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「利食い千人力」とは?意味・読み方・英語【使い方や例文】

利食い千人力は、株式取引の世界で使われる格言の1つです。

色々ある格言の中でも、特に初心者には覚えておいて欲しい言葉だと言えるでしょう。

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目次

  • 「利食い千人力」の意味とは?
  • 「利食い千人力」の語源や由来
  • 「利食い千人力」の使い方
  • 「利食い千人力」を使った例文と解釈
  • 「利食い千人力」を英語にすると?
  • 「利食い千人力」の類義語


「利食い千人力」の意味とは?

利食い千人力とは、「多少でも利益が出るのであれば、迷わずそこで決済するべき」だという格言です。

株式の世界では、現在の株価が次の瞬間にどう変動するのか分かりません。

上がり調子だった株価が、あっという間に下がってしまうことも珍しくなく、現時点で利益が出ているようであれば、この先に変に期待するようなことはせず、その場で利益を確定させるのが一番だということです。

  • 「利食い千人力」の読み方

「利食い千人力」の読み方

「利食い千人力」は、「りくいせんにんりき」と読みます。

そのまま読めば問題なく読めるので、無理に変に読まない限り、間違えることはないでしょう。

「利食い」は利益を得ること、「千人力」は千人の力にも匹敵すると解釈してください。

この「千」という単位は、大きな力を表現する時によく使われる表現で、他の言葉でも「一騎当千」(一騎で千の兵に相当するほど)などと使われています。



「利食い千人力」の語源や由来

利食い千人力は、「(例え僅かでも)利益が獲得できれば、それは千人の力を得たようなものだ」という意味で作られた格言です。

発祥は定かではありませんが、何十年も前から変わらず使われています。

この千人という単位については前項で説明した通りで、それだけ株式取引の世界で利益を出すのは難しいともとれる言葉です。

「利食い千人力」の使い方

利食い千人力は、株式取引における格言だと書いてきましたが、その他の投資の世界でも使われることがあります。

例えば、FXでも今決済をすれば確実に利益が出るという時に、「利食い千人力と言うからすぐに決済しよう」と普通に使います。

今では相場制の取引の世界で共通して使われていると言っていいでしょう。



「利食い千人力」を使った例文と解釈

利食い千人力は、実際にそのようなことがあった場合や、欲張った為に損をしてしまったような時に使われます。

もう少し上がるまでと考えているうちに、相場が下落してすっかり利益分が無くなってしまい、更には損失とまでなってしまうことも少なくありません。

相場の世界とは常にそのようなものなので、このような格言があるのだと言えるでしょう。

  • 例文1
  • 例文2
  • 例文3

例文1

「初心者用のテキストにあった利食い千人力は、とても重要な格言だとしみじみ感じた」

「利食い千人力」は、初心者向けの株式講座などには必ず載っている言葉です。

例え現時点で利益が出ても、決済するまではそれが確定した訳ではありません。

この決済を利益の出ているうちに(この後にもっと上がりそうであっても)行うことこそ、利食い千人力となる訳です。

例文2

「利食い千人力と言うので、少し利益が出たところで売ってしまったが、売らなければもっと利益が出たかも知れない」

これは、全ての相場制の取引におけるジレンマだと言っていいでしょう。

先のことは誰にも分からないので、少しでも利益が出るのであれば、そこで確定させてしまうことが一番堅いのは間違いありません。

その後に、売らなければもっと利益が出ていたと分かったとしても、それはそれです。

あくまで結果論であって、逆に損をしていたかも知れないからです。

例文3

「大分株式取引に詳しくなってきたので、そろそろ利食い千人力から卒業だ」

利食い千人力は、必ずしも株式(を含む相場制の)取引における基本という訳でもありません。

これを守っている限り、利益が出ていたはずの(少なくともその瞬間があった)取引で損失が出ることはありませんが、大きな利益が出せることもないでしょう。

少し取引に慣れてきたと思ったら、利益が出ている状態でもすぐに決済はせず、もう少し相場の動向を観察し続けてみてもいいでしょう。

「利食い千人力」を英語にすると?

利食い千人力は、英語では“profit-taking strength of a thousand men”となります。

“profit-taking”「利食い」という意味になり、これは英語圏でそのまま使われている表現です。

海外FX業者の「GemForex」では、同社のサイトで掲載しているコラムの中でこの言葉を使い、少しでも利益が出ていれば、そのまま確定させるのが堅いと書いています。

日本だけでなく、海外でもこの格言は初心者向けに多く使われているのです。

「利食い千人力」の類義語

「利食い千人力」と同様の意味のある、相場制の取引における格言をいくつか紹介します。

このような色々な格言は、(現在の数ある同様の仕組みの取引の中でも、歴史がある為)ほとんどが株式取引から生まれたものです。

  • 「見切り千両」(みきりせんりょう)
  • 「売り買いは腹八分」(うりかいははらはちぶ)
  • 「三割高下に向かえ」(さんわりこうげにむかえ)

「見切り千両」(みきりせんりょう)

利食いの状態とは逆に、損失が出てしまっていても、まだ多少の範囲損であれば、そこで決済してしまえばそれ以上の痛手になることはないという意味の格言です。

「千両」という言葉で、その大切さを表現しています。

しばらく経てば持ち直すと思って決済を躊躇っているうちに、もっと傷が広がってしまうことも多いということです。

これもまた、「見切り千両」と共に初心者には覚えておいて欲しい言葉の1つです。

「売り買いは腹八分」(うりかいははらはちぶ)

もっと上がるかも知れない(買いから入った場合)、もう少し下がるかも知れない(空売りから入った場合)と思っても、(利益が出るのであれば)適当なところで売買するのが一番だという格言です。

相場の世界では、もっと利益が出ると思って追い続けると、大抵の場合、ろくなことになりません。

それをうまく表現した格言だと言えるでしょう。

「三割高下に向かえ」(さんわりこうげにむかえ)

買った値段(空売りした値段)を基準にして3割の利益が出れば、そこで満足するべきだという格言です。

株式などの取引において、この3割という数字は上限としての1つの目安とされています。

実際にはそこまで利益が出ることも少ないと言えますが、もしそのような状態になった時には、迷わず決済してしまいましょう。

icon まとめ

利食い千人力は、株式などの相場制の取引を行っていない人にはあまり関係のない言葉ですが、そのような取引において、自分でまだ初心者だと思っているうちは、是非心に留めておきましょう。