「闊歩」とは?意味・読み方・類語・英語【使い方や例文】
「闊歩」とは、「大股で堂々と歩くこと」や「威張った感じで思うがままに行動すること」を意味しています。
「闊歩」の「意味・読み方・英語と解釈・横行闊歩の意味・使い方・例文と解釈・類語や類義表現」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「闊歩」の意味とは?
- 「闊歩」の読み方
- 「闊歩」の英語(解釈)
- 四文字熟語「横行闊歩」の意味
- 「闊歩」の言葉の使い方
- 「闊歩」を使った例文・短文(解釈)
- 「闊歩」の類語や類義の表現
「闊歩」の意味とは?
「闊歩」の意味は、「大股で堂々と歩くこと」や「威張った感じで思うがままに行動すること」「周囲の人を気にせずに思い通りに振る舞うこと」になります。
「闊歩」という言葉は、「大股(おおまた)で堂々とゆっくり歩くこと」であり、その歩き方の特徴として「自信に満ち溢れている雰囲気+威張っている感じ」があるのです。
「闊歩」の「歩」の漢字はそのまま「歩くこと」を意味していますが、「闊(かつ)」という漢字は訓読みで「ひろい」と読むことができ、「広くてゆとり・余裕があること」を意味しています。
「闊歩」という言葉は、「社内を毅然とした態度で闊歩している課長の姿はいつ見ても凛々しかった」や「文化人の世界で闊歩する彼は確かにインテリだが、その発言に覚悟の重みが見られない傾向がある」などの文章でその意味を示せます。
「闊歩」の読み方
「闊歩」の読み方は、「かっぽ」になります。
「闊歩」の英語(解釈)
「闊歩」の英語とその意味の解釈は、以下のようになります。
“stride”(「大股で歩く・またぐ」から、「闊歩する」を意味しています。“walk with stride”で「闊歩する」を示せます。)
“General manager took leisurely strides in the office. ”(部長が、オフィスをゆったりと闊歩していた。)
“strut”(「威張って歩く」から、「闊歩する」を意味しています。)
“She strutted around like show off her power. ”(彼女は自らの力を見せつけるかのように、辺りを闊歩した。)
“swagger、swaggering”(「威張って歩く」から、「闊歩する」を意味します。)
“He was a swaggering tough as he made a power harassment. ”(彼はパワハラをして、威張って闊歩しているならず者でした。)
“behave the way you desire”の英文は、「自分が望む方法で行動する=思っているままに振る舞う」から「闊歩する」を示すことができます。
四文字熟語「横行闊歩」の意味
四文字熟語である「横行闊歩(おうこうかっぽ)」の意味は、「威張って自分勝手に歩き回ること・気ままに威張って歩くこと」になります。
「横行闊歩」には、「人に遠慮することなく思うがままに振る舞うこと・思い通りにわがままに行動すること」の意味もあり、悪人が幅を効かせて振る舞っていることを示しています。
「闊歩」は「大股で堂々と歩くこと・思い通りに振る舞うこと」を意味し、「横行(おうこう)」は「気ままに威圧的にのし歩くこと」を意味しています。
「麻薬の密売が横行闊歩している・悪人が堂々と横行闊歩すれば風紀が悪化する」などの文章で、「横行闊歩」の四字熟語が使えます。
「闊歩」の言葉の使い方
「闊歩」の言葉の使い方は、「大股で堂々とゆったり歩いている時」や「自信満々(威張った感じ)で思うがままに行動している場合」に使うという使い方になります。
「闊歩」という言葉は、「堂々とした大股でゆっくりと歩く歩き方」だけではなく、「自信に満ちて思うがままに行動すること・威張ってわがままに行動すること」を意味する場合にも使うことができるのです。
例えば、「営業本部長に昇進した彼は、部下を引き連れて会社の廊下を闊歩しています」や「政財界を悠々と闊歩して絶大な影響力を持っていた元大臣ですが、大手企業からの収賄事件によって失脚することになりました」などの文章において、「闊歩」という言葉を正しく使うことができます。
「闊歩」を使った例文・短文(解釈)
「闊歩」を使った例文・短文を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「闊歩」の例文1
- 「闊歩」の例文2
- 「闊歩」の例文3
「闊歩」の例文1
「校内を自信満々に闊歩している才色兼備の彼女に、クラスのみんなが憧れていました」
この「闊歩」を使った例文は、「校内を自信満々な態度(堂々とした態度)でゆったり歩いている美貌も才能も兼ね備えた彼女に、クラスのみんなが憧れていたこと」を意味しています。
「闊歩」の例文2
「この世の春を謳歌して威張って闊歩している時には、自分が落ちぶれることなど想像すらしていないものです」
この「闊歩」を使った例文は、「何もかもが上手くいって、この世の春を謳歌しながら威張ってわがままに振る舞っている時には、自分が落ちぶれることなど想像すらしていないものであること」を意味しています。
「闊歩」の例文3
「実業界を闊歩していた大手ゼネコンのその社長は、政界や裏社会とのパイプを持つ黒幕として恐れられていました」
この「闊歩」を使った例文は、「自信に満ちた態度で、実業界で思い通りに振る舞っていた大手ゼネコンのその社長は、政界・裏社会との人脈のつながりを持つ黒幕(影の支配者)として恐れられていたこと」を意味しています。
「闊歩」の類語や類義の表現
「闊歩」の類語や類義の表現には、どのようなものがあるのでしょうか?「闊歩」の類語・類義表現について、分かりやすく解説していきます。
- 「堂々と歩く・ゆっくり大股で歩く」
- 「自信に満ちて行動する・傍若無人に行動する・怖いもの無し」
「堂々と歩く・ゆっくり大股で歩く」
「闊歩」の類語・類義表現として、「堂々と歩く・ゆっくり大股で歩く」があります。
「闊歩」という言葉の意味は、「大股でゆっくりと歩くこと」や「堂々とした態度(自信に満ちた態度)で威張って歩くこと」になります。
その意味から、「闊歩」とほぼ同じ意味合いを持つ類語として、「堂々と歩く・ゆっくり大股で歩く」を上げることができます。
「自信に満ちて行動する・傍若無人に行動する・怖いもの無し」
「闊歩」の類語・類義表現として、「自信に満ちて行動する・傍若無人に行動する・怖いもの無し」があります。
「闊歩」の言葉の意味は、「自信満々でわがままに振る舞うこと」や「他者に配慮せずに威張って(何者も恐れることなく威張って)、思い通りに振る舞うこと」になります。
「傍若無人」の四字熟語の意味は、「そこに人がいないかのようにわがままに振る舞うこと」になります。
それらの意味から、「闊歩」の類義表現として、「自信に満ちて行動する・傍若無人に行動する・怖いもの無し」を指摘することができるのです。
「闊歩」という言葉について徹底的に解説しましたが、闊歩には「大股で堂々と歩くこと」や「自信満々で威張って思うがままに行動すること」などの意味があります。
「闊歩」の類語・類義表現としては、「堂々と歩く・ゆっくり大股で歩く」「自信に満ちて行動する・傍若無人に行動する・怖いもの無し」などがあります。
「闊歩」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。