「ムカつく」の意味・読み方【使い方や例文】
「ムカつく」と言う言葉は、日常で若者を中心によく使われる言葉ですが、本当はどんな意味の言葉なのでしょうか?
説明していきたいと思います。
目次
- 「ムカつく」の意味とは?
- 「ムカつく」の語源や由来
- 「ムカつく」の言葉の使い方
- 「ムカつく」を使った例文と解釈
- 「ムカつく」の英語
- 「ムカつく」の類義表現
「ムカつく」の意味とは?
「ムカつく」の意味は「体調不良で吐き気をもよおす、胸がむかむかする」の意味があります。
また、「腹を立てる、不愉快」と言った意味もあります。
一般的に私達が使う「ムカつく」は、この「腹を立てる、不愉快」が近いです。
「ムカつく」の語源や由来
「ムカつく」は、最初は胃の調子が芳しくなくて、むかむかする、吐き気や胸焼けがする、と言った意味で使い始められたと言われています。
やがて江戸時代になり、関西地方で現代の意味に近い、腹が立つ、不愉快になると言った意味で使われるようになりました。
「ムカつく」の言葉の使い方
「ムカつく」の使い方は、主に不愉快になったり、腹が立った感情を表すことから、特定の人名や物など固有名詞、時に出来事や場所を名詞として、その動詞として使われます。
若者の間では、名詞と動詞である「ムカつく」の間にある「が」などの助詞を省略して、名詞の後に「ムカつく」を続ける場合が多いです。
不愉快や腹が立ったの度合いが大きい場合には、「超ムカつく」「すごいムカつく」「まじムカつく」など、「ムカつく」の前に意味を強める言葉を加えて、とても不愉快な思いや、かなり怒っていることを表すこともあります。
「ムカつく」を使った例文と解釈
- 例文1
- 例文2
- 例文3
例文1
サッカー部の〇〇君に色目を使って、あの女超ムカつく。
(自分が好意を持っている)サッカー部の〇〇君に色目を使って、あの女は本当に腹立たしいよね。
という意味です。
この場合は「ムカつく」の意味はそのままストレートに「腹が立つ」と言う意味で解釈します。
例文2
あの子ばかり先生に贔屓されて、本当にムカつくよね。
いつもあの子ばかりが先生に贔屓されていて、本当に不愉快だよね。
という意味です。
この場合はストレートに腹が立つというよりは、嫉妬の感情が混ざった不愉快な気持ちを表します。
例文3
短距離の記録が思ったように伸びなくて、ムカつく。
短距離の記録が思ったように伸びない自分が腹立たしい。
と言う意味になります。
この場合は第三者や物に対してムカつくのではなく、思ったようにならない自分自信に対しての苛立ちを表します。
「ムカつく」の英語
ムカつくは英語で表すと「Get pissed off」となります。
直訳すると「頭にくる」と言う意味になることから、正に「ムカつく」が現す、腹立たしさや、不愉快、苛立ちを表す言葉です。
英語で書くと、何だかちょっとカッコイイですが、意味としては「ムカつく」と同意なので、本当に言われたら注意や反省が必要です。
「ムカつく」の類義表現
- 「イラつく」「苛立つ」
- 「カチンと来る」「カッとなる」
「イラつく」「苛立つ」
「イラつく」「苛立つ」は、物事の流れや特定の人間の態度に対して、イライラして不愉快な様を表す言葉です。
まるで不愉快な感情が、少しずつフツフツと湧き上がってくるような、そんな雰囲気があります。
「カチンと来る」「カッとなる」
「カチンと来る」「カッとなる」は、特定の人間の言動や出来事に対して、瞬間的に怒りの感情がこみ上げる様子を表します。
このため、「イラつく」や「苛立つ」と比べて、腹立たしい気持ちが大きく、一気に怒りのボルテージが上昇するような時に使われます。
「ムカつく」という言葉は、普段若者を中心に中高年の間でも、つい何気なく使われている言葉の一つです。
しかしそこには色々な「不愉快」や「腹立たしさ」が含まれていて、シチュエーションに応じて、微妙にその意味を表現することができる、とても便利な言葉でもあります。
「ムカつく」と言う言葉の意味や由来、使い方をもう一度再確認してみると、意外にも奥が深くて面白いものですね。