「家虎」とは?意味・読み方【使い方や例文】
「家虎」とは、「地下アイドル系ライブを発端とするコール・オタ芸の一種」です。
「家虎」の「意味・由来・家虎を使った言葉と意味・家虎は迷惑なのか?・家虎とMIXやPPPHの違い・家虎禁止のグループ」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「家虎」の意味とは?
- 「家虎」の由来
- 「家虎」を使った言葉と意味を解釈
- 「家虎」は迷惑?
- 「家虎」とMIXの違い
- 「家虎」とPPPHの違い
- 「家虎」が禁止されているグループがある
「家虎」の意味とは?
「家虎」の意味は、「イエッタイガー」というライブ中にアイドルファンやアニソンファン(アニメソングファン)が一斉に掛けるコールの言葉になります。
「家虎」と表記される「イエッタイガー」は、オタク系のアイドルファンやアニメオタクがライブ等で好んで掛けるコールの一種であり、ボーカルが途切れた楽曲のメロディーラインなどで「イエッタイガー」というコールが複数の集団から飛んでくることがあります。
「家虎」をはじめとする「コール」というのは、アイドルやアニメ楽曲のファン(オタク系が多いとされる)が、楽曲の合間に掛け声を入れたり合いの手を入れたりする行為を意味しています。
「家虎」のような「コール」は、独特のダンスや動作などのいわゆる「オタ芸」と連動して叫ばれることもあります。
集団で連携して熱心な家虎コールをするファンにとっては、「家虎」は「推しのアイドル・アーティストに対する魂の叫び+全身全霊の応援」と解釈されています。
- 「家虎」はイエッタイガーと同じ意味?
「家虎」はイエッタイガーと同じ意味?
「家虎」は、イエッタイガーと同じ意味かという問いがありますが、「家虎」は「イエッタイガーのコールの漢字表記」ですから、「家虎」と「イエッタイガー」の意味は全く同じということになります。
「家虎」の由来
「家虎」の由来は、アイドルファンやアニソンファンのオタク系が用いてきた「イエッタイガー」というコールにあります。
「イエッタイガー」のコールを、ネット上でより簡単に短く表記するために、カタカナ表記ではなく漢字表記の「家虎」に変化していったと言われています。
「イエッタイガー」の「イエ」を「家」の漢字で表記して、「タイガー」を「虎」に翻訳してそのまま「虎」の漢字を当てたということです。
「家虎」というアイドルやアニソンの歌に対するコールの由来は、「家(イエッ)+虎(タイガー)=家虎」という漢字表記への置き換えで理解することができます。
「家虎」を使った言葉と意味を解釈
「家虎」を使った言葉とその意味を分かりやすく解釈していきます。
- 「家虎狩り」
「家虎狩り」
「家虎狩り」の言葉の意味は、「イエッタイガー(家虎)」というコールを迷惑・不快に感じる純粋に音楽・歌声を楽しみたいファンが、やたらと「イエッタイガー」と叫ぶオタク系のファンに因縁をつけたり会場から排除しようとしたりする行為です。
明確に、「家虎狩り」を宣言して喧嘩腰で入場してくるファンは滅多にいませんが、運営側・アーティスト側が「家虎禁止・イエッタイガーは今回のライブではやめて下さい・コールを控えて純粋に音楽を楽しんで下さい」と名言しているにも関わらず、マナー違反の家虎連呼などをしていると「家虎をやめろと注意する怒号・罵声によって会場から排除する空気」が生まれ、実質的な「家虎狩り」が行われることもあります。
「家虎」は迷惑?
「家虎」は迷惑行為やマナー違反に当たるのかは、アイドルやアーティスト、運営者(主催者)の考え方、ファン層の雰囲気によって変わってきます。
「家虎(イエッタイガー)」を禁止しているアーティスト(アイドル)や会場のライブで、自分が盛り上がりたいからと身勝手に「家虎」を連呼すれば、間違いなくその家虎は迷惑行為になってしまいます。
警備員から注意・警告を受けることもあり、それでも家虎をやめなければ強制退場となる恐れもあります。
運営者やアーティスト(アイドル)が明確に禁止していない場合でも、「家虎」が迷惑行為になる理由として「楽曲・音楽の世界観・雰囲気を壊してしまうこと」や「意図的に作られた楽曲の無音・イントロ部分の情緒的な雰囲気を味わえなくなること」があります。
また、「アイドルやアーティストよりも家虎連呼のファン層が目立ちすぎる」という迷惑もあるので、家虎のコールはTPOと周囲の空気をわきまえてルールを守って行う必要があるのです。
「家虎」とMIXの違い
「家虎」と「MIX」の大きな違いは、「家虎」は「イエッタイガー」の一言だけを叫ぶコールで、「タイガー」というのは「MIXの冒頭部分のワンフレーズ」に過ぎないということです。
「MIX」というコールは複数の単語が組み合わされた比較的長いフレーズのコールであり、「家虎」のコールよりも「MIX」を叫ぶ方が長い時間がかかるという違いがあります。
「スタンダードMIX」と呼ばれているコールの言葉は、「あー、よっしゃいくぞー、タイガー、ファイヤー、サイバー、ファイバー、ダイバー、バイバー、ジャージャー」でかなり長いのです。
「家虎(イエッタイガー)」は、スタンダードMIXのフレーズの中で一番最初に出てくる「タイガー」だけを取り上げていて、その前に「イエス(イエスからイエッに簡略化)」をつけたものだと言われています。
「家虎」とPPPHの違い
「家虎」と「PPPH」の大きな違いは、「家虎」は無音・イントロなどの「静かな部分」で入れる事が多いのに対して、「PPPH」は曲が盛り上がってくるサビの部分に入れる事が多いということになります。
「PPPH」という独特なコールは、「パン、パ、パン、フー」の頭文字を取ったもので、パン、パ、パンとクラップ(破裂音)を入れた後に「フー」と叫ぶ一連の流れです。
「PPPH」は楽曲の中で出すコールで悪目立ちしづらく、実際の声も「フー」だけなので、「家虎」よりも不快に感じる人が少ないと言われています。
「家虎」が禁止されているグループがある
「家虎」はアイドルやアーティストの楽曲の雰囲気を変えたり崩したりする恐れもあり、観客によっては「家虎」を含む集団で叫ぶコールを不快に感じる人もいます。
そのため、「家虎」のようなコールを迷惑行為やマナー違反として、禁止しているグループもあります。
この項目では、「家虎」が禁止されているグループについて紹介していきます。
- 「私立恵比寿中学」
- 「アイドルマスター」
- 「けものフレンズ」
「私立恵比寿中学」
「家虎」禁止のグループに、「私立恵比寿中学」があります。
「エビ中」こと私立恵比寿中学では、2016年4月に公式ブログで校長が「サビ前のイエッタイガー禁止・意味不明なダミ声や大声の禁止」を宣言しています。
私立恵比寿中学のライブの禁止事項にも、「メンバーに対して暴言を吐いたり、応援と関係ない歓声をあげることの禁止」が掲げられ、「家虎(イエッタイガー)」は「応援と関係ない歓声」として禁止されているのです。
エビ中のライブで家虎をした場合、ほぼ確実に注意・警告を受け、しつこく家虎コールすれば退場させられる恐れもあります。
「アイドルマスター」
「アイドルマスター(アイマス)」は、「家虎」禁止のグループになっています。
過去にアイドルマスターのライブで、アニメライブの雰囲気を壊すような「イエッタイガー」を叫んだ人がいて、それに憤慨した他のファンから暴行を受ける事件が起こったからです。
アイドルファンとアニメファンでは、コールの掛け方やライブ会場におけるマナーもかなり異なりますから、「アイドルマスター」を含めてアニメライブではアイドルに掛けるような家虎コールは禁止されていなくても自粛した方が良いでしょう。
「けものフレンズ」
「家虎」禁止のグループに、「けものフレンズ」があります。
「けものフレンズ」のライブでは、公式に「家虎(イエッタイガー)」が禁止されています。
「けものフレンズ」や「アイドルマスター(アイマス)」などのアニメライブでは、元々アイドルライブのような「家虎」は一般的なコールとして普及しておらず、「アニメの世界観・楽曲の雰囲気」を台無しにするとして「家虎を嫌うファン層」が多いためです。
実際、過去に「けものフレンズ」のライブ会場で、「虎さんのコールは禁止ですので、ご理解をお願い致します」というアナウンスが行われていて、「虎さんのコール=家虎・イエッタイガーのコール」は「けものフレンズ」の運営側が明確に禁止しているのです。
「けものフレンズ」の世界観を守ることに協力する意識を持って、けものフレンズのライブ会場では家虎コールをすることは絶対にやめましょう。
「家虎」という言葉について徹底的に解説しましたが、家虎は「イエッタイガーというオタク系ファンのライブでのコールを漢字表記したもの」や「アイドルの楽曲の合間にイエッタイガーというコールの掛け声を一斉に入れる行為」などの意味があります。
「家虎(イエッタイガー)」はアイドルファンやアニメオタクなどがライブ中に掛けるコールですが、純粋にそのアイドルや歌手の歌を楽しみたいファンにとっては騒音・雑音として聞こえて迷惑になることもあるため、ライブやアーティスト(アニメ)によっては禁止されている場合もあります。
「家虎」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。