「アセンション」の意味・語源【使い方や例文】
アセンションは、難しい言葉の1つです。
主に2つの意味で使われますが、どちらも超現実的なことに絡んでいるのが特徴です。
目次
- 「アセンション」の意味とは?
- 「アセンション」の類義表現
- 「アセンション」を使った例文と解釈
- 「アセンション」を英語にすると?
- 「アセンション」の言葉が使われているブログや書籍
「アセンション」の意味とは?
アセンションには冒頭の通り、2つの意味の解釈があります。
どちらも似たような意味ですが、最初の方がよく使われている意味だと考えていいでしょう。
- 「(イエス・キリストの)昇天」
- 「(地球の)次元上昇」
「(イエス・キリストの)昇天」
キリスト教でこのアセンションという言葉は、イエス・キリストが復活後に昇天したことを表現します。
一般的な使われ方としては、死後に天国へ行くことを指して使い、この場合は特に宗教的な意味はありません。
(しかし、天国という存在を信じているということになります)
尚、キリスト教においては、人間は死後は皆天に登り、イエス・キリストの下に召されると考えられています。
その為、死を「召天」と表現していますが、これをアセンションとは呼びません。
(キリスト教では、アセンションをしたのはイエス・キリストのみということです)
「(地球の)次元上昇」
アセンションのもう1つの意味として、次元が上昇するという解釈で使うことがあります。
ニューエイジ用語として、「地球の次元上昇」のことをアセンションと表現することがあり、ここでの「次元の上昇」とは、人間自体や生活環境の進化などだけに留まらない色々な意味を含んでいます。
また、三次元、四次元といった次元そのものに対して使う場合もあります。
四次元の時点で既に多くの人間の理解を超えた世界のことを指しますが、更にその上の五次元の世界があるという考え方も出てきています。
「アセンション」の類義表現
アセンションと似た意味をもつ表現をいくつか挙げていきますが、「昇天」の意味で使う場合のものになります。
- 「冥土に旅立つ」
- 「肉体の昇華」
「冥土に旅立つ」
この言葉は葬儀の際などによく使われます。
「冥土」(めいど)を付けずに単に「旅立つ」と表現しても同じ意味です。
(トラベルの意味での旅は当然除きます)
「冥土」という言葉は、死後の世界のことを指し、いかにも仏教からきているような印象がありますが、実はそうではなく、日本の神話や旧約聖書の中で見られる表現です。
「天国」とは微妙にニュアンスが違い、死後に誰もが行く世界という意味です。
「肉体の昇華」
ババジという人物がヨガを極めたことで肉体を超越した存在となり、2000年以上も今尚生き続けていると言われているのは、この「肉体の昇華」があったからだと言われています。
超現実的な話で、ヨガに興味のない人からすると、とても信じられる内容ではありませんが、一部ではイエス・キリストのように、「昇天」した後も生き続けていると考えられているようです。
「アセンション」を使った例文と解釈
アセンションという言葉を使った例文です。
どちらもあまり聞く表現ではないので、無理に同様に使おうと考える必要はありません。
- 「人間はアセンションした後はどうなるんだろう?」
- 「宗教的なアセンションは、どれも本当なのだろうか?」
「人間はアセンションした後はどうなるんだろう?」
死後にこの世に戻ってきた人は誰も居ないので、こればかりは誰にも分かりません。
有名な漫画中に「死んでからのお楽しみだ」という表現がありましたが、(宗教的に決まった考え方がある場合を除いて)どれだけ考えても分かることではないので、あまり深く気にする必要もないと言えるでしょう。
「宗教的なアセンションは、どれも本当なのだろうか?」
これもまた、追求してはいけないテーマだと言えるでしょう。
どの宗教においても、神と崇められる存在は、人間を遥かに超越した能力があったり、死という概念とは無縁のことがほとんどです。
信仰とはそのようなもので、少なくとも日本では「信仰の自由」が憲法に記載されているので、どのような宗教を信じても特に問題はありません。
(暴力的だったり、破壊活動を行うような宗教まがいの似非団体は含みません)
「アセンション」を英語にすると?
アセンションは、英語では“ascension”と表記します。
英語として使う場合、超現実的や神秘的な意味は特に含まず、「上昇」や「即位」を表して使うことがほとんどです。
アップグレードやレベルアップを指して使うこともあり、それほど珍しい表現ではありません。
「アセンション」の言葉が使われているブログや書籍
アセンションという言葉を使って公開されているブログや、この言葉を使ったタイトルの書籍が存在します。
それらについて見ていきましょう。
- アセンション - はまぞう
- アセンションの時代/砂見漠氏著
アセンション - はまぞう
はまぞう氏によるブログページのタイトルが、「アセンション」そのものです。
このページでは、超常現象などをメインに記事にしており、アセンションという言葉を、2つの意味を併せ持った解釈で考えているようです。
アセンションの時代/砂見漠氏著
砂見漠氏による著作で、スピリチュアル読本の1つだと考えていいでしょう。
人間のこれまでの既成概念を覆すような話が多く、その手の内容が好きな人にはおすすめの1冊かも知れません。
アセンションは、まず普通には聞かない言葉だと言っていいでしょう。
その為、宗教的に使う場面があったり、多次元についての研究でも行っていない限り、知識の1つとして覚えておくという程度でいいでしょう。