「真面目系クズ」の意味・対義語【使い方や例文】
「真面目系クズ」は、若い人達の間で使われている言葉です。
社会人が若い人と話した時に意味が分からず困ることもあるのではないでしょうか。
真面目系クズの意味や特徴などについて紹介します。
目次
- 「真面目系クズ」の意味とは?
- 「真面目系クズ」の特徴
- 「真面目系クズ」の言葉の使い方
- 「真面目系クズ」を使った例文・短文(解釈)
- 「真面目系クズ」の使い方の間違い
- 「真面目系」の派生語と意味を解釈
「真面目系クズ」の意味とは?
「真面目系クズ」とは、真面目に見えるけれども裏は違う人のことです。
普段は至って普通のサラリーマンで、特にやましいことを考えているとは思えません。
温和な態度で、上司から呼ばれれば素直に「はい」と言って側までいき、指示をされて大人しく戻ってきます。
遅刻も無断欠勤もせず飲み会にも参加する、至って誠実な社会人です。
ところが内面は「くず」であり、仕事はするけれども努力はしない、与えられた仕事をすれば良いだけでそれも面倒臭いと思っています。
向上心や思いやりなどは持たず、自分が楽できて波風立てずに毎日過ごせてお金が稼げるのならば、今の環境を維持したいと思っているのです。
真面目なのに自己中心的、人のことなど全く考えない性格の人を「真面目系クズ」と言うのです。
「真面目系クズ」の特徴
- 人が見ていない時には徹底的にサボる
- ギリギリにならないと手を付けない
- 向上心がない
人が見ていない時には徹底的にサボる
誰でも人が見ているとついアピールする為に頑張って仕事をしますが、そうでない時にはあくびをしたりサボったりするものです。
しかし「真面目系クズ」の場合普通とはレベルが違い、周囲に誰もいなくなった途端に何もしなくなります。
周囲に誰か戻って来るまで全く仕事が進んでいないのです。
最初は活気があり頼もしい人物に思われるのですが、その割には仕事が遅いので段々と皆もおかしいと思い始めます。
上司はとっくに気付いていて、本人が変わるまで見守ってくれているのです。
ギリギリにならないと手を付けない
締切のある仕事の場合、締切当日の深夜12時までにやればいいと思っています。
概算して2時間くらいかかる仕事は、夜になるまで手を付けようとしません。
本来ならば、幾つか締め切りの違う仕事を抱えてやりくりをしながら同時進行させていき、なるべく早く終らせようとするものです。
ところが「真面目系クズ」はどれも締切り直前になってから慌ててやっつけるのです。
当然ミスも多くなり、トラブルがあれば締切に間に合わなくなってしまいます。
周囲もそれが分かっているので残業になっても手伝ってくれません。
向上心がない
仕事というのはやっているうちに段々とその内容に関して詳しくなっていくものです。
ところが「真面目系クズ」にはやる気と熱意がないので、自分から問題点を見つけて改善しようとしたり、効率化を考えたりしないのです。
1年経っても同じ単純作業をしていて問題意識もありません。
仕事で個人の目標を立てる時に何も思い浮かばず苦労します。
「真面目系クズ」の言葉の使い方
- 上司がいるかいないかで態度が違う人を表す時
- ヤル気だけは見せておきながら何もしない人を表す時
- 真面目なのに能力が低い人を表す時
上司がいるかいないかで態度が違う人を表す時
普段上司がいる時にはとても真面目で、ほとんど席を立たない程仕事をしています。
しかし上司が外出したり出張に出かけると、一日中ぼうっとしていたり、すぐに席を立って喫煙室などに行ってしまいます。
あまりに態度が違うので周囲の人も「真面目系クズ」と呼んでいることでしょう。
ヤル気だけは見せておきながら何もしない人を表す時
会議の時には積極的に発言をして周囲に期待を持たせます。
いかにも「皆で頑張ろう」という方向で締めくくるのですが、いざプロジェクトが始まると一切協力をしないのです。
何か頼まれても「今忙しいので後でいいですか」と言うし、作業が多くて皆が残業していても手伝おうとしません。
口だけ出して手は出さないことから「真面目系クズ」と言われます。
真面目なのに能力が低い人を表す時
仕事ぶりは真面目なので期待をされるのですが、いつまで経ってもミスが減りません。
最初はまだよく分らないから仕方がないと思って見守っていると、段々とミスが増えて来たり、締切に間に合わなくなってくるのです。
アドバイスをすると「分りました」と言うので信頼していても、次にまた同じミスを繰り返します。
一応その場でメモは取るのですが、後から全く見返さないので意味がないのです。
他の人が「ここに書いてあるよ」と指摘すると「あ、そうだ」と思い出します。
真面目で能力が低い人は救いようのない「真面目系クズ」です。
「真面目系クズ」を使った例文・短文(解釈)
- 「真面目系クズ」の例文1
- 「真面目系クズ」の例文2
- 「真面目系クズ」の例文3
「真面目系クズ」の例文1
「彼には期待したが真面目系クズだった」
入社した時に「がんばります」「何でもやります」と言っていたので期待して責任のある仕事を任せたら、やる気が見られず取引先からも連絡が遅いなどの苦情が来る様になりました。
最初のうちは注意すれば素直に改めていたのですが、段々と注意しても同じことを繰り返す様になり、上司も諦めて配置換えを検討している状態です。
「真面目系クズ」の例文2
「あいつは真面目系クズだから友達が少ないんだ」
表面上は仲良くしている様に見えますが、実は他人を見下しています。
何かと「私の場合は」と自分を高く見せる発言をするので、周囲からは敬遠されているのです。
自分にとって有利になる人には徹底的にアプローチして交友関係を保ちますが、そうでない人には全く連絡をしません。
お得な情報があっても流さないことが多く、周囲の人からは「あれじゃ友達ができない」と思われています。
「真面目系クズ」の例文3
「彼に幹事を任せると真面目系クズだから大変なことになる」
幹事はイベントの場所決めから全員への連絡、集金など当日までの段取りが大変です。
一見真面目だからと幹事を頼んでしまうと、あまりにも適当でイベントが台無しになってしまいます。
とにかくやることがずさんで適当なので、人数に見合わない会場を予約したり、食べ物の内容もチェックしません。
連絡漏れも出て楽しめないイベントになってしまうでしょう。
「真面目系クズ」の使い方の間違い
「真面目系クズ」は、単なる「性格に表裏があるタイプ」を意味するものではありせん。
明らかに意識して表と裏の顔を切り替えている人に使うのは間違いです。
普段は「真面目ですアピール」をしているのに、実力が全く伴わない「残念なタイプ」のことを言うのです。
「真面目系」の派生語と意味を解釈
- 真面目系ビッチ
- 真面目系バカ
真面目系ビッチ
見た目は清楚で真面目そうですが、実は男好きで常に男性を狙っている女性のことをいいます。
地味だと思って見くびっていると、想定外の駆け引きを仕掛けてきて罠にハマる男性も多いのです。
真面目系バカ
見た目は真面目なのに、仕事をさせると人に頼りっぱなしで自分からは行動できない無能な人を言います。
基本的に取引先と上司以外の人に迷惑をかけて平気な顔をしています。
真面目系クズとの違いは、真面目系バカの方が天然なので真面目系クズの方が取り込まれるケースが多いという点です。
真面目系クズと言われたら、仕事に対するモチベーションが低いと思われています。
これ以上悪いイメージを持たれない様に、何事にも真摯な姿勢で取り組みましょう。
基本的に人が見ていなくてもきちんと仕事をする、気配りを忘れない、という2点を意識して下さい。