「オバタリアン」の意味・読み方・類語【使い方や例文】
世の中で最もたくましい人種と言えば、どんなタイプの人になるのでしょうか?
ボディビルダーのように筋肉隆々としたムキムキマンの男性のことを言うのか、それとも数多くの修羅場をくぐってきた百戦錬磨のソルジャーのような人を指しているのでしょうか?
それは受け止める人によって様々なのですが、中には「オバタリアン」的な人を指す人もいるかもしれません。
目次
- 「オバタリアン」の意味とは?
- 「オバタリアン」の漫画
- 「オバタリアン」の語源や由来
- 「オバタリアン」の使い方・例文や短文・解釈
- 「オバタリアン」の類語や類義表現
「オバタリアン」の意味とは?
もしかすると「オバタリアン」という言葉は、すでに死語として扱われている感じもしますが、この言葉の意味は、「恥しいという気持ちがない、厚かましい、無神経といったようなおばさん的な独特の性質を持っている中年女性のこと」を言います。
「オバタリアン」の漫画
「オバタリアン」は、元々、堀田かつひこ氏の4コマ漫画で、「まんがライフ」という雑誌で連載していた漫画です。
それが人気を博して、「まんがライフオリジナル」などにも連載されました。
「オバタリアン」の語源や由来
「オバタリアン」とは、中年女性の「おばさん」と1986年に公開された「バタリアン」というホラー映画が合体した言葉で、
「バタリアン」は、日本でもそれなりにヒットしました。
アメリカではかなり人気が出た映画で、その後もシリーズ化されて、5本制作されているほどです。
そのタイトルをベースに堀田かつひこ氏が、図太いおばさんをテーマにした4コマ漫画の「オバタリアン」を発表したのです。
これが端を発して、空気を読まない、マナー違反当たり前のおばちゃん達のことを「オバタリアン」というように呼ぶようになったわけです。
「オバタリアン」の使い方・例文や短文・解釈
「オバタリアン」を使う場面は私達の身近な所にもゴロゴロと転がっていそうです。
横断歩道のない所を平気で渡るおばさんや、スーパーのレジでなんと値切り交渉をしている中年女性の人がたまにいますが、そんな人を指して「オバタリアン」というのでしょう。
では、ここから「オバタリアン」を使った例文を眺めてみましょう。
- 「オバタリアン」の例文1
- 「オバタリアン」の例文2
「オバタリアン」の例文1
「あのオバタリアンは、スーパーで並んでいたら、いきなり前に割り込んで、こちらを睨み返してきた」
まさに自分最優先のおばさんですが、本当にマナーを守らない恐ろしい人種です。
電車でドアが開いた瞬間に、降りる人に配慮せずにダッシュで座り込むように席をキープしようとするおばさんも見かけますが、どんな神経をしているのでしょうか?
「オバタリアン」の例文2
「新婚生活間もない時に、新居の近所のおばさんに、いきなり早く子供を作れと言われてしまったのですが、まさにオバタリアンで、圧倒されてしまいました」
全く関係のないおばさんなのに、個人のプライバシーに関することを、平気で言ってくる「オバタリアン」も中にはいます。
おそらく言っている本人は、深い考えもなく言っているのでしょうが、言われる方は堪ったものではありません。
相手の気持ちを全く考えずに、自分の思ったことを言ってしまうので、頭を抱えてしまいます。
「オバタリアン」は、いつも自分の価値観や尺度でしか物事測ろうとしないのかもしれません。
「オバタリアン」の類語や類義表現
「オバタリアン」という言葉は、漫画と映画を語源とした言葉ですが、他にも次のような類義語で語ることができます。
- 「恥を恥とも思わない」
- 「押しの強い」
- 「ババくさい」
「恥を恥とも思わない」
人から見て、「恥ずかしいことでも、なんの臆面もなく行動したり発言する人のこと」を指しています。
こんな人が自分の言動がどんなふうに思われているか、全く気にしていません。
「押しの強い」
「押しが強い」ことも、「オバタリアン」的な要素があり、周りがどんな環境であっても、全く動じることなく、ずけずけと発言したり、嫌がることでも平気で押し通す人のことです。
「ババくさい」
「ババくさい」とは、見た目や仕草が「おばさんくさい」というらことになりますので、言うこと為すこと全てにおいて、おばさん的な人のことを言います。
「オバタリアン」という言葉は、死語かもしれないと言いましたが、今でも時々耳にすることがあります。
それは「オバタリアン」的な女性を指している時なのですが、「オバタリアン」は永遠に不滅なのかと思ってしまいます。