「ボキャ貧」とは?意味・読み方・類語・英語【使い方や例文】
ボキャ貧は、言い回しが利かない人を指して使う言葉です。
同じ物や現象を表す場合にも色々な表現がありますが、それに乏しい人がこのように呼ばれてしまいます。
目次
- 「ボキャ貧」の意味とは?
- 「ボキャ貧」の読み方
- 「ボキャ貧」の英語(解釈)
- 「ボキャ貧」の人の特徴
- 「ボキャ貧」の言葉の使い方
- 「ボキャ貧」を使った例文・短文(解釈)
- 「ボキャ貧」の類語と解釈
- 「ボキャ貧」の対義語
「ボキャ貧」の意味とは?
ボキャ貧は、「ボキャブラリーが貧弱」という意味で使います。
先にも書いたように、あまり言葉を知らない人がそのように呼ばれてしまうことが多いです。
例えば、同じ「格好いい」ということを表すとしても、「見た目がいい」、「美しい」、「綺麗」、「イカス」などといった色々な表現があります。
このような応用と言える扱いが利かない人が、ボキャブラリーに乏しいと言われてしまいます。
また、ちょうどいい表現が浮かばない場合にも、この「ボキャ貧」と呼ばれることがあります。
ボキャブラリーは日本語では「語彙」(ごい)と呼ばれ、これが豊富なことに越したことはありません。
「ボキャ貧」の読み方
「ボキャ貧」は、そのまま「ぼきゃひん」と読みます。
上に書いた通りに「ボキャブラリーが貧弱」を略した言葉で、「それほど語彙をもっていない」と言い換えることができます。
基本的に人をそうだと馬鹿にする時に使う言葉なので、あまり使わないに限りますが、同じような言葉しか使わない人がこう呼ばれてしまうことがよくあります。
気に入っている表現というものもあると思いますが、同じようなことばかりを言っていると、このように呼ばれてしまうかも知れません。
「ボキャ貧」の英語(解釈)
「ボキャ貧」と英語で表現するのは少し難しいですが、“have a limited vocabulary”と表現すると、そのままの意味で伝わります。
“he have a limited vocabulary”で、「彼はボキャ貧だ」となり、自分がそうだと言いたければ、“I have a limited vocabulary”でいいでしょう。
自らそうだと使うことは日本語としてもあまりありませんが、遭えて謙遜して、そうなので多少のことには目を瞑って欲しいなどと最初から言っておくという手もあります。
「ボキャ貧」の人の特徴
ボキャ貧の人の特徴として、すぐにうまい言葉が浮かばないことが多いです。
その場でこれぞという言葉が出てこないと、語彙力(つまり、ボキャブラリー)が少ないと思われてしまい、このように呼ばれてしまいがちです。
ただ、色々な言葉を知っていればいいというものでもないので、ボキャ貧と頭の良し悪しとは直接の関係はないと言っていいでしょう。
しかしながら、中にはボキャ貧なことからあれこれと言われてしまうことも少なくないので、ある程度の言葉は知っておくに限ります。
「ボキャ貧」の言葉の使い方
ボキャ貧は、そのようだと思った人に使う場合と、自らそうだと使う場合、誰がそうだと思ったなどと使うなどがあります。
決していい言葉ではないので、人に使う場合には直接そのように伝えるのはやめておいた方がいいでしょう。
それによって無用なトラブルに発展してしまっては面白くないのはもちろん、場合によっては「逆切れ」されてしまうような心配もあるので、この言葉だけに限らず、相手を揶揄するような言葉の使い方は難しいものです。
「ボキャ貧」を使った例文・短文(解釈)
ボキャ貧を使った例文や短文です。
どれもあまりいい意味で使っている例文ではありませんが、元からそのような言葉なので仕方のないところです。
- 「ボキャ貧」の例文1
- 「ボキャ貧」の例文2
「ボキャ貧」の例文1
「彼はボキャ貧だから、原稿のないスピーチには向いていないよ」
アドリブ力がある程度求められるスピーチとなると、それなりのボキャブラリーが必要です。
その為、あまり言葉を知らない「ボキャ貧」の人には荷が重いことも多いでしょう。
その日に天気が悪ければ、「足元の悪い中」、快晴であれば、「日差しの厳しい中」などといった冒頭の挨拶から、それに自然に続く内容、そして、締めの挨拶まで、語彙力が必要な場面はビジネスにおいては多々あります。
直接頭の良し悪しとは関係ないとは言っても、それがある方がいいのは間違いありません。
「ボキャ貧」の例文2
「ボキャ貧ながら、考えて話したのがよかったみたいだ」
ボキャ貧と呼ばれるような人でも、きちんと考えながら話をすれば、それとは思われないことも多いものです。
最初から自分はそうだと思ってしまうと、余計にうまく話すことができない場合も多いです。
自分でボキャブラリーに自信がないと分かっている人ほど、それに気を付けて話す傾向があります。
逆に、豊富な語彙をもっていると自負しているような人の方が、いざとなった時にうまくしゃべることができないこともあるものです。
「ボキャ貧」の類語と解釈
ボキャ貧と同様に使える言葉や類語です。
「ボキャ貧」もそうですが、どれも造語なので、見たからある程度は意味が分かるという特徴があります。
- 「ボキャ難」【ぼきゃなん】
- 「ボキャブる」【ぼきゃぶる】
「ボキャ難」【ぼきゃなん】
「ボキャ貧」とほぼ同様に使えると構わない言葉です。
こちらは「ボキャブラリーに難がある」の略で、「ボキャブラリーが貧弱」な「ボキャ貧」と本質的に変わらない状態を表現できます。
かつて、プロ野球のヤクルトスワローズに「ブキャナン」という選手が在籍した時期があり、その頃にはそれに引っ掛けて、こちらの言葉もよく使われていました。
「ボキャブる」【ぼきゃぶる】
これは、対象の言葉の「韻」(いん)を重視して面白く表現することです。
例えば、「おつかれー」と言うところを「カツカレー」と言ってみたり、いわゆるラップの基本とも言える言葉遊びの技法です。
以前に「ボキャブラ天国」という、この遊びを専門にそれで競い合うという内容の番組があり、そこから「ボキャブラリー」という言葉が一般に浸透したと言われています。
「ボキャ貧」の対義語
「ボキャ貧」の対義語として、「ボキャブラリーが豊富」という意味から、「ボキャ豊」(ぼきゃほう)と使われることがあります。
「ボキャ貧」と比べると、それほど有名な言葉ではありませんが、この言葉が唯一の対義語だと言っていいでしょう。
ボキャ貧は、誰かがそれだと思っても、直接は使わない方がいい言葉です。
また、語彙力は要は知識なので、自分がそうかも知れないと感じているなら、努力によってそれを解消しようとする努力も大切です。