「エピローグ」の意味とは?・対義語・類語・英語【使い方や言葉解説】
「エピローグ」は歌の中にもよく出てくる言葉で、とてもオシャレな響きです。
しかしその意味を知っている人は意外に少ないものです。
「エピローグ」の意味や使い方について紹介します。
目次
- 「エピローグ」の意味とは?
- 「エピローグ」の英語(解釈)
- 「エピローグ」の対義語
- 「エピローグ」の言葉の使い方
- 「エピローグ」を使った言葉と意味を解釈
- 「エピローグ」の語源
- 「エピローグ」の類語や関連語
「エピローグ」の意味とは?
「エピローグ」の意味は以下の2つになります。
- 「演劇の最後で俳優が観客に向かって述べる結びの言葉」の意味
- 「小説の最後にある締めの言葉・終章」の意味
「演劇の最後で俳優が観客に向かって述べる結びの言葉」の意味
演劇の最後で急にストーリーの流れが止まり、暗転するなどして主演俳優にピンライトが当たり、その俳優が観客に向かって語りかけるシーンのことを言います。
「エピローグ」の「エピ」とは「上の」という意味で、「ローグ」は「談話」という意味です。
つまり「エピローグ」は「ストーリー上に追加として語られるシーン」なのです。
「小説の最後にある締めの言葉・終章」の意味
小説には本編があり、盛り上がって一通りの結末となった後に、主人公のその後などの短いエピソードが記されることがあります。
これを「エピローグ」と呼び、日本語では「終章」と言われます。
「エピローグ」の英語(解釈)
「エピローグ」は元々英語で“epilogue”と書きます。
“The epilogue was told by the the male lead in a spotlight”(主演男優がスポットライトの中でエピローグを語った). ”となります。
「エピローグ」の対義語
「エピローグ」は演劇用語で、対義語は「プロローグ(prologue)」です。
意味は「始まりの言葉」で、物語では主人公が登場する前の導入部分として表現されることが多くなります。
「プロ」は英語で「前の」という意味で、本編の前に入れるシーンとなっています。
この2つの関係が分ると、より文芸作品が理解し易くなります。
「エピローグ」の言葉の使い方
「エピローグ」使われるのは以下の様なシーンです。
- 小説の中で
- 映画の中で
- 演劇の中で
- 音楽の中で
小説の中で
小説の中では「最終章=エピローグ」として使われることが多くあります。
ストーリーを印象づける為に、本編では主人公や活躍したキャラクター達がその後どうなったかを明らかにせず、最終章でその後を表現することがあります。
たまに全く違うストーリーを入れ込み、続編を期待させたり、複雑な内容を補足して結論をはっきりさせたりする為に使うこともあります。
映画の中で
映画の中での「エピローグ」は、エンドロール時に使われることが多くなります。
登場人物のその後や、ドキュメンタリーの場合は実際の映像などが流れることもあります。
演劇の中で
演劇の中での「エピローグ」は、演目の終わりに暗転してメインキャストが観客に向かって話しかける言葉です。
主人公の感情や難しい場面の補足などに用いられます。
音楽の中で
音楽の中での「エピローグ」は、CD1枚を一つのコンセプトとして制作した時に使われることが多くなります。
「プロローグ」を象徴する曲で始まり、ストーリーに合わせて曲が収録されて「エピローグ」を象徴する曲で終わります。
「エピローグ」を使った言葉と意味を解釈
「エピローグ」を使った言葉と解釈を紹介します。
- 「エピローグを迎える」
- 「人生のエピローグ」
「エピローグを迎える」
「長いストーリーにオチが付き最終章を迎えたこと」から、「苦労してきたことに決着が付くこと」という意味になりいます。
長い間一生懸命やってきたことが、やっと報われる時などに使います。
「人生のエピローグ」
「もうすぐ寿命を終えること」を意味します。
但し暗い意味ではなく、後悔しない人生を過ごしてきたという意味があり、あとは穏やかに最期を迎えるだけの状態の時に使います。
「エピローグ」の語源
「エピローグ」の語源は、ギリシャ語で「結語」という意味の「epilogos(エピロゴス)」からきています。
ギリシャ語からラテン語、フランス語、英語として使われる様になりました。
「エピローグ」は古代ギリシャで使われていた演劇用語で、演目の最後にナレーション役が後日談などを語ったり、実はそれが過去のものであり、現実世界に戻ってきた様子を言い表すなどしてストーリーを締める時に使われていました。
基本的な使い方は現在も変わりませんが、あらゆるものの「最終段階」として使われる様になっています。
「エピローグ」の類語や関連語
「エピローグ」の類語や関連語は以下の通りです。
- 「モノローグ」【ものろーぐ】
- 「フィナーレ」【ふぃなーれ】
「モノローグ」【ものろーぐ】
「エピローグ」「プロローグ」の関連語です。
意味は「一人で話すこと」で、演劇で役者が一人で話したり、小説で主人公の言葉によって語られているシーンに使われます。
英語では「monologue」と書き、「モノ」は「一人」「単体」という意味がありまます。
「フィナーレ」【ふぃなーれ】
オペラや音楽鑑賞の時の用語です。
意味は「オペラの最後のシーン」「演奏の最終楽章」です。
最後に最も盛り上がる部分で使われます。
「エピローグ」は最後に付け加えて語られる部分に使われます。
日常会話で使うとかなり風流なイメージになるでしょう。
まずは小説を読んだ時や映画鑑賞をした時の感想を述べる時に使ってみるのがおすすめです。