「バイアス」の意味とは?派生語のバイアス男子とは?・対義語・類語・英語・言葉解説
「バイアス」とは、「客観的な認識を妨げる偏見・先入観」や「意見・考え方・価値観に偏りを生じさせるもの」です。
「バイアス」の「意味・バイアス男子・英語と解釈・対義語・使い方・バイアスを使った言葉・類語や類義表現」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「バイアス」の意味とは?
- 「バイアス男子」とは?
- 「バイアス」の英語(解釈)
- 「バイアス」の対義語
- 「バイアス」の言葉の使い方
- 「バイアス」を使った言葉と意味を解釈
- 「バイアス」の類語や類義の表現
「バイアス」の意味とは?
「バイアス(bias)」という言葉には、以下のような意味があります。
- 「バイアス」の意味1:偏見・先入観
- 「バイアス」の意味2:布を斜めに裁つ・トランジスタの電圧
「バイアス」の意味1:偏見・先入観
「バイアス」のもっとも一般的な意味は、「客観的な認識を妨げる偏見・先入観・思い込み」や「社会調査・意見・考え方・価値観に偏りを生じさせる要因になるもの」になります。
人間の精神機能が働く認識・理解・価値観には、「先入観(経験する前からの思い込み)・偏見(偏った物事の見方)」によって必然的に「一定の偏った傾向」が生まれやすくなっています。
物事の認識や理解、社会調査などに反映されることがあるこの偏りのことを、「バイアス」と呼んでいるのです。
また、社会調査などにおける統計的な分布の偏りを「バイアス」ということもあります。
「バイアス」の意味2:布を斜めに裁つ・トランジスタの電圧
「バイアス」というのは、「織物の布目に対して、斜めに裁つこと」という裁縫に関する専門的な意味合いもあります。
更に、「バイアス」の意味として、「真空管・トランジスターを適切に動かすため、端子間に加える偏りのある直流電圧」という特殊な電気工学の意味もあります。
「バイアス男子」とは?
「バイアス男子」とは、二次元世界(漫画・アニメの世界)でネタとして創作・描画される癖と偏りのある男子のことです。
「バイアス男子」は、性格・気質・嗜好性・価値観などが平均的(普通)ではなく、「極端に偏った性格・嗜好・ライフスタイルを持っている男子」のことを意味しています。
典型的な「バイアス男子」のキャラクター属性として、「自傷癖・霊感体質・闇医者・薬物依存・恋愛依存・サイコパス・シリアルキラー・潔癖症・カニバリスト・躁鬱病」などを上げることができます。
「バイアス」の英語(解釈)
「バイアス」の英語とその意味の解釈は、以下のようになります。
“bias”(「バイアス(偏り)」を意味する一般的な英単語になります。)
“That man had bias against a glaring woman. ”(私は派手な女性に対するバイアスを持っていました。)
バイアスの意味である「偏見・先入観」については、“prejudice”や“preconception”で表現することができます。
“I am free from any bias(prejudice). ”(私にはバイアス(偏見)がありません。)
“She is fighting against bias in society to women. ”(彼女は社会の女性に対するバイアスと戦っています。)
「バイアス」の対義語
「バイアス」の対義語は、認識や理解が偏っていないという意味合いから、「中立的・客観的・エビデンスベースド(根拠に基づく)」になります。
「中立的」というのは、「バイアスのかかっていない不偏不党の立場や視点」を意味しています。
「客観的」とは、「バイアスの原因となる主観的な偏見・思い込みに影響されていない状態」や「物事を第三者的・中立的な視点から見る態度」を意味しています。
「バイアス」の偏見には科学的根拠はないので、反対の意味を持つ対義語として「エビデンスベースド(根拠に基づく)」を指摘できます。
「バイアス」の言葉の使い方
「バイアス」の言葉の使い方は、「客観的・中立的な認識を妨げる偏見・先入観・思い込みについて言及する場合」に使うという使い方になります。
「バイアス」は、「社会調査・意見・考え方・価値観に偏りを生じさせる要因を指示する時」にも使うことができます。
人々の偏見や間違いを生む具体的バイアスである「正常性バイアス・確証バイアス・追認バイアス」などの専門的な言葉としても使用されています。
「バイアス」を使った言葉と意味を解釈
「バイアス」を使った言葉とそれぞれの意味を解釈していきます。
- 「バイアスがかかる」
- 「バイアスが生じる」
- 「確証バイアス」
- 「バイアスのない意見」
- 「追認バイアス」
「バイアスがかかる」
「バイアスがかかる」という言葉は、偏見・思い込みの影響によって「物事の見方・考え方に歪みが生じてしまう」ということを意味しています。
「バイアスがかかる」ことによって、人は物事・他者を公平かつ客観的に認識して正しく判断することができなくなってしまうのです。
「バイアスが生じる」
「バイアスが生じる」というのは、「物事の見方・考え方・価値観などに対する歪みや贔屓(ひいき)が発生する」ということを意味する言葉です。
「バイアスが生じる」時には、人は重要な問題や大切な課題に対して正しい判断をすることが難しくなってしまいます。
「バイアスが生じる」とは、「物事・他者・問題を客観的に正しく見ることができなくなっていること」を意味しています。
「確証バイアス」
「確証バイアス(confirmation bias)」の言葉の意味は、科学的な仮説・信念などを検証する時にその仮説・信念を確証できる証拠(データ)ばかりを集めてしまう認識の偏りのことです。
「確証バイアス」は、人間は「自分が信じたい仮説・信念を証明するための認知の歪みを持ちやすいこと」を示しているものであり、科学者であっても「自分が見たいものだけを見る」という確証バイアスから自由になることは難しいのです。
「バイアスのない意見」
「バイアスのない意見」という言葉は、「何の偏見も先入観もないフラット(中立的)な意見」を意味しています。
現実に生きている人間は、様々な要因や環境によって「バイアスのない意見」を持つことが難しくなっていますが、理不尽な差別・誤解などを無くしていくためには「バイアスのない意見」に近づくことが必要になってきます。
「追認バイアス」
「追認バイアス」の言葉の意味は、「自分がはじめに正しいと信じた内容・仮説をずっと追認しようとする認知の偏り」のことです。
「追認バイアス」が働くと、人は「自分が信じている内容を支持する都合の良い情報ばかりを集めて、自分の信じていることを否定する情報を無視する偏った心理」になりやすいのです。
「バイアス」の類語や類義の表現
「バイアス」の類語や類義の表現について、分かりやすく解説していきます。
- 「先入観・思い込み」
- 「偏見・偏向・傾向」
「先入観・思い込み」
「バイアス」の類語・類義表現として、「先入観・思い込み」があります。
「先入観」というのは、「実際に経験してみる前から、ある特定の対象・物事に対して持っている偏った主観的判断」を意味しています。
「先入観」は、初めに正しいと思ったことを修正できない「思い込み」によって支えられています。
偏見に基づく認知の偏りを意味する「バイアス」の類語として、「先入観・思い込み」を指摘できます。
「偏見・偏向・傾向」
「バイアス」の類語・類義表現として、「偏見(へんけん)・偏向(へんこう)・傾向」があります。
「偏見」というのは「偏った物事の見方」、「偏向」というのは「考え方・価値観が偏っていること」を意味しています。
「傾向」の言葉の意味は、「物事の大勢・現象が特定の方向にかたむくこと」になります。
考え方や価値観に偏りを生じさせる「バイアス」の類義表現として、「偏見・偏向・傾向」を上げることができるでしょう。
「バイアス」という言葉について徹底的に解説しましたが、バイアスには「意見・考え方・価値観に偏りを生じさせるもの」「社会調査・人の意識に生じることがある様々な偏り」などの意味があります。
「バイアス」の類語・類義表現としては、「先入観・思い込み」「偏見・偏向・傾向」などがあります。
「バイアス」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。