「淵源」の意味とは?・読み方・英語【使い方や例文】
私達が普段から使っている日本語には色々な言葉がありますが、普段の生活の中で、めったに使わないような言葉も数多くあります。
例えば、「淵源」という言葉を知っている人は、どのくらいいらっしゃるでしょうか?
この「淵源」という言葉は、日常生活の中だけでなくビジネスシーンでも耳にすることが少ない言葉かもしれません。
でも、古い小説や書籍の中では、時折、出てくる言葉なので、今回はこの言葉に注目して説明して行きたいと思います。
目次
- 「淵源」の意味とは?
- 「淵源」の読み方
- 「淵源」の英語(解釈)
- 「淵源」の言葉の使い方
- 「淵源」を使った言葉や熟語・意味を解釈
- 「淵源」を使った例文や短文・意味を解釈
- 「淵源」の類語や類義表現
「淵源」の意味とは?
「淵源」という言葉には、「物事の起こり基づくもの」や「その元となること」という意味がありますが、別の言い方をすると「物事や事象の根源となること」という解釈になります。
少し理解しづらいかもしれませんが、「淵源」の2つの文字の意味を見てみると、少し理解しやすくなるかもしれません。
「淵」という漢字には、「水を深くたたえるところ」や「深いところ」という意味があり、「源」には、「水の流れが初めて起こるところ」という意味になり、この2つの文字が組み合わさることで、「淵源」の意味は「物事の始まり」という意味を持つようになってきます。
「淵源」の読み方
「淵源」は「えんげん」という読み方をしますが、普段の場面ではあまり使われることが少ないために、ここで読み方を忘れないようにチェックしておいてください。
「淵源」の英語(解釈)
「淵源」を英語で表現するなら、“beginning”、“origin”、“source”、“root”、“rootage”などの言葉で訳すことができます。
「始まり」を意味する“beginning”、「起源」の“origin”などを見ると、「淵源」の意味もさらに理解しやすくなってきます。
「淵源」の言葉の使い方
「淵源」という言葉を使うシーンを考えてみると、かなり固苦しい印象を覚える言葉なので、日常会話の中で使うより、メール文やレポートなど文章を書く時に使うことになるでしょう。
活用シーンは「起源」と似た言葉なので、「歴史の淵源を検証する」といったような「物事の始まり」を表現する際に使うことになるでしょう。
「淵源」を使った言葉や熟語・意味を解釈
では、ここで「淵源」を使った言葉を見ていくことにします。
- 「淵源を巡る」
「淵源を巡る」
「淵源を巡る」とは、「物事の起こりや始まりを色々と探っていく」という意味になるでしょう。
「巡る」には、「1周するように回る」、「回って元に戻る」、「あちらこちらを回り歩く」といった意味があり、「淵源を巡る」では「起源を探り当てて行く」という解釈ができます。
「淵源」を使った例文や短文・意味を解釈
では、ここで「淵源」を使った例文を見ていくことにしましょう。
- 「淵源」の例文1
- 「淵源」の例文2
- 「淵源」の例文3
「淵源」の例文1
「マヤ文明の淵源は未だ謎であるが、すでに人類の歴史まで遡ることが分かっている」
マヤ文明というと、非常に高度に発達した文明であったことが知られています。
しかし、この文明が発生した時代は、人類の起こりを同じ時代であったとされる見方をあるようです。
「淵源」の例文2
「インターネットは新しい領域の通信手段ですが、その淵源は意外に古く、大学間の通信手段として始まったことがきっかけです」
今やビジネスの世界では、欠かすことのできない通信インフラがインターネットです。
この通信技術は新しい印象があるのですが、意外にその歴史は古く、アメリカの大学間での通信手段として始まったのがきっかけと言われています。
「淵源」の例文3
「我が国文化の淵源を探ってみると、その起こりは神代まで遡っていくことになります」
日本の歴史の「淵源」を探っていくと、何時の時代から起こってきたのだろうと、非常に気になってくるものです。
學校で教えられた日本書紀や古事記で出てくる神の時代まで遡ることになるのでしょうが、そのことを想像すると、時へのロマンを感じさせてくれます。
「淵源」の類語や類義表現
「物事や事象の根源となること」という意味を持つ「淵源」と似たような意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか?
ここでは、「淵源」の類義語をいくつか見ていくことにします。
- 「起源」
- 「根源」
- 「源流」
「起源」
「起源(きげん)」という言葉が「淵源」と同じ意味を持つ言葉で、「物事の起こり」や「源(みなもと)」、「元(もと)」ということを指しています。
前出しの「origin」も「起源」という意味もあるのですが、「淵源」と比べて、「起源」との方が身近な場面で使われる言葉かもしれませんが、「人類の起源を考察してみる」などで活用されます。
「根源」
「根源(こんげん)」とは、「物事がそこから出発している」、「おおもと」という意味がある言葉で、これも「淵源」の類語の1つとして扱うことができるでしょう。
「いつもエネルギッシュに活動できる彼の根源はどこにあるのだろうか?」とにいうような例文で使える言葉です。
ここで言う「根源」は「エネルギッシュに動いている彼の源は何だろうか?」という解釈になります。
「源流」
「源流」とは、「物事の起こり」や「源(みなもと)」、「起源」となりますが、この言葉も日常的な言葉やビジネスシーンで使われるより、文書の中で使つことが多いかもしれません。
「四万十側の源流がここにある」と「流れの源」という意味で用いられることもありますし、「我が一族の源流は、東北地方にある」というように人のつながりや発祥、起こりでも出てくることがあります。
「淵源」という言葉を調べていくと、「根源」や「起源」、「根源」という類語も出てきました。
これらの言葉は、口語体として活用される機会は非常に少なく、どちらかいうと、文章の中で使う機会が比較的に多いのではないかと思われます。
この言葉の意味が「物事の起こり基づくもの」という意味になるので、この言葉が当てはまる場面は意外に多いかもしれません。
私達が言葉の意味を理解することで、会話の幅が広くなることが言う間でありませんが、文章を書く上でも言葉のボキャブラリーが増えていくことになります。
このような文章上でした使わないような言葉の数を多く知ると、ビジネス文章の作成においても、表現に重みのあるものになり、非常に便利な活用ができると思います。