「敢然」とは？意味・読み方・類語【使い方や例文】

「敢然」の意味とは?

「敢然」という言葉を知っているでしょうか。

「敢然」は「かんぜん」と読む、やや読み方が難しい言葉です。

「敢然として」などのフレーズで使う言葉で、スポーツ中継などを見ていると耳にする機会があるかもしれません。

「敢然」と何かをした経験がある人もいるでしょう。

一方で、「敢然」という言葉をまるで知らない人もいるはずです。

そこで「敢然」の意味や使い方を紹介していきます。

この言葉の意味を知ると、次に何かに挑戦する時に、「敢然」とチャレンジしたくなるかもしれません。

「敢然」の意味

「敢然」にはどのような意味があるでしょうか。

「敢然」には、「心を決して奮い立つ様子」という意味があります。

「思い切って」何かをする時に、「敢然」という言葉を使ってみましょう。

そのため「敢然」という言葉を使う時は、「決行するのが困難」な何かにチャレンジする時になるでしょう。

簡単すぎる事を始める時に、「敢然」を使うと、大げさになってしまうからです。

例えば、トイレに行く時に「彼は『敢然』とトイレに行った」という文章にすると、大げさすぎてしまいます。

「彼は『敢然』と、大きな敵に立ち向かった」というような、何かをするのが困難な場面で奮い立った時に、「敢然」という言葉を使ってみましょう。

「敢然」の類語や類義表現

「敢然」という言葉の類語や類義表現を紹介します。

「敢然」と似た意味の言葉を知る事で、「敢然」の意味を立体的に知る事ができるでしょう。

• 「奮然」【ふんぜん】
• 「勇敢」【ゆうかん】
• 「正々堂々」【せいせいどうどう】
• 「猛然」【もうい】

「奮然」【ふんぜん】

「奮然」には、「気力を奮い立たせる様子」という意味があります。

例えば、大きな目標を立てて、それを実行しようとする時は、モチベーションを高く持つ必要があります。

「絶対に目標を達成しよう」と気持ちを奮い立たせた時に、「彼は『奮然』として目標を目指した」などという文章を作る事ができます。

「勇敢」【ゆうかん】

「勇敢」は、一般的に良く使われる言葉です。

「勇敢」には、「何事も恐れずに押し切る様子」という意味があります。

例えば、強いチャンピオンに恐れずに立ち向かう事ができるチャレンジャーは、「勇敢な挑戦者」と表現されます。

戦隊物のヒーローなどは、ほとんどの場合「勇敢」と称される、勇気を持っています。

誰かが何事にも恐れずに、突き進んだ様子を見た時に、「勇敢」という言葉を使ってみましょう。

「正々堂々」【せいせいどうどう】

「正々堂々」という言葉も、良く使われます。

「正々堂々」には、「態度が正しくて立派な様子」という意味があります。

誰かの態度が正しくて、立派だと感じる時に、「正々堂々」という言葉を使ってみましょう。

例えば野球で、弱小チームが強豪チームと戦う時、奇妙な手段を用いたり、奇策を用いたりしがちです。

しかし、奇策を使わず、正面からぶつかって勝ちに行くチームもあります。

このようなチームの姿は「正々堂々」という言葉で褒め称えられる事があります。

「猛然」【もうい】

「猛然」には、「勢いが荒々しく激しい様子」という意味があります。

「敢然」の先に、「猛然」の段階が訪れるかもしれません。

「挑戦者が、チャンピオンに『猛然』と襲い掛かる」など、激しく荒々しい攻撃をしている時に、「猛然」という言葉が使われます。

「敢然」の言葉の使い方

「敢然」という言葉は、どのような場面で使えばいいでしょうか。

「敢然」には、心を決して奮い立つ、思い切るという意味がありますので、そのような気持ちになった時に使ってみましょう。

一流校を受験するなどの、大きな目標を立てて、実行しようと決意した時は、「敢然と目標に向かう」などという言葉にする事ができます。

また、逆境から奪取する事を決めた時も、「貧乏から抜け出す事を、『敢然』と決意した」などという文章にする事ができます。

地球外生命体に狙われた時に、ヒーローが意を決して戦う事を誓う時なども「敢然」という言葉を使う事ができます。

達成するのが困難な時に、それでもやりとげようと誓う時、またはそのような人を見た時に、「敢然」という言葉を使ってみましょう。

「敢然」を使った言葉と意味を解釈

「敢然」を使った言葉を紹介し、その意味を解釈して行きます。

「敢然」という言葉を使った定型句のような言葉ですので、覚えておくと文章を作りやすくなるでしょう。

ボキャブラリーが増えて、会話が楽しくなるかもしれません。

• 「敢然と立ち向かう」
• 「敢然として決意する」

「敢然と立ち向かう」

「敢然と立ち向かう」というフレーズは、「敢然」を使った定型句と言えるような定番の言い回しです。

心を奮い起こして、強大な敵などに立ち向かう時に「敢然と立ち向かう」という言葉を使います。

「敢然として決意する」

「敢然として決意する」という言い回しも、使う事が多いフレーズです。

目標を立てて実行しようと決意する時、困難な事を達成しようと心に決めた時などに「敢然として決意する」というフレーズを使ってみましょう。

現在、逆境にいる人は、底から抜け出し充実した人生を送るために、豊かな人生を送る事を「敢然として決意」しましょう。

「敢然」を使った例文

「敢然」という言葉を使った例文を紹介します。

様々な場面における「敢然」を使った文章を見る事で、この言葉の使い方のコツを覚えましょう。

• 「敢然」の例文1
• 「敢然」の例文2

「敢然」の例文1

「謎の宇宙生命体と、『敢然』と立ち向かう正義のヒーロー」

この例文のように、正義のヒーローと「敢然」という言葉は相性がバッチリです。

謎の宇宙生命体は、とても怖い存在ですが、ヒーローは逃げずに立ち向かう事を選びます。

「敢然」の例文2

「クラスでいちばん人気の女子に、『敢然』として告白する」

告白をする事は、学生にとってもっとも勇気を伴い、決断をする事が困難な事かもしれません。

しかも一番人気の女子に告白するならなおさらです。

この例文に登場する男子は、心を決して奮い立ち告白すると決めました。

小さな場面ですが、「敢然」という言葉の意味が良く伝わる例文になっています。