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「マハトマ」の意味【使い方や例文】マハトマを感じる

マハトマという言葉は、聞いただけで宗教色の響きが感じられますが、どのような意味なのでしょうか。

マハトマ

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「マハトマ」の意味【使い方や例文】マハトマを感じる>


目次

  • 「マハトマ」の意味とは?
  • 「マハトマ」の類義語や置き換えられる表現
  • 「マハトマ」を使った例文と解釈
  • 「マハトマ」を使った言葉の解釈


「マハトマ」の意味とは?

「マハトマ」の意味とは?

マハトマとは、「偉大なる聖人(先人)」という意味で使われており、インドで偉大な政治指導者だったガンジーの愛称として誕生した言葉です。

そのガンジーは、インドではよく「マハトマ・ガンジー」と呼ばれています。

「聖なる先人のガンジー」という意味になり、現在では「マハトマ」と言えば、一般的にガンジーのことを指すと考えて構いません。



「マハトマ」の類義語や置き換えられる表現

「マハトマ」の類義語や置き換えられる表現

「マハトマ」という言葉を、「ガンジー」のことを指すと固定してしまうと、類義語や置き換えられる表現というものは存在しないことになってしまいます。

そこで、(宗教的な)「偉大なる聖人(先人)」という意味での解釈で考えてみることにします。

  • 「聖者」【せいじゃ】
  • 「大師」【だいし】

「聖者」【せいじゃ】

この「聖者」とは、キリスト教(カトリック)において、比較的上の地位に立つ人物のことを指す言葉です。

「マハトマ」を直接ガンジーのことを指す以外で使う場合には、彼の信仰していたヒンズー教における偉大な人物のこと考えていいでしょう。

宗教ごとに、その中で使われる偉大な人を表す為の言葉が違うと解釈すると、分かりやすいと思います。

「大師」【だいし】

こちらは、仏教で地位の高い人のことを指す言葉です。

つまり、同様の言葉がヒンズー教では「マハトマ」、キリスト教(カトリック)では「聖者」、仏教だと「大師」だと考えていいでしょう。

(それぞれの宗教とも、違う言葉もいくつか存在します)

「マハトマ」を使った例文と解釈

「マハトマ」を使った例文と解釈

マハトマを使った例文を挙げていきますが、ガンジーのことを指す場合と、ヒンズー教以外の他の宗教との比較で使っている場合です。

これら以外の使い方は難しい言葉です。

(使われる場面自体がありません)

  • 「ガンジーがマハトマと呼ばれるようになったのは、いつ頃からなのだろう?」
  • 「ヒンズー教でいうマハトマは、ユダヤ教ではどんな言葉になる?」

「ガンジーがマハトマと呼ばれるようになったのは、いつ頃からなのだろう?」

「マハトマ」は、サンスクリット語で「偉大なる魂」という意味の言葉です。

サンスクリット語はインドで22ある公用語のうちの1つで、いつからガンジーに対してこの言葉が使われるようになったのかは定かではありませんが、没後に彼を偉大な先人として崇めるようになってからなのは間違いありません。

「ヒンズー教でいうマハトマは、ユダヤ教ではどんな言葉になる?」

ユダヤ教は旧約聖書を教典とする宗教で、イエス・キリストの父である神ヤハウェと唯一神として崇めています。

(キリスト教との主な違いはここです)

この宗教では、教えを説く聖職者に「司祭」(しさい)という位があり、これが「マハトマ」に相当すると考えていいでしょう。

ただし、キリスト教の「聖者」、仏教での「大師」と共に、ヒンズー教で「マハトマ」が意味するほどの偉大な地位とまではいきません。

ヒンズー教において「マハトマ」という言葉は、ガンジー並の人物でない限り、使うことはないでしょう。

その為、ガンジーそのものを指すと解釈しても間違いではないのです。



「マハトマ」を使った言葉の解釈

「マハトマ」を使った言葉の解釈

最近になって「マハトマ」を使った言葉が誕生しているので、それについて見ていきます。

決して軽々しく使う言葉ではありませんが、この使われ方を見ると、(ヒンズー教がほとんど布教されていない)日本ではそこまで気にする必要はないでしょう。

  • 【マハトマを感じる】

【マハトマを感じる】

このセリフは、「Fate/Grand Order」というスマホ用のゲームで、エレナという魔法を使うキャラクターが、自分と同様に魔法を使える対象の人物に対して、ライバルと認めたり、尊敬に値すると思った時に使うことがある言い回しです。

言いたいことは何となく分かりますが、ヒンズー教徒の人からすると、そんなことに使うものではないと思ってしまうかも知れません。

icon まとめ

マハトマは日本では、ガンジーのことを指す言葉だと覚えておけば問題ありません。

もしくは、それだけ(宗教的に)偉大な人だという解釈でもいいでしょう。