「誇大」とは?意味・読み方・類語【使い方や例文】
「誇大」という言葉の意味や類語を紹介します。
さらに「誇大」の使い方や、「誇大」を使った例文を紹介していきます。
目次
- 「誇大」の意味とは?
- 「誇大」の使い方
- 「誇大」を使った言葉と意味を解釈
- 「誇大」を使った例文
- 「誇大」の類語や類義表現
「誇大」の意味とは?
「誇大」という言葉と聞いた事があるでしょうか。
時々、テレビやネットのニュースなどに登場する言葉ですので、知っていると言う人もいるでしょう。
表現に関わる仕事をしている人は、「誇大」にならないように、気を付ける習慣があるかもしれません。
一方で、「誇大」という言葉をまるで知らない人や、今回初めて目にしたと言う人も少なくないでしょう。
そこで、「誇大」の読み方と意味を紹介します。
- 「誇大」の読み方
- 「誇大」の意味
「誇大」の読み方
「誇大」は「こだい」と読みます。
「こおお」などと読み間違えてしまいがちですので、「誇大」は「こだい」と読む事を覚えておきましょう。
「誇大」の意味
「誇大」という言葉にはどのような意味があるでしょうか。
「誇大」には、「実際以上に大げさに言う様子」という意味があります。
例えば、本当は10くらいの実力しかない人の事を、100の実力だと伝える時は、「誇大」な表現となります。
商品を宣伝する時に、あまりにも本来の実力以上に素晴らしいと伝え過ぎると、「誇大広告」に認定されてペナルティを受ける事があります。
このように「誇大」には、「実際以上に大げさに言う様子」という意味があり、ほとんど本来の商品や人、出来事の原型をとどめていないくらい、大げさに言うという意味があります。
「誇大」の使い方
「誇大」という言葉は、どのような場面で、どのように使えばいいでしょうか。
「誇大」には、「実際以上に大げさに言う様子」という意味があります。
そこで、誰かが何かを実際以上に大きく言う時、自分がそう言ってしまったと感じた時に「誇大」という言葉を使ってみましょう。
例えば、昨日食べた、自分で作った晩御飯が美味しかった時に、友達に「すごく美味しかった」というのは、適切な表現でしょう。
しかし、「レストランで出てくる料理より美味しかった」という表現は「誇大」かもしれません。
また友達が、自分の彼氏を「カッコいい」というのは適切な表現かもしれませんが、「芸能界にデビューしたら、トップを取れるくらいカッコいい」というのは、「誇大」でしょう。
このように、実際以上に大げさに言いすぎていると感じた時に、「誇大」という言葉を使ってみましょう。
「誇大」を使った言葉と意味を解釈
続いて、「誇大」を使った言葉を紹介し、意味を解釈して行きます。
「誇大」という言葉を使った定型句のような言葉が登場します。
- 「誇大広告」
- 「誇大妄想」
「誇大広告」
「誇大広告」という言葉には、商品やサービスの内容や価格について、実際よりも良いものだったり、安価であると、消費者を誤認させる意図で作られた広告という意味があります。
例えばダイエットに効果があるドリンクを、「飲んだだけで痩せる」などと宣伝する場合は「誇大広告」となります。
人は何かを飲んだだけで痩せる事はなく、同時に食事制限や運動をする必要があるからです。
また、実際には毎月1万円近くの支払いが必要な商品を、月々1000円支払えば良いと誤認させるような広告も、「誇大広告」になります。
「誇大妄想」
「誇大妄想」も「誇大」を使った定型句のような言葉です。
「誇大妄想」には、現在の自分の状態を実際よりも大げさに評価し、それが事実だと思い込む事という意味があります。
例えば、自分の事を世界一のイケメンだと思い込んだり、自分には超能力があると思い込んでいる人は、ほとんどの場合「誇大妄想」状態に入っているでしょう。
「誇大妄想」のポイントは、本人が事実だと思い込んでいるという点です。
そのため、他の人が「違う」と言っても、納得してくれず、本人が気づくまで「誇大妄想」は続いて行きます。
「誇大」を使った例文
「誇大」を使った例文を紹介します。
様々な場面における、「誇大」を使った例文を見て、この言葉の使い方のコツを覚えていきましょう。
- 例文1
- 例文2
例文1
ビジネスシーンにおける「誇大」を使った例文を紹介します。
「A社が販売している商品の宣伝が、『誇大』広告だという噂が立った。実際の商品が生み出す効果の10倍以上の効果があると謳ったためだ」
この例文のA社のように、自社商品を実際よりも大げさに宣伝してしまうと「誇大」広告に認定されてしまいます。
消費者が購入した後に、だまされたと感じるような商品は、ほとんどの場合「誇大」な宣伝がきっかけで購入しています。
このような「誇大」な宣伝をしてしまうと、法で罰せられることがありますし、消費者の信用を失って商売が続けられなくなってしまうかもしれません。
例文2
日常的な場面における「誇大」を使った例文を紹介します。
「Bさんは、自分に超能力があると信じている。環境さえ整えば、いつでもその能力を発動できるとみんなに言っている。私は『誇大妄想』だと思うが、誰もBさんの事を止める事ができない」
この例文に登場するBさんのように、ちょっと普通なら考えられないような事を信じ込んでいる人がいます。
「未来が見える」「前世はある国の王様だ」など、「誇大妄想」としか思えないような考え方をしている人です。
本気で信じきっている人に対して、「それは現実的な考えでない」と言っても、ほとんど効き目はありません。
小さな子供なら、まだ理解できますが、大人になっても同じような事を信じつづけている人に対しては、理解が難しいでしょう。
「誇大」の類語や類義表現
「誇大」の類語や、似た意味の言葉を紹介します。
「誇大」と言い換えができるような、似た意味の言葉にはどのような言葉があるでしょうか。
- 「大袈裟」【おおげさ】
- 「話半分」【はなしはんぶん】
- 「針小棒大」【しんしょうぼうだい】
- 「出鱈目」【でたらめ】
「大袈裟」【おおげさ】
一般的に浸透している、良く使う言葉のひとつです。
「大袈裟」には、実際以上に大きく誇張する事という意味があります。
この言葉には、刀で肩口から斜めに大きく切り下げるという語源があり、その切り方が大きすぎる動作なので、「大袈裟」という言葉になっています。
自分の良い所を「大袈裟」に言う時、自分を「誇大」に評価する時と同じような意味になるでしょう。
「話半分」【はなしはんぶん】
「話半分」という言葉を知っているでしょうか。
「話半分」には、「半分は誇張である」という意味があります。
「Aさんの話は、話半分で聞こう」という感じで使われますが、この場合Aさんはいつでも実際の出来事を二倍以上大げさに言うと思われているという事になります。
なんでも大袈裟に言う人は、きっとみなさんの周囲にも何人かいると思います。
そのような人の話を聞く時は、「話半分」で聞くようにしましょう。
「針小棒大」【しんしょうぼうだい】
「針小棒大」は「誇大」と似た意味を持つ四文字熟語です。
「針小棒大」には、物事を大げさに言う事という意味があります。
針のように小さな出来事を、棒のように大きく表現する事から、「針小棒大」という言葉が生まれています。
「出鱈目」【でたらめ】
「出鱈目」は「でたらめ」と読みます。
「出鱈目」には、「筋が通らない事」「出まかせにいい加減な事を言う事」という意味があります。
「出鱈目な話」「出鱈目な人」など、比較的登場する機会が多い言葉です。
「誇大」も度を過ぎると、「出鱈目」に近づいて行きます。
「誇大」という言葉の意味や使い方を見てきました。
「誇大」には「誇大広告」や「誇大妄想」などの定型句のような言葉もありますので、そのような広告や人を見た時に使ってみましょう。
また自分が何かに対して「誇大」な表現をしていないかどうか、確かめてみましょう。