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「心眼」の意味・読み方・英語【使い方や例文】

この「心眼」は、現実的ではない世界において、よく使われている言葉です。

それは、小説や漫画、アニメのようなフィクションの世界で、そちらでの使われ方が有名だと言っていいでしょう。

心眼

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「心眼」の意味・読み方・英語【使い方や例文】>


目次

  • 「心眼」の意味とは?
  • 「心眼」の対義語
  • 「心眼」の使い方
  • 「心眼」を使った例文・短文(解釈)
  • 「心眼」の英語と解釈
  • 「心眼」の類義語や置き換えられる表現


「心眼」の意味とは?

「心眼」の意味とは?

心眼とは、本来は「大事なことを見逃さない(間違えない)能力」と表現したい時に用います。

「心眼で選んだ」などという使い方をする言葉です。

しかし、「心の眼」という漢字から、超能力のような意味で使われることが多く、下手に「心眼で見切った」などと言ってしまうと、そんな(特殊な)能力があると思われてしまったり、馬鹿にされてしまうこともあるので注意してください。

  • 「心眼」の読み方
  • 「心眼」と「開眼」の違い

「心眼」の読み方

「心眼」は、そのまま「しんがん」と読んで構いません。

「第三の眼」と表現されることがありますが、この表現は、やはり特殊能力めいたものとして「心眼」を捉えている証拠です。

前項にも書きましたが、本来は「大事な点を見極めることができる」、もしくはそのようなことができる「眼」(心)のことの表現ながら、どうしても漢字が持つイメージの方が先行してしまっているようです。

「心眼」と「開眼」の違い

「心眼」と共に、フィクションの世界でよく使われる言葉に「開眼」があります。

この「開眼」は、「その能力に目覚めた」という意味で、「〜に開眼した」とよく使われます。

こちらは現実の世界でもよく見掛ける言葉で、訓練によって会得した技術に対して使うことが多いです。

例として、「〜を見ただけで区別できる能力に開眼した」などと使います。

この場合には、大袈裟な言い方にはなるものの、特におかしい表現でもありません。

ここが、同じフィクションで使われることが多い言葉同士でも、一番異なる点です。

そのフィクションでは、「魔法使いとして開眼した」といった使われ方をします。



「心眼」の対義語

「心眼」の対義語

「心眼」の対義語は、「肉眼」(にくがん)という言葉です。

この言葉はご存知のように、「自分の眼で見る(見た)」ことを表します。

意味として、望遠鏡や拡大鏡などを通して見ることに対する対義表現になりますが、「心眼」「心の眼」だとすると、そうではない「通常の(何も通さない意味も含んで)眼」という意味で、対義語として成り立っています。

こじつけのような感もありますが、国語的にも対義語として覚えておいて間違いはありません。

「心眼」の使い方

「心眼」の使い方

心眼は、自分が本当にそれだと考えて使う時、または、人がそれで行った(主に選択する行為)と思った時に使います。

超能力的なものだと考えると、そのような能力が備わっている人間が居るのかという疑問がどうしても残ってしまいますが、本来の意味として、「それだけの鋭さがある(ありそう)」と考えて使ってください。

尚、フィクションの世界で用いる場合には、「心眼によって中身が見えた」「心眼で見た通りだ」などと好きなように使えます。

このような使われ方ばかりを見掛けるので、「心眼」が超能力だというイメージが強くなっているのです。



「心眼」を使った例文・短文(解釈)

「心眼」を使った例文・短文(解釈)

心眼を使った例文や短文です。

きちんとした意味での使い方だけでなく、フィクションの世界における使われ方も挙げていきます。

現実的には後者の方が遥かに多いと言えるからです。

  • 例文1
  • 例文2
  • 例文3

例文1

「あの製品にした理由は、心眼を働かせた結果だ」

この例文は、「鋭い眼で間違いないと選んだ」と言っていますが、特殊能力でよいか悪いかを見分けたという解釈もできていまいます。

ここが、この「心眼」を使う時の難しさです。

使う相手は選ばないと、おかしい(まるで超能力があるような)ことを言っていると思われてしまうかも知れません。

例文2

「彼女は新製品の開発現場において、鋭い心眼をもっている」

このような使い方であれば、「心眼」が超能力の類いだと解釈されることは少ないでしょう。

正しい意味で使っているいい例文で、「心眼」を現実(本来の意味)で使う場合には、こういった使い方になります。

例文3

「このキャラクターの特殊能力の「心眼」は、戦闘前に敵の体力が分かることだ」

フィクションの世界での「心眼」の使い方は、それこそ様々だと言っていいでしょう。

この例文のような能力にも普通に使うことができ、それが「神から与えられた」などと使われることもあるくらいです。

何でもありの世界なので、使い方に迷うこともないでしょう。

「心眼」の英語と解釈

「心眼」の英語と解釈

「心眼」の本来の意味を英語で表現すると、“authentic insight”が合う表現です。

「本物を見抜く能力(眼力)」という意味になり、これこそが「心眼」の本当に使い方です。

特殊能力という意味で使いたい場合には、“special ability”が向いています。

ただし、本当に「(普通には考えられない)特別な能力」という意味になってしまうので注意してください。

「心眼」の類義語や置き換えられる表現

「心眼」の類義語や置き換えられる表現

心眼と似た意味で、置き換えることができる言葉や表現です。

どれも、本来の意味という前提です。

特殊能力として使う場合には、それこそ「超能力」でいいでしょう。

  • 「慧眼」【けいがん】
  • 「直感」【ちょっかん】
  • 「具眼」【ぐがん】

「慧眼」【けいがん】

「物事を鋭く見抜く眼」「先が見通せる眼」が表現できる言葉です。

「心眼」の意味に加えて、未来に対しての展望が見通せることまで表現できます。

使い方は、「慧眼な人」「慧眼さがある」という形になり、そのままの置き換えには利用できませんが、この「慧眼」であれば、特殊能力だと思われることはありません。

「直感」【ちょっかん】

多少意味合いが異なりますが、これこそが「心眼」だと言われることもあります。

人間の(変な能力ではない)直感は決して馬鹿にできないもので、「直感力」は訓練次第で磨くことができるものです。

ただ、「勘」という使い方もされる言葉なので、そちらの意味でとられてしまわないように気を付けてください。

これについては、「適当」という言葉がいい例で、この言葉も「相応しい」という意味と「いい加減」という両方の意味にとることができます。

「具眼」【ぐがん】

「物の善悪を正しく判断できる能力」という言葉になります。

あまり見聞きする表現ではありませんが、「心眼」との置き換えには一番向いている言葉だと言えるでしょう。

「具眼がある」と使うと、「正しく物事の判断ができる」と表現できます。

少々堅い言葉になりますが、超能力的な意味合いは全く含まれていないので、上の「慧眼」と共に普通に使える言葉です。

icon まとめ

心眼は、正しい使われ方をあまり見ない言葉です。

その為、できれば紹介した類義語に置き換えて使う方がいいでしょう。

もちろん、特殊能力という意味で使う場合にはその限りではありません。