?

「弥縫」の意味とは?

「弥縫」とは「一時的に間に合わせること」「取り繕う(つくろう)こと」という意味のある言葉です。

一般的に言葉の意味を知らべてみると、使われている漢字から何となくその意味を想像することができるものですが、この「弥縫」からその意味をイメージすることが意外に難しいような気がします。

「縫」は、「縫う(ぬう)」ということから、「繕う(つくろう)」ということが理解できますが、初めにある「弥」は、「いよいよ」や、「非常に」といったような意味で使われることがある文字なので、「一時的に間に合わせること」という解釈をすることは困難かもしれませんね。

ここで、しっかりと言葉の意味を理解しておきたいところです。



「弥縫」の読み方

「弥縫」の読み方

「弥縫」「びほう」という読み方をしますが、発音については、めったに出てくる言葉ではないので、ここで正確な読み方を覚えておきましょう。

「弥縫」の英語(解釈)

「弥縫」の英語(解釈)

「弥縫」を英語で表現すると、“patching up”“emergency”“fixing”“reparation”という言葉で訳すことができます。

“patching up”で使わる“patchi”は、パッチワークで使われる布片”(=継ぎ当て用の布)のことを指しているので、とても興味深い言葉だと思います。



「弥縫」の対義語

「弥縫」の対義語

「一時的に間に合わせること」という意味の「弥縫」の対義語としては、「抜本的」という言葉が挙げられます。

「根本に立ち戻って是正すること」という意味があり、「抜本的対策」といったような表現で使われています。

この時は、「問題の原因を根本的に解決する」という意味で、ビジネス分野で頻繁に用いられている言葉でもあります。

「弥縫」の言葉の使い方

「弥縫」の言葉の使い方

「弥縫」という言葉は、日常生活のコミュニケーションやビジネスの会話の中でもめったに聞くことがありません。

そのようなことから、日常的な用語とは言えないかもしれませんが、突発的な事象に対して、応急的措置を図る際に使うことができる言葉でしょう。

「弥縫」を使った言葉と意味を解釈

「弥縫」を使った言葉と意味を解釈

前項でも、あまり使う頻度が少ない言葉と言いましたが、「弥縫」を使う言葉には、次のような用語がありますので、その意味を彫り下げてみることにします。

  • 「弥縫策」
  • 「弥縫策を講じる」

「弥縫策」

「弥縫策」という言い方がありますが、この言葉には「失敗や欠点などを一時的に凌ぐための策」という意味があります。

平易な表現だと、「応急策」「応急措置」と言い換えることができるでしょう。

いわば、「取り合えず応急処置的に、一時凌ぎで対処する策」のことです。

「小手先の弥縫策でどんなに目の前の問題を裁くことができたとしてはも、それは問題を単純に先延ばしているだけで、何の根本的な解決にはなっていない」というような文章で言うことができるでしょう。

「弥縫策を講じる」

「弥縫策を講じる」とは、「一時凌ぎで、その場の問題やトラブルを切り抜けること」という解釈となります。

「今回の回避策は、一時的な弥縫策と言われても実行しなくては、さらに被害が拡大するだけだ」このようにトラブルを目の前にした時は、まずそれを解消することが最優先となります。

特にビジネスでは、早急なる解決が優先されることが多々あります。

単なる「弥縫策を講じる」だけではなく、しっかりと原因を突き止めることも重要ですが、その場の火事を消化することも必要です。

「弥縫」を使った例文や短文・意味を解釈

「弥縫」を使った例文や短文・意味を解釈

では、「弥縫」を使った例文をいくつか見てみましょう。

  • 「弥縫」の例文1
  • 「弥縫」の例文2
  • 「弥縫」の例文3

「弥縫」の例文1

「自治体では、ふるさと納税が盛んになっているが、実は弥縫策にしかなっていないのではないでしょうか?」

この数年、「ふるさと納税」が賑わっていますが、これも「地域活性化」の一環で行われている制度です。

しかし、この策は、一時的な地域の知名度アップにしか過ぎず、抜本的な地元興しと言えるかは疑問です。

「弥縫」の例文2

「現在の経済団体では、様々な中期プランを掲げようとしているが、どれも弥縫の策にしか過ぎないかもしれない」

景気が悪くなると、一企業では市場を底上げすることが難しく、業界団体が色々な策を講じてきます。

しかし、そのような策も単なる「弥縫」的な策ということも少なくありません。

「弥縫」の例文3

「今困っている悩みを解消するためには、弥縫でもいいからすぐに手を打つべきだ」

この例文は、困っていることを早急に解消するために、応急措置(=弥縫策)でもいいので、すぐに始めるべきだということを言っています。

「弥縫」の類語や類義表現

「弥縫」の類語や類義表現

「弥縫」には、似たような意味を持つ類義語がありますが、ここでいくつか挙げてみることにします。

  • 「即席」
  • 「臨機(りんき)」
  • 「その場凌ぎ」

「即席」

「即席」という言葉で「その場ですぐに作ること」という意味があります。

よく聞く言葉に「即席ラーメン」という言葉がありますが、これもこの「即席」から来ています。

「臨機(りんき)」

「臨機応変(りんきおうへん)」でも使われる言葉ですが、「臨機」単独で「その場に応じて適宜に何かの行動をすること」という意味になります。

「弥縫」に近い意味がありますが、「臨機」には、「柔軟性に富んだ対応」というようなプラス的なニュアンスがあります。

「その場凌ぎ」

「その場凌ぎ」も類義語の1つで、「火急の必要や緊急事態に対応するために考えられた策」という意味があります。

icon まとめ

「弥縫」という言葉を聞いて、すぐに「一時凌ぎの策」という意味を理解できる人はかなり言葉の造詣が深い人と言えるでしょう。

このように私達が使っている日本語の中には、まだまだしらない言葉がたくさん存在しているので、日々、少しずつでもいいので、言葉の勉強を続けることが必要です。