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「これを機に」とは?意味・類語・英語【使い方や例文】

「これを機に」という言葉の意味や類語を紹介します。

さらに「これを機に」の使い方や、「これを機に」を使った例文を紹介します。

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「これを機に」とは?意味・類語・英語【使い方や例文】>


目次

  • 「これを機に」の意味とは?
  • 「これを機に」の意味
  • 「これを機に」の英語
  • 「これを期に」は間違い?
  • 「これを機に」の言葉の使い方
  • 「これを機に」を使った例文
  • 「これを機に」の類語や類義の言い換え


「これを機に」の意味とは?

「これを機に」の意味とは?

「これを機に」という言葉を知っているでしょうか。

「これを機に」「これをきに」と読む、ビジネス用語のひとつです。

そのためすでに社会で活躍している方は、「これを機に」という言葉を知っていると思います。

日常的に「これを機に」という言葉を使い、取引先と話をしたり、メールを送ったりしている人もいるでしょう。

一方で学生のみなさんや若い世代の方は、「これを機に」という言葉に、触れる機会が少ないかもしれません。

今回初めて、この言葉を知ったという人もいるかもしれません。

そこで「これを機に」という言葉の意味や使い方を紹介します。

この言葉の意味と使い方を知ると、ビジネスシーンで活躍しやすくなるかもしれません。



「これを機に」の意味

「これを機に」の意味

「これを機に」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「機」には、「事が起こるきっかけ」「機会」などの意味があります。

そして「これを機に」には、「これをきっかけに」「これを良い機会にして…」という意味があります。

例えば、知り合いのコネを使って、商談の相手になるような人と出会えた時、「これを機に」という言葉を使った、「今後ともお付き合いをしましょう」とアピールします。

そのため、「これを機に」という言葉には、「これをきっかけに」「これを良い機会として」の後に、「仕事を一緒にしましょう」「親密な関係を築きましょう」「契約を結んでください」など、ポジティブな希望が隠されています。

このように、「これを機に」という言葉には、「これをきっかけに」という意味があり、その先のポジティブな関係への発展をアピールする意味があります。

「これを機に」の英語

「これを機に」の英語

「これを機に」を英語にすると、どのような表現になるでしょうか。

「これを機に」を英語にすると、“on this occasion”(オンディスオケージョン)になります。

“on this occasion”“on this”には「この」さらに“occasion”には「機会」という意味があります。

そのため、“on this occasion”「これを機会に」「この機会に」という意味になります。

ビジネスシーンでは英語圏の人とも仕事をする機会があると思います。

「これを機に」の英語を知っておくと、良い機会を逃すことなく、相手にアピールする事ができるでしょう。



「これを期に」は間違い?

「これを期に」は間違い?

「これを機に」とよく似た言葉に「これを期に」があります。

ほとんど同じ言葉だと思って、使っている人もいるでしょう。

「これを期に」「期」には、「ある一定の時期や期間」という意味があります。

また「潮時」「時期」「機会」という意味があります。

後者の意味で言えば、「これを機に」「機」とよく似ていますので、「これを期に」という言い回しも正しいと思うかもしれません。

しかし、「これを機に」という言葉の方が、「このタイミングで」「今まさに」という、現在感が強いため、ほとんどの場合、「これを機に」という言葉を使います。

そのため、よほど「期」という言葉に含まれる意味を酌んでいるケース以外では、「これを機に」「これを期に」で迷ったら、「これを機に」を使うようにしましょう。

「これを機に」の言葉の使い方

「これを機に」の言葉の使い方

「これを機に」という言葉は、どのような場面で使えばいいでしょうか。

「これを機に」には「これを良い機会にして、良い関係を作りたい、発展させたい」という意味がありますので、そのような場面で使いましょう。

  • 「きっかけ作り」
  • 「契約を結びたい時

「きっかけ作り」

まず初対面の席などで「これを機に」という言葉を使う時は、「きっかけを作りたい時」だと思います。

パーティの席などで歓談して、お互いの顔と名前が一致した時に、「これを機に、今後もお付き合いしましょう」というメッセージを送ります。

このまま親密な関係を築けるかどうかは、相手の反応次第ですが、人脈を広げる意味では効果的でしょう。

「契約を結びたい時

商談を進めて、いつ契約を結んでも問題ない時期が訪れている時、もうひと押しして契約を決めたいシーンがあります。

何かポジティブな材料などが飛び込み、お互いのテンションが上がったタイミングを見て、「これを機に、契約を結びましょう」と最後のアピールをします。

「これを機に」という言葉が前置きとしてあると、相手も「いい機会だ」「良いチャンスが訪れた」と思い、契約する事を決断しやすくなるかもしれません。

「これを機に」を使った例文

「これを機に」を使った例文

「これを機に」という言葉を使った例文を紹介します。

様々な場面における「これを機に」を使った文章を見て、この言葉の使い方のコツを覚えましょう。

  • 「これを機に」の例文1
  • 「これを機に」の例文2
  • 「これを機に」の例文3

「これを機に」の例文1

「あなたの意見がことごとく私の意見と同じで驚きました。『これを機に』一緒に仕事をしましょう」

この例文のように会談中に、話がよく合う仕事相手と出会う事があります。

このように仕事相手と意気投合する事は、それほど多くはありません。

そこでこの例文のように、「これを機に」という前置きをして、一緒に仕事を進めて行く事を提案すると関係を結びやすいかもしれません。

また、この例文はヘッドハンティングの担当者が、面談した引き抜き候補の相手にかけるセリフとしてもふさわしいでしょう。

引き抜きに応じるかどうか迷っている相手に、「これを機に」という言葉は効果的です。

「今がチャンス」という意識が芽生え、前向きに転職を考えてくれるようになるかもしれません。

「これを機に」の例文2

「寒くなり、摂社の商品が活躍する時期がきました。『これを機に』購入を検討してみませんか」

季節の商品を主力にしている会社に勤めている人は、その季節が到来する前に、たくさんの契約を結びたいと思うのではないでしょうか。

この例文に登場する営業マンは、冬に活躍する商品を取り扱う会社に勤めているようです。

寒くなったのをチャンスと見て、「これを機に」という言葉を使い、商品の売り込みをしています。

冬物のコートを購入したいと思うのは、やはり寒くなったタイミングではないでしょうか。

営業マンなら、このような最高のタイミングを逃さず、相手にも「今ですよ」と知ってもらうために「これを機に」という言葉を使ってアピールするでしょう。

「これを機に」の例文3

「昇給したから、『これを機に』結婚しよう」

ビジネスシーン以外でも「これを機に」という言葉を使うケースがあります。

例えばこの例文のように、結婚を決意するのは難しいものです。

付き合って長いカップルほど、いつ結婚すればいいか、分からなくなっているかもしれません。

何かきっかけがなければ、ずっと恋人のまま過ごしてしまうかもしれません。

そのような時に「昇給する」という「きっかけ」が舞い降りました。

そこで「これを機に」という言葉を使い、プロポーズしています。

昇給は結婚生活を経済的に豊かにする事が考えられますし、結婚を決意するのにふさわしいきっかけと言えるでしょう。

結婚という決断の難しい事ほど、きっかけや機会が重要になるでしょう。

「これを機に」の類語や類義の言い換え

「これを機に」の類語や類義の言い換え

「これを機に」の類語や類義の言い換えを紹介します。

「これを機に」と言い換えられる言葉を知ると、同じフレーズばかり使わずに済みます。

メールの文面などがスマートになり、相手に好印象を与える事ができるでしょう。

  • 「この機に」【このきに】
  • 「これを期に」【これをきに】
  • 「これを契機に」【これをけいきに】

「この機に」【このきに】

「この機に」「これを機に」と、よく似ている言葉です。

ただし「これを機に」よりも、「この機に」の方が、このタイミングを逃さずにという気持ちを伝えやすいでしょう。

「これを期に」【これをきに】

「これを期に」は、「これを機に」の間違った表現として使う事が多いですが、「期」という言葉を意識して、あえて使う事もできます。

「期」「機」よりも長い期間を表現していますので、「この時期をきっかけに」と言う長いスパンで見た時に使います。

例えば数か月の状況を見た上で、「これを期に」という言葉を使いましょう。

「これを契機に」【これをけいきに】

「これを契機に」という言葉があります。

「契機」という言葉には、「きっかけ」「動機」という意味もありますが、「物事が発展するために、どうしても通らなければならない点や条件」という意味もあります。

そのため、物事が発展する可能性を示唆した上で、「これを機会に」と言いたい時に、「これを契機に」という言葉を使いましょう。

icon まとめ

「これを機に」という言葉の意味や使い方を見てきました。

「これを機に」はビジネス用語ですので、社会に出た後、使う機会が増える言葉です。

今はまだ使わない学生のみなさんも、「これを機に」、この言葉を覚えておきましょう。

「これを機に」を使いこなせるようになると、ビジネスシーンで大きな活躍ができるかもしれません。