「ビビる」の意味・読み方【使い方や例文】
漫画やドラマ、SNSなどいろんな場所で見かけ、聞くことのある「ビビる」。
若者、特にヤンキー系の漫画ではかなりの頻度で出てきますよね。
また、ちょっと気弱な人物が使っているのも見かけます。
「ビビる」とはどのように生まれたのか?どのような表現の仕方があるのか?英語表現は?などいろんな方向から調べてみました。
目次
- 「ビビる」の意味とは?
- 「ビビる」の語源
- 「ビビる」の言葉の使い方
- 「ビビる」を使った例文と解釈
- 「ビビる」の英語表現
- 「ビビる」の類義表現
「ビビる」の意味とは?
「ビビる」とは気後(おく)れして小さく縮こまる、という意味です。
イメージ的には、強い相手やプレッシャーのかかる状況で、びくびく、そわそわ、恐々して落ち着かないという感じですね。
「ビビる」の語源
「ビビる」という言葉の歴史は意外にもとても古く、源氏と平家が闘っていた時代にまでさかのぼります。
もともとの「びびる」という言葉の音は、「びび」が鎧や兜が触れ合った音、軍隊が進んでいくときの轟音、大地が動くときの振動、などを表していて、「びびる」とはそれらの音に対してしり込みする、ということから来ているようです。
「びくびくする」という言葉が縮まったものと思っていましたが、実はこんな語源だったんですね。
「ビビる」の言葉の使い方
「なにビビってんだよ!」などと挑発するときや「さっきの音、ビビったー」など、自分の怖かった、驚いたという気持ちを表すときに使います。
「ビビる」を使った例文と解釈
- 例文1
- 例文2
- 「さっきの雷の音、本当にビビった」
例文1
「お前ビビってんじゃねぇよ」
怖い先輩などにびくついている様を煽られる。
漫画やドラマでもありそうな場面ですね。
例文2
「テストの点が悪くて親に怒られそうでビビってるんだ」
自分の未来に起こりえるであろう出来事に対しておびえている。
自分の身に置き換えてもよく実感できる例えだと思います。
「さっきの雷の音、本当にビビった」
大きな音に対して驚いた様を表している。
割と小学生くらいから大人まで幅広く使っている表現はこちらの意味が多いのではないでしょうか。
「ビビる」の英語表現
「ビビる」にはどのような英語表現があるのでしょうか?一般的な表現と、スラング的な表現を調べてみました。
I get nervous. 私はナーバスになっている。
nervousをビビっていると英語で表現するのが一般的な使い方のようです。
英語のスラング的表現としてはI get cold feet. 私はおじけづいているというのがあります。
get cold feet(足が冷える)を、ビビる、おじけづくと表現するのは面白いですね。
「ビビる」の類義表現
「ビビる」という言葉自体にたくさんの意味が含まれていますので、類義表現はたくさんあります。
代表的な二つの意味に類義する表現を探してみました。
- 恐ろしさに震えたり寒気を感じたりする様子
- 恐ろしい物事に遭遇して恐怖する様子
恐ろしさに震えたり寒気を感じたりする様子
「おじけづく、鳥肌が立つ、身の毛もよだつ、縮みあがる」などがあります。
恐ろしい物事に遭遇して恐怖する様子
「足がすくむ、ぞっとする、血の気が引く」などがあります。
「ビビる」という言葉に思いもよらない古い歴史があるとは初めて知りました。
びくびくする、という意味だと思っていたらとても古い言葉だったんですね。
老若男女問わずたくさんの人が「ビビる」という言葉を使っていますが、類義表現の多さから、いろいろな状況にあてはめやすい、だからたくさんの人が使いやすい、ということなのでしょうか。
英語表現では、「ナーバス=ビビる」という面白い事実がわかりました。
おじけづいてびくびくするというより、なんとなく、先のことを考えて元気がなくなっているような表現ですよね。
スラングでは「get cold feet」で「ビビる、おじけづく」という意味になるのも面白いです。
足がヒヤッとするということから、足がすくむ、ぞっとする、というような感覚でしょうか。
たくさんの人が使っている言葉だから、本当に様々な表現がありますね。