「立ち尽くす」とは?意味・読み方・類語【使い方や例文】
「立ち尽くす」という言葉の意味や使い方を紹介します。
さらに「立ち尽くす」を使った例文などを紹介していきます。
目次
- 「立ち尽くす」の意味とは?
- 「立ち尽くす」の意味
- 「立ち尽くす」の類語や類義表現
- 「立ち尽くす」と「立ちすくむ」の違い
- 「立ち尽くす」の言葉の使い方
- 「立ち尽くす」を使った例文
「立ち尽くす」の意味とは?
みなさんは「立ち尽くす」という言葉を聞いた事があるでしょうか。
「立ち尽くす」は「たちつくす」と読みます。
誰かが「立ち尽くす」姿を見たことがある人もいれば、自分が「立ち尽くす」経験をした事がある人もいるでしょう。
一方で、今回初めて「立ち尽くす」という言葉を目にした人もいるはずです。
そこで「立ち尽くす」という言葉の意味や、使い方を紹介します。
この言葉の意味を知ると、過去に自分も「立ち尽くす」思い出がある事に気付く事ができるかもしれません。
「立ち尽くす」の意味
「立ち尽くす」には、どのような意味があるでしょうか。
「立ち尽くす」には、「感動や恐怖などで動けなくなり、その場に立ったままでいる」「状況が把握できなくて、その場に立ったままでいる」という意味があります。
なぜその場に立ったままなのかといえば、「感動したり、呆然としたりしたため」という事になります。
つまり、「立ち尽くす」は、感動的な場面に出会って立ったままでいるという事もあれば、残念な出来事があり、立ったままという事もあります。
いずれにせよ、立ったまま動けなくなるくらい衝撃な出来事が起こったという事です。
このように「立ち尽くす」には、いつまでその場に立っているという意味があります。
「立ち尽くす」の類語や類義表現
「立ち尽くす」の類語や類義表現を紹介していきます。
「立ち尽くす」と似た意味の言葉を知ると、他の言葉に言い換える事ができるようになりなす。
ボキャブラリーが増えるので、会話力が上がるでしょう。
- 「動けない」【うごけない】
- 「頭が真っ白になる」【あたまがまっしろになる】
- 「お手上げ」【おてあげ】
「動けない」【うごけない】
「動けない」という言葉は、「立ち尽くす」と似ている言葉です。
何か衝撃的な出来事が起こると、その場を動けなくなる事がありますが、そのような状態を「動けない」と表現します。
「彼女にフラれて、その場から『動けない』」など、ショックを受けると、人は金縛りに会ったように動けなくなってしまいます。
「頭が真っ白になる」【あたまがまっしろになる】
「頭が真っ白になる」という言葉も、良く使う言葉です。
ショックを受けた時に、本当はすぐに対処しなければならないのですが、「頭が真っ白になる」事があります。
このように何も考えられず、動けなくなる様子を、「頭が真っ白になる」と言います。
例えばアイドルファンの人の推しメンが、急に芸能界を引退すると発表した時、「頭が真っ白になる」のではないでしょうか。
「お手上げ」【おてあげ】
「お手上げ」という言葉があります。
「お手上げ」には、「解決する手段がない事」「どうしようもない事」という意味があります。
「途方に暮れる」という意味もあります。
「立ち尽くす」はポジティブな場面と、ネガティブな場面で使う言葉ですが、「途方に暮れる」は「立ち尽くす」のネガティブな場面で使う意味とよく似ています。
言い換えに使う事ができますので、覚えておきましょう。
「立ち尽くす」と「立ちすくむ」の違い
「立ち尽くす」と似た言葉に「立ちすくむ」があります。
どちらも立ったまま動けなくなる様子を言葉にしたものです。
「立ちすくむ」には「恐ろしさや驚きで、立ったまま動けなくなる」という意味があります。
「立ち尽くす」ととても似た意味がありますが、「立ったまま動けない時間」には大きな違いがあります。
「立ち尽くす」の場合は、長い場合、一日中立ったままでいる事も考えられますが、「立ちすくむ」の場合は、長くて1分ほどでしょう。
「立ちすくむ」時は、恐怖や驚きが去ったら、すぐに動く事ができますが、「立ち尽くす」場合は、余韻に浸るようにいつまでも動けなくなる事があるからです。
さらに「立ち尽くす」には、絶景を見て感動して動けないというケースがあるなど、ポジティブな理由がありますが、「立ちすくむ」は基本的にネガティブな理由鹿ありません。
「立ち尽くす」の言葉の使い方
「立ち尽くす」という言葉をどのような場面で使えばいいでしょうか。
「立ち尽くす」は、感動したり驚いたりして、立ったままでいるという意味がありますので、そのような場面に遭遇した時に、「立ち尽くす」という言葉を使ってみましょう。
また誰かに感動を伝えたい時に、「立ち尽くす」という言葉を使うとイメージが伝わりやすいでしょう。
「富士山の山頂からの景色がすごかった」というだけでなく、「富士山の山頂からの景色がすごくて、『立ち尽くした』」と「立ち尽くす」を加えた方が、感動が伝わりやすいでしょう。
さらに誰かがショックを受けて、動けなくなっている様子を見た時に、「○○さんが『立ち尽くしてた』」というと、他の人にどれほどショックを受けていたのかを伝えやすいでしょう。
「立ち尽くす」を使った例文
「立ち尽くす」という言葉を使った例文を紹介します。
様々な場面における「立ち尽くす」を使った文章を見て、この言葉の使い方のコツを覚えましょう。
- 「立ち尽くす」の例文1
- 「立ち尽くす」の例文2
「立ち尽くす」の例文1
「星空をちりばめたような夜景を見て、私は寒さを忘れて『立ち尽くした』」
この例文のように、素晴らしい夜景を見て、しばらく立ち止まって見続けた経験がある人がいるでしょう。
特に冬は空気が澄んでいますので、夜景が綺麗に見えます。
他にも星空や風景、美しい美術品などを見て、「立ち尽くす」経験をした人は多いでしょう。
このような素晴らしい何かを見ると、人は謙虚になると言われています。
最近、感動で「立ち尽くす」経験をしていないという人は、景色を見に出掛けたり、美術品を見に出掛けてみましょう。
「立ち尽くす」の例文2
「机の上に離婚届が置いてあるのを見て、私はその場で『立ち尽くした』」
このようなショックな出来事が起こると、人は動けなくなってしまいます。
この例文の登場人物は、奥さんが離婚する意識がある事を知らなかったのかもしれません。
予期していなかったからこそショックが大きく、「立ち尽くす」事になってしまったのでしょう。
本当なら、奥さんに連絡したり、追いかけて離婚を翻意してもらう努力をすべきですが、ショックが強すぎると次の行動に移せないものかもしれません。
「立ち尽くす」という言葉の意味や使い方を見てきました。
みなさんも、過去の「立ち尽くす」経験を思い出したかもしれません。
次の「立ち尽くす」経験は、感動的な出来事など、ポジティブな経験にしたいものです。