「画一的」の意味とは?「画一的」と「統一的」の違い・読み方・対義語・類語・英語
「画一的」の意味や使い方を紹介します。
さらに「画一的」の英語や類語、対義語や例文などを紹介していきます。
目次
- 「画一的」の意味とは?
- 「画一的」の読み方
- 「画一的」の英語
- 「画一的」の対義語
- 「画一的」の言葉の使い方
- 「画一的」を使った言葉と意味を解釈
- 「画一的」を使った例文や短文・意味を解釈
- 「画一的」と「統一的」の違い
- 「画一的」の類語や類義の表現
「画一的」の意味とは?
みなさんは「画一的」という言葉を聞いた事があるでしょうか。
「画一的」な扱いに対して、腹を立てた経験がある人もいるでしょう。
また誰かに対して「画一的」な態度を取ってしまった事を反省している人もいるかもしれません。
「画一的」には、「画一な様子」「何もかも同じ取扱いをする様子」という意味があります。
自分は個人として独立した存在なのに、他の人と同じように扱われてしまった経験があるかもしれません。
このような扱い方を「画一的」な扱い方と言います。
「画一的」の読み方
「画一的」は「かくいつてき」と読み、「がいちてき」などと読み間違えないように気を付けましょう。
「画一的」の「画一」には、「すべてをある基準で一様に律する事」という意味があります。
例えば学校には校則がありますが、校則は生徒の個性を考えて、一人の生徒のために作られたルールではありません。
真面目な生徒にも不真面目な生徒にも、同じ基準を用いて指導しようとしています。
このように、「個性を無視して何もかも同じ取扱いをする様子」を「画一的」と言います。
「画一的」の意味を「かくいつてき」と言う読み方と共に覚えておきましょう。
「画一的」の英語
「画一的」という言葉を英語にするとどのような表現になるでしょうか。
「画一的」を英語にすると“uniformity”(ユニフォーミティ)になります。
“uniformity”には「均一」「画一的」という意味があります。
ちなみに“uniform”には「制服」「ユニフォーム」という意味があります。
このように「画一的」は英語にすると“uniformity”になりますので、英語を使う機会のために覚えておきましょう。
「画一的」の対義語
「画一的」の対義語を紹介します。
「画一的」の反対の意味を持つ言葉を知る事で、この言葉を立体的に理解できるようになるでしょう。
- 「不統一」【ふとういつ】
- 「支離滅裂」【しりめつれつ】
「不統一」【ふとういつ】
「不統一」には、「統一のとれない事」「まとまっていない事」という意味があります。
文章に統一感がない場合は「文書の前後が不統一」などと言います。
「支離滅裂」【しりめつれつ】
「支離滅裂」には、「全体としての統一もまとまりも、筋道もなくバラバラな様子」という意味があります。
誰かと会話をしている時に、話があちこちに飛んだり、筋道が通っていないと感じる時に、「支離滅裂な会話」と表現できます。
会議などでこのような発言が出た時に、「あなたの発言は『支離滅裂』だ」などと強く指摘する事もあります。
「画一的」の言葉の使い方
「画一的」という言葉を、どのような場面で使えばいいでしょうか。
「画一的」には「何もかもを同じように取り扱う事」という意味がありますので、そのように扱った時、扱われてしまった時に使ってみましょう。
ビジネスシーンで、仕事でミスをした時には何かしらの処罰が下るはずです。
例えば遅刻をして取引先との待ち合わせに遅れてしまった、または電車が遅れて取引先との待ち合わせに遅れてしまったとします。
前者と後者では、前者の方が、罪が重いはずですが、「遅刻」という基準で見れば同じミスになります。
「画一的な処罰」が下った場合は、どちらにも同じ重さの処罰が下ります。
このように何に対しても同じ様な取り扱いをする事を「画一的」という言葉で表現してみましょう。
「画一的」を使った言葉と意味を解釈
続いて「画一的」を使った言葉を紹介し、その意味を解釈して行きます。
「画一的」を使った定型句のような言葉ですので、覚えておくと便利でしょう。
- 「画一的なケア」
- 「画一的な教育」
「画一的なケア」
「画一的なケア」という言葉があります。
「ケア」には「世話」という意味があり、取引先など仕事相手に対する気配りという意味もあります。
どのような仕事相手に対しても、同じようなケアをしてしまうと、どこかから不満が出てしまうかもしれません。
「画一的な教育」
「画一的な教育」は、社会問題になっている今後の課題のひとつです。
たくさんの人数を一人で教育しなければいけない状況では、「画一的」な扱いになりがちです。
しかし、生徒の個性を伸ばすためには、一人ごとに違った教育を施す必要があるかもしれません。
「画一的」を使った例文や短文・意味を解釈
「画一的」という言葉を使った例文を紹介します。
様々な場面における「画一的」を使った文章を見て、この言葉の使い方のコツを覚えましょう。
- 例文1
- 例文2
例文1
「高校時代に、教師の『画一的』な扱いにイライラする」
高校時代など学生時代は、先生から他の生徒と同じように扱われてイライラする事があります。
勉強ができる生徒は、勉強ができない生徒と同じペースで勉強しなくてはいけない事が納得できないかもしれません。
また自制心がある人は、自制できない生徒と同じように扱われる事に対して、イライラするかもしれません。
例文2
「好きな女性に、他の男性と『画一的』に接せられ悲しくなる」
この例文に登場する男性のように、好きな女性から他の男性と同じ扱いをされて悲しくなることがあります。
誰でも好きな人からは特別扱いして欲しい物のためです。
好きな気持ちを言葉や態度に出しているのに、相手の反応が鈍い時は悲しい気持ちになるでしょう。
「画一的」と「統一的」の違い
「画一的」と「統一的」という言葉には、どのような違いがあるでしょうか。
「統一的」には、「全体を統一する立場を取る様子」という意味があります。
例えば話し合いの席でたくさんの意見が飛び交う時に、議長などの立場にいる人が、それらの意見を統一するような意見にする時、「統一的な意見」となります。
すべてを同じように取り扱うという「画一的」とは、かなり意味に違いがありますので、二つの言葉を使い分けるようにしましょう。
「画一的」の類語や類義の表現
最後に「画一的」の類語や類義の表現を紹介します。
「画一的」と似た意味の言葉を知る事で、この言葉の意味をより深く知る事ができるでしょう。
- 「均一」【きんいつ】
- 「一律」【いちりつ】
「均一」【きんいつ】
「均一」は「きんいつ」と読み「数量や金額などが一つに揃っている事」という意味があります。
例えばワゴンの中にある商品を同じ金額で売り出す時、「均一セール」などと呼びます。
「一律」【いちりつ】
「一律」には、「一つの決まりで全体を同じように統一する事」という意味があります。
例えば、会社が従業員の給料を上げる時、全員の給料を500円ずつ上げる時様子を「一律に給料を上げる」と言います。
「画一的」という言葉の意味や使い方を見てきました。
個性を無視して同じような取り扱いをされていると感じた時に、「画一的」という言葉を使ってみましょう。