「躑躅」とは?意味・読み方・英語【使い方や例文】
「躑躅」とは、「ツツジ科ツツジ属に分類される春に花を咲かせる落葉低木の植物の総称」を意味しています。
「躑躅」の「意味・読み方・語源と由来・使い方・例文と解釈・英語・躑躅(ツツジ)の花言葉」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「躑躅」の意味とは?
- 「躑躅」の語源や由来
- 「躑躅」の使い方
- 「躑躅」を使った例文・短文(解釈)
- 「躑躅」の英語
- 「躑躅」の花言葉
「躑躅」の意味とは?
「躑躅(つつじ・ツツジ)」というのは、「ツツジ科ツツジ属に分類される花・植物の総称」のことです。
躑躅(ツツジ)は常緑の落葉低木であり、野生種は山地に自生していますが、ピンク色や白色の美しい花を春の季節(4〜5月頃)に咲かせるので、公園・庭園・街路に広く植えられています。
- 躑躅(ツツジ)は種類が多くて花色も豊富
- 「躑躅」の読み方
躑躅(ツツジ)は種類が多くて花色も豊富
躑躅(ツツジ)は春の4〜5月に、枝先に先端が五裂した筒状(漏斗形)の美しい花を1個〜数個つけます。
品種改良されて園芸品種が多い特徴があり、躑躅(ツツジ)の種類には「ヤマツツジ・ミヤマキリシマ・サツキ・シャクナゲ・アザレア」など色々なものがあります。
花を摘んで花の下から甘い蜜を吸えますが、「レンゲツツジ」には猛毒があるので注意が必要です。
躑躅(ツツジ)の花色には、「赤色・白色・ピンク色・紫色・オレンジ色」などがあります。
「躑躅」の読み方
「躑躅」の読み方は、花の名前「つつじ」になります。
「躑躅」は、花・植物のツツジの中国における漢名として「てきちょく」と読まれることもあります。
「躑躅(てきちょく)」という言葉には、「ためらいながら、数歩ずつ進むこと」や「足踏みして、なかなか前に進まないこと」の意味があります。
「躑躅」の語源や由来
「躑躅」の語源・由来は、古代中国において毒性のある「ツツジの花」を羊が間違って食べてしまい、その羊がもがいて蹲って(うずくまって)しまったという故事(エピソード)から、「躑躅」という漢字がツツジの植物・花に当てはめられるようになったと伝えられてます。
羊が「毒性のあるツツジ」を食べたことに由来する「躑躅」という中国名が、そのまま日本に伝来して使われるようになったのです。
あるいは、「ツツジの花の美しさに立ち止まってしまうこと」から「躑躅」の漢字が当てられたという説もあります。
- 「躑躅・ツツジ」の日本における花名の語源や由来
「躑躅・ツツジ」の日本における花名の語源や由来
日本語名の「ツツジ」という花名は、花が包むような筒状になっていることから「ツツジ」と名付けられたと言われています。
あるいは、春の季節にツツジの花が連なって次々に咲いていく様子から、「つづき(続き)」が語源となって「つつじ・ツツジ」に変化していったという語源もあります。
「躑躅」の使い方
「躑躅」の使い方は「ツツジ」と読む時にはそのまま、「ツツジ科ツツジ属の花・植物のこと」を指して使うことになります。
「躑躅」を「てきちょく」と漢文風に読む時には、「躊躇うようにして数歩ずつ歩みを進めている状態」を意味して使うことになります。
「躑躅」という言葉は一般的には、春の4〜5月頃にピンク色や赤色、白色の美しい花を咲かせる常緑・落葉低木の植物の「ツツジ・つつじ」のことを意味して使われることになります。
「躑躅」を使った例文・短文(解釈)
「躑躅」を使った例文・短文を紹介して、その意味を分かりやすく解釈していきます。
- 例文1
- 例文2
- 例文3
例文1
春の季節に赤色やピンク色のカラフルな花を咲かせてくれる躑躅は、現代でも春の風物詩として人々の目・心を楽しませてくれます。
この例文の「躑躅」は、「春の季節に人々の目を楽しませて心を癒してくれるツツジ科ツツジ属の花・植物のこと」を意味しています。
ツツジは現代では、自然に自生するもの以外にも、街路や公園、庭園などに人工的に多く栽培されているのです。
例文2
躑躅の花は非常に種類が多くて、登山家に愛好される春の山で咲くミヤマキリシマも躑躅の一種なのです。
この例文の「躑躅」は、「春山で綺麗な花を咲かせるミヤマキリシマをはじめとするツツジ科ツツジ属の花・植物のこと」を意味しています。
ツツジには、ミヤマキリシマやアザレア、シャクナゲなど非常に豊富な種類があるのです。
例文3
躑躅の花の蜜は甘くて美味しいのですが、レンゲツツジのように強力な毒性を持つ躑躅の種類もあるので気をつけなければいけません。
この例文の「躑躅」は、「強い毒性を持つレンゲツツジも含んだツツジ科ツツジ属の花・植物のこと」を意味しています。
ツツジは色鮮やかな花を咲かせて、甘くて美味しい蜜を作りますが、人が蜜を吸う時には一定の注意も必要です。
「躑躅」の英語
花・植物の名前としての「躑躅(ツツジ)」を意味する英語は、以下になります。
“azalea(s)”(西洋ツツジのことを日本でアザレアといいますが、英語ではツツジはアザレアで表現されます。)
“There are many azaleas blooming in spring. ”(春にはたくさんのアザレアが咲いています。)
「躑躅」の花言葉
「躑躅」の花言葉には、どのようなものがあるのでしょうか?「躑躅」の花言葉について分かりやすく解説していきます。
- 「節度・慎み」
- 「恋の喜び」:赤色のツツジ
- 「初恋」:白色のツツジ
「節度・慎み」
「躑躅(ツツジ)」の花言葉として、「節度・慎み」があります。
ツツジの一般的な花言葉は、自分の欲求・要求をほどほどに抑えてバランスを取るという意味の「節度・節制」になります。
ツツジには、派手になりすぎず度を越さないという「慎み・慎み深い」という花言葉もあります。
躑躅(ツツジ)は、慎み深くて節度のある礼儀正しい女性にプレゼントするのにふさわしい花と言えるでしょう。
「恋の喜び」:赤色のツツジ
「躑躅」の花言葉として、「恋の喜び」があります。
赤色のツツジの花言葉は「恋の喜び」であり、恋愛のロマンティックな雰囲気を楽しんだり、恋人の愛情・優しさを味わっているというニュアンスがあります。
心が浮き立つような恋愛をしている時には、ツツジの赤い花を大好きな恋人にプレゼントするのも良いかもしれません。
「初恋」:白色のツツジ
「躑躅」の花言葉として、「初恋」があります。
清楚な雰囲気が漂う白色のツツジの花言葉は、「初恋」になります。
白色のツツジの花からは、甘くて切ない初恋の気分が伝わって来るような感じがします。
初恋の相手に贈るのにぴったりな白色のツツジですが、長く連れ添っている恋人・夫婦であっても、白色のツツジで「初恋の時と変わらない気持ちであなたを愛しています」という純粋・誠実な気持ちを伝えることができそうです。
「躑躅(つつじ・ツツジ)」という言葉・花の名前について徹底的に解説しましたが、躑躅とは「ツツジ科ツツジ属に分類される春に花を咲かせる落葉低木の植物の総称」を意味しています。
躑躅・ツツジの花言葉には、「節度・慎み」「恋の喜び」「初恋」などがあります。
「躑躅(ツツジ)」という花・植物を意味する言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。