「飄々」の意味・読み方・類語【使い方や例文】
「飄々」の意味や類語を紹介します。
さらに「飄々」という言葉の使い方や、「飄々」を使った例文を紹介していきます。
目次
- 「飄々」の意味とは?
- 「飄々」の類語
- 「飄々」の使い方
- 「飄々」を使った例文
- 「飄々とした人」の特徴
「飄々」の意味とは?
「飄々」という言葉を、知っているでしょうか。
若い世代の方や学生の方は、「飄々」と言われてもピンと来ないかもしれません。
一方で、ある程度年齢を重ねている方なら、「飄々」という言葉の意味を知っている可能性が高そうです。
また「飄々」という言葉で、自分の印象を表現されている人もいるでしょう。
さらに、身近にいる誰かに対して「飄々」という印象を持っている人もいるかもしれません。
そんな、人の印象を表現するのに便利な言葉、「飄々」という言葉の読み方と意味を紹介します。
- 「飄々」の読み方
- 「飄々」の意味
「飄々」の読み方
「飄々」は「ひょうひょう」と読みます。
かなり難しい感じですので、読み方がわからないという人も多いでしょう。
これを機会に「飄々」は、「ひょうひょう」と読む事を覚えておきましょう。
「飄々」の意味
「飄々」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「飄々」の「飄」には、植物の「ひょうたん」という意味があります。
お酒などを入れるのに使っていた、あのひょうたんです。
「飄々」という言葉は、軒先などにぶら下がっているひょうたんが、風に吹かれてぶらぶらと揺れている姿が語源になっているとされています。
そこから「風に吹かれてぶらぶらと揺れているひょうたんのように、捉えどころのない様子」を「飄々」という言葉で表現したとされています。
このように「飄々」という言葉には、「捉えどころのない様子」という意味があります。
「飄々」の類語
「飄々」にはどのような類語があるのでしょうか。
似た意味の言葉を知る事で、「飄々」という言葉の理解がさらに進むかもしれません。
- 「ふわふわ」【ふわふわ】
- 「飄然」【ひょうぜん】
- 「超然」【ちょうぜん】
「ふわふわ」【ふわふわ】
「ふわふわ」という言葉は、オノマトペの擬態語のひとつです。
「ふわふわ」は軽そうに水中や空中を漂う様子を、擬態語にしたものです。
「風船がふわふわ空に浮かぶ」など、日常的に良く使う言葉なので、意味や使い方がすぐにわかると思います。
「飄々」の語源も、風に吹かれてぶらぶらと揺れているひょうたんですから、「飄々」と「ふわふわ」は、良く似ている言葉と言えるでしょう。
「飄然」【ひょうぜん】
「飄々」と同じように、「飄」という言葉が入っています。
「飄然」には、気の向くまま居所を定めない様子、自由でこだわりが無い様子という意味があります。
「飄々」という言葉でイメージできる人の、決定版のような人が「飄然」と表現できる人かもしれません。
「超然」【ちょうぜん】
「超然」という言葉は、「飄々」という言葉と似た意味の言葉です。
「超然」には、世俗からかけ離れた高い立場で、悠々としている人、という意味があります。
例えばお金持ちの高齢者が、仕事を辞めて、難しい人間関係からも距離を置いて、山奥などでのんびりと暮らしている様子は、「超然」と表現できるかもしれません。
また実際には社会的に高い立場にいない人も、心が高い位置にある場合は、世の中を悠々と上から眺めているかもしれません。
どこか余裕がある高齢者の方などに多いタイプです。
「飄々」の使い方
「飄々」という言葉を、どのような場面で、どのように使えばいいでしょうか。
「飄々」には、「捉えどころのない様子」という意味があります。
そこで、近くにいる捉えどころのない様子の人を探して、「飄々」という言葉を使ってみましょう。
例えば職場に、会社勤めをしているのに、世俗から離れたような物事にこだわらないタイプの人がいるかもしれません。
このような人は、まさに「飄々」という言葉を使いたくなるタイプの人です。
また日常生活をしていても、「飄々」という言葉がぴったりの人がいそうです。
コンビニやスーパーの店員さんにも、捉えどころのない様子の人をみつける事ができそうです。
このように様々な場面で、捉えどころのない様子の人や、世俗から離れたタイプの人をみつけた時に、「飄々」という言葉を使ってみましょう。
「飄々」を使った例文
続いて、「飄々」という言葉を使った例文を紹介します。
様々な場面における「飄々」を使った例文を見て、この言葉の使い方のコツを覚えて行きましょう。
- 例文1
- 例文2
例文1
ビジネスシーンにおける、「飄々」を使った例文を紹介します。
「A君は、空気を読めないタイプの人なので、上司から怒られる事が多い。しかし全くめげない『飄々』とした人なので、怒られても平気な顔をしている」
この例文に登場するA君は「飄々」という言葉で表現するのがぴったりのタイプの人と言えるでしょう。
空気が読めないため怒られる事が多いのですが、まるで気にせずいつも通りマイペースで仕事を続ける事ができます。
例文2
日常的な場面における、「飄々」を使った例文を紹介します。
「私の兄は、とても『飄々』としたタイプの人だ。<私の住む実家に突然帰ってくるかと思えば、数年間帰ってこない事もある。捉えどころのない人だが、悪い人ではない」
この例文に登場するお兄さんも、「飄々」と表現したくなる人です。
行動パターンが読めず、周囲を慌てさせる事もありますが、本人がまるで気にしていないため、怒る事すらできません。
次第に「飄々」とした人に周囲の方が慣れて、案外良い関係を築く事が多いでしょう。
精神的に安定しているので、一緒にいて苦痛な事はなく、それでいてべったりとした関係になる事がほとんどない人です。
「飄々とした人」の特徴
最後に「飄々とした」人に共通する特徴をいくつか紹介します。
あなたの身の回りにいる「飄々とした人」を探す時に、役立ててみてはいかがでしょうか。
- 空気を読まない
- 感情が乱れない
- タフ
空気を読まない
「飄々とした人」はどこか世俗離れした人です。
空気を読んで、行動を変えたり、言葉遣いを変える人は「飄々とした人」とは言えません。
例えば会社勤めをしている人なら、上司にも部下にも媚びず、態度を変えない空気を読まないタイプの人が、「飄々とした人」と呼ばれます。
また恋愛中に、彼女の顔色を気にしたりせず、マイペースな暮らしをキープできる人も、「飄々とした人」と言えるでしょう。
感情が乱れない
「飄々とした人」は、いつでも感情が安定しています。
怒ったり泣いたりしがちな人は、「飄々とした人」と呼ばれる事はないでしょう。
逆に、いつも感情が一定しているため、「何を考えているか分からない」と思わせるようなタイプの人が「飄々とした人」と呼ばれる人です。
まさに「捉えどころのない様子」の人と言えるでしょう。
タフ
「飄々とした人」は、タフな人です。
なぜなら、空気を読まずに世の中を渡るのは難しいためです。
会社勤めなどの経験がある人なら、共感してもらえるのではないでしょうか。
また感情が乱れない人は、辛い事や悲しい事があっても、感情を乱さない人です。
精神的に強いタフなタイプの人と言えるでしょう。
このように「飄々とした人」はタフで、心が安定しているため、空気が読めないのでひやっとする場面はありますが、頼れるタイプの人と言えるかもしれません。
「飄々」という言葉の意味や使い方を見てきました。
この言葉の意味を知った事で、身の回りの「飄々とした人」の存在に気付いた人もいるかもしれません。
もしかしたらあなたの家族やパートナーなど、大切な人が、「飄々とした人」という人だと気付いた人もいるでしょう。
さらにあなたが「飄々とした人」だと気付いた人もいそうです。